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MRA 商品市場レポート for PRO

2019 年 4 月 10 日
「まちまちだがIMF見通し引き下げで総じて軟調」
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1.商品市況概況
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◆昨日の商品市場(全体)の総括
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「まちまちだがIMF見通し引き下げで総じて軟調」

【昨日の市場動向総括】
昨日の商品価格は高安まちまちだが、総じて下落した商品のほうが
多かった。

欧州の気温低下に伴う天然ガス・排出権が上昇、ベースメタルなど
も上昇した。米長期金利低下に伴う実質金利の低下がインフレリス
ク資産価格を押し上げる一方、IMFの成長見通し下方修正が、景気
循環銘柄価格の下押し要因となった。

(IMF見通しに関するショートコメントは本日の「昨日の世界経
済・市場動向のトピックス」をご参照下さい。)


【本日の価格見通し総括】
本日は昨日のIMF経済成長見通しの下方修正を受けて、景気循環系
商品価格に下押し圧力がかかる展開が予想される。また、米トラン
プ政権がEUに対して報復関税(110億ドル相当)を検討していると
伝えられていることも、価格を下押ししよう。

本日の注目は何と言っても英国のEU離脱を巡るEU緊急首脳会合。報
道では英国・EUともとりあえず期限を先送りすることで合意する見
込みであるが、また英国の我が儘で「長期の延期は避けたい」とな
った場合、延期自体が見送られ、12日に無秩序離脱という可能性も
ゼロではないため、注意を怠ってはならない。

また、イスラエルの選挙結果や、ネタニヤフ首相率いる右派リクー
ドと中道野党「青と白」がともに勝利宣言。連立政権樹立ではリ
クードに有利であり、これで中東情勢が緊迫化する可能性は高まっ
たといえる。


【昨日の世界経済・市場動向のトピックス】
昨日の商品市場は総じて弱気な推移となったが、これはIMFが世界
経済の見通しを下方修正したことによる、景気減速懸念が影響して
いる。

このコラムでも何回か取り上げたが、IMFは経済成長見通しについ
て常に強気な水準からスタートする(景気に対して楽観する)傾向
が強く、特に景気後退局面では見通しが年末にかけて下方修正され
続ける可能性が高い。

ポイントは、商品市場参加者の多くは、自身で景気見通しを作成し
ていなかったとしてもIMFの見通しは参考にしている点だ。この場
合、予想比弱い統計が発表されるたびに景気循環系商品価格は水準
を切下げることになる。

しかし、当コラムで指摘している通り、IMFも貿易摩擦の激化や英
国のEU無秩序離脱の可能性を排除しておらず、見通しのリスクは下
向きとしているため、楽観は禁物だ。

また、今回の見通しで弊社が注目したのは、中国・インドの成長見
通しが下方修正されている点である。

2019年・2020年の成長見通しは、中国が+6.3%(前回比±0.0%)、
+6.3%(▲0.1%)、インド +7.3%(▲0.2%)、+7.5%(▲0.2%)。
特に今後の商品需要のけん引役とみられるインドの見通し引き下げ
は、エネルギーや鉱物資源価格の下押し要因となるだろう。


【景気循環銘柄共通の価格変動要因整理】
(マクロ要因)
・各国の金融緩和・経済対策を受けたPMI・ISMなどのマインド系指
標の改善(価格上昇要因)。

・世界景気の減速観測。IMFは2019年の経済見通しを引き下げ
(+3.5%→+3.3%)ており、先行きの見通しのリスクも下向きとして
いる。

・景気減速を受けた、各国政府・中銀の財政政策・金融緩和は価格
の上昇要因。

・FRBの利上げ打ち止め〜利下げ観測の強まりは、ドル安を通じて
ドル建て資産価格の上昇要因。

・2020年からインドが人口ボーナス期入りすることによる、構造的
な需要の増加は中長期的な価格の上昇要因。


(特殊要因)
・米中貿易交渉は、貿易面で一部妥結の可能性(価格の上昇要因)。
ただし、知的財産権や技術の強制移転などの重要なポイントで妥結
できておらず、米中の覇権争いであり長期化の見込み。

・欧州の政治混乱(英国のEU離脱、伊仏の対立、ポピュリズムの台
頭、トルコと欧州の関係悪化、トルコの景気後退など)によるリス
ク回避の動きの強まり。特に英国のEU離脱が無秩序なものになる可
能性は高まっている。

・中国地方政府・中堅中小企業の財政状況悪化に伴う景気減速。


(投機・投資要因)
・長期金利の低下による米長短金利の逆転が株安を誘発、リスク回
避のリスク資産売り圧力が強まる場合。
詳細を見る
2019 年 4 月 9 日
「統計改善とドル安で総じて堅調」
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1.商品市況概況
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◆昨日の商品市場(全体)の総括
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「統計改善とドル安で総じて堅調」

【昨日の市場動向総括】
昨日の商品価格はLME非鉄金属の一角が売られたが総じて堅調な推
移となった。先週末に発表された米雇用統計が低インフレ下の雇用
拡大を確認するものであったことが、景気循環銘柄価格を押し上げ、
さらにEU首脳会談を控えたポジション調整に伴う、ユーロ高・ドル
安がドル建て資産価格を押し上げたため

しかし、10日の英国のEU離脱に関連し、EU緊急首脳会談が開催され
る見通しであるが、ここまでの報道では何らかの妥結があるかは微
妙な状況であり、リスク資産価格を押し下げる見込み。


【本日の価格見通し総括】
本日はIMFの経済見通しに注目している。4月2日の講演でラガルド
専務理事は景気見通しの下方修正の可能性を指摘している。多くの
商品市場参加者は、需要見通しを占う上でIMFの見通しを重視して
いるため、景気循環銘柄価格には下押し圧力がかかろう。

しかし、米雇用統計が強めの内容になるなど景気に対する過剰な懸
念が後退していることもあり、世界的な金融緩和観測が価格を下支
えしよう。結果、レンジワークになると考える。


【昨日の世界経済・市場動向のトピックス】
今週の最大のイベントは10日のEU緊急首脳会議での英国のEU離脱に
関する協議と12日の期限だろう。

今のところ期限が延長される、との見方が強まっているが全く何も
決められない英国議会がEUの提案を飲むとも思えず、かつ、6月末
までの延長を主張する英国案をEUが受け入れるとは思えない。

恐らく、このままだとハードブレグジットになると予想される。こ
の場合、正直何が起きるかわからないが、リーマンショックの時の
反省から金融緩和などが行われると予想されるため、リスク資産価
格が暴落する、ということはないだろう。

しかし、英国経済が減速し、欧州も影響を受ける可能性は極めて高
いと考えられ、世界景気の下押し要因となるだろう。そして英国の
経済低迷は長期化する可能性が高いと見る

英国からの企業脱出は既に始まっているのは報道の通りだが、現在
英国の大学で研究する学者や研究チームも、チームごと大陸欧州に
移籍しているようだ。英国からの頭脳流出は、英国の経済をさらに
低迷させるだろう。


この他、あまり報じられていないが弊社は本日予定されている、イ
スラエルの選挙に注目している。現在、ネタニヤフ首相が率いるリ
クードが複数政党と連立を組んでいるが、第一党の座は確保できな
さそうだ。

しかし、このままいくとネタニヤフ首相は5期目に突入することに
なる。ネタニヤフ首相は首相を続投する場合、「1967年の第三次中
東戦争以降実効支配している、ヨルダン川西岸にある入植地を、イ
スラエルに併合する」と発言している。

入植地の併合は国際法で違反とされているが、「パレスチナ人に主
権は渡さない」と強硬姿勢を貫いている

米国が過剰に肩入れしていることもあって、目立ってイスラエルに
攻撃できる国はないが、米・イスラエルの暴走が続けば中東で武力
衝突が起きる可能性は排除できない。


【景気循環銘柄共通の価格変動要因整理】
(マクロ要因)
・各国の金融緩和・経済対策を受けたPMI・ISMなどのマインド系指
標の改善(価格上昇要因)。

・世界景気の減速観測。IMFは2019年の経済見通しを引き下げ(+3.
7%→+3.5%)。EUもユーロの見通しを+1.9%→+1.3%、OECDも世界景
気見通しを+3.5%→+3.3%に引き下げ。需要の伸び減速で価格の下落
要因。

・景気減速を受けた、各国政府・中銀の財政政策・金融緩和は価格
の上昇要因。

・FRBの利上げ打ち止め〜利下げ観測の強まりは、ドル安を通じて
ドル建て資産価格の上昇要因。

・2020年からインドが人口ボーナス期入りすることによる、構造的
な需要の増加は中長期的な価格の上昇要因。


(特殊要因)
・米中貿易交渉は、貿易面で一部妥結の可能性(価格の上昇要因)。
ただし、知的財産権や技術の強制移転などの重要なポイントで妥結
できておらず、米中の覇権争いであり長期化の見込み。

・欧州の政治混乱(英国のEU離脱、伊仏の対立、ポピュリズムの台
頭、トルコと欧州の関係悪化、トルコの景気後退など)によるリス
ク回避の動きの強まり。特に英国のEU離脱が無秩序なものになる可
能性は高まっている。

・中国地方政府・中堅中小企業の財政状況悪化に伴う景気減速。


(投機・投資要因)
・長期金利の低下による米長短金利の逆転が株安を誘発、リスク回
避のリスク資産売り圧力が強まる場合。
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2019 年 4 月 7 日
「米統計改善とドル高で高安まちまち」
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1.商品市況概況
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◆昨日の商品市場(全体)の総括
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「米統計改善とドル高で高安まちまち」

【昨日の市場動向総括】
昨日の商品価格はエネルギーセクターが上昇、その他農産品と非鉄
金属が下落した。欧州不安を背景とするドル高進行が総じて価格を
下押ししたが、エネルギーは欧州の気温低下や原油の供給不安が材
料となった。

ただ、トランプ大統領がFRBに利下げとバランスシートの縮小停止
を要求、長期金利の低下を通じて実質金利が低下したことも価格を
支えた。

注目の米雇用統計は、雇用者数の増加ペースが再び加速したが、イ
ンフレの兆候は見られず低インフレ下での成長期待を確認する内容
で、広く景気循環銘柄価格の上昇要因となった。


【本日の価格見通し総括】
週明け月曜日は予定された手がかり材料に乏しく、週末の雇用統計
の改善を受けて、総じて景気循環銘柄が物色される流れになると予
想される。

しかし、英メイ首相はEUに対して6月30日までの離脱期限の延期を
要請、これに対してEUトゥスク大統領は1年を主張しており10日のE
U首脳会議が紛糾する可能性は高く、リスク回避的な動きも継続す
ると考えられることから、総じてレンジワークとなるだろう。


【昨日の世界経済・市場動向のトピックス】
週末発表された米雇用統計は雇用者数が前月比+19.6万人(前月
+3.3万人)と改善、その一方時間当たり賃金は前年比+3.2%
(+3.4%)とインフレの兆候が見られない内容だった。

米中貿易交渉の難航や英国のEU離脱がどのような形になり、経済へ
の影響も不透明な中では、現在FRBが利上げを打ち止めにして様子
を見ており、バランスシートの縮小の縮小を9月で終了するという
のも、秋口以降の景気の減速を考えると妥当な判断といえる。

しかし、トランプ大統領はFRBに対して利下げを実施し、バランス
シートの縮小も直ちに終了すべきだと要請してきた。

米国経済が完全に減速を始めればこれも正当化されようが、株も上
昇し、ISM製造業指数や雇用統計の内容を見るに、妥当な判断とは
言えない。

しかし世界はトルコはじめ、中国はじめ、政治が金融政策に介入す
る流れとなっており、日本も例外ではない。結果的に多くのリスク
資産価格に上昇圧力がかかる展開が予想される。

足元はそれでよいかもしれないが、世界の景気は循環的な減速局面
にあり、中国などは構造的な減速局面入りしているが、まだ後退し
ているわけではない。理想を言えば自然体に任せて景気やリスク資
産価格を調整させて、次の健全な価格上昇に備えるべきである。

それをやらず、とくに意識されているのが株だと思うが、金融政策
でリスク資産価格を押し上げることを行うと、その後の反動が大き
くなる可能性があることは十分に注意しなければならない。


【景気循環銘柄共通の価格変動要因整理】
(マクロ要因)
・各国の金融緩和・経済対策を受けたPMI・ISMなどのマインド系指
標の改善(価格上昇要因)。

・世界景気の減速観測。IMFは2019年の経済見通しを引き下げ(+3.
7%→+3.5%)。EUもユーロの見通しを+1.9%→+1.3%、OECDも世界景
気見通しを+3.5%→+3.3%に引き下げ。需要の伸び減速で価格の下落
要因。

・景気減速を受けた、各国政府・中銀の財政政策・金融緩和は価格
の上昇要因。

・FRBの利上げ打ち止め〜利下げ観測の強まりは、ドル安を通じて
ドル建て資産価格の上昇要因。

・2020年からインドが人口ボーナス期入りすることによる、構造的
な需要の増加は中長期的な価格の上昇要因。


(特殊要因)
・米中貿易交渉は、貿易面で一部妥結の可能性(価格の上昇要因)。
ただし、知的財産権や技術の強制移転などの重要なポイントで妥結
できておらず、米中の覇権争いであり長期化の見込み。

・欧州の政治混乱(英国のEU離脱、伊仏の対立、ポピュリズムの台
頭、トルコと欧州の関係悪化、トルコの景気後退など)によるリス
ク回避の動きの強まり。特に英国のEU離脱が無秩序なものになる可
能性は高まっている。

・中国地方政府・中堅中小企業の財政状況悪化に伴う景気減速。


(投機・投資要因)
・長期金利の低下による米長短金利の逆転が株安を誘発、リスク回
避のリスク資産売り圧力が強まる場合。
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2019 年 4 月 5 日
「景気への楽観とドル安進行で総じて堅調」
━━━━━━━━━━━━━━
1.商品市況概況
━━━━━━━━━━━━━━
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◆昨日の商品市場(全体)の総括
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「景気への楽観とドル安進行で総じて堅調」

【昨日の市場動向総括】
昨日の商品価格はエネルギーセクターが続落となったが、その他の
商品は株の上昇や米中貿易協議の楽観を受けて総じて堅調な推移と
なった。

しかし、独製造業受注が市場予想を大きく下回ったこと(前月比▲
4.2%、市場予想+0.3%、前月▲2.1%、前年比▲8.4%、▲3.1%、▲3.6
%)や、それを受けたドル高進行が価格の上昇を抑制した。

昨日最も上昇したのが欧州排出権。季節性の影響で石炭価格が下落
したことと、欧州天然ガス価格が上昇したことから「石炭+排出
権」の取引が増加したことが背景。


【本日の価格見通し総括】
本日は米雇用統計に注目が集まる。前月+2.0万人と、大幅な減速と
なった雇用者数は前月比+17.7万人の増加が見込まれており、予想
通りであれば米景気への懸念後退から、景気循環系商品が物色され
る流れになると予想される。

しかし、簡単に解決しそうにない米中貿易交渉や、無秩序離脱の可
能性が高まっている英国のEU離脱などの潜在的なリスク要因は多く、
上値を抑制すると考える。


【昨日の世界経済・市場動向のトピックス】
世界的に金融緩和に舵が切られる中、景気の減速を意識させないほ
どのリスク資産価格の上昇が続いており、とくに株価の上昇は顕著。

昨年以降のBrentとS&P500の推移を比較するとほとんど同様の騰落
傾向にあったが、年明け以降の上昇は株の上昇が顕著であり、
Brentの上昇は限定されている。

また、昨日のLME非鉄金属の指定倉庫在庫動向を見るとベンチマー
クである銅の在庫が主に欧州とアジアで増加、前日比+18.1%の198,
325トンに急増している。

このことは、需要増加で払い出された在庫もあったとみられるが、
LME指定倉庫の保管場所の変更、もしくは企業在庫が再びLME指定倉
庫に還流した、といった可能性が考えられる。

これらのことは実体経済が株価に反映されるほど強くない可能性が
あることを示唆しており、株価が調整する可能性は否定できない。

この場合、比較的堅調に推移してきたエネルギーや非鉄金属の価格
が調整する可能性を意識しておく必要がある。ただし、原油・非鉄
金属ともたまたま供給面が強く意識されているため、下値余地も限
定されることになるだろう。

目先の注目材料はやはり米中貿易交渉の行方と、英国のEU離脱動向
だが、やや市場は楽観しすぎているように見える。ただ、「よくわ
からないため、結果が出てから反応する」というスタンスなのかも
しれないが。


【景気循環銘柄共通の価格変動要因整理】
(マクロ要因)
・各国の金融緩和・経済対策を受けたPMI・ISMなどのマインド系指
標の改善(価格上昇要因)。

・世界景気の減速観測。IMFは2019年の経済見通しを引き下げ(+3.
7%→+3.5%)。EUもユーロの見通しを+1.9%→+1.3%、OECDも世界景
気見通しを+3.5%→+3.3%に引き下げ。需要の伸び減速で価格の下落
要因。

・景気減速を受けた、各国政府・中銀の財政政策・金融緩和は価格
の上昇要因。

・FRBの利上げ打ち止め〜利下げ観測の強まりは、ドル安を通じて
ドル建て資産価格の上昇要因。

・2020年からインドが人口ボーナス期入りすることによる、構造的
な需要の増加は中長期的な価格の上昇要因。


(特殊要因)
・米中貿易交渉は、貿易面で一部妥結の可能性(価格の上昇要因)。
ただし、知的財産権や技術の強制移転などの重要なポイントで妥結
できておらず、米中の覇権争いであり長期化の見込み。

・欧州の政治混乱(英国のEU離脱、伊仏の対立、ポピュリズムの台
頭、トルコと欧州の関係悪化、トルコの景気後退など)によるリス
ク回避の動きの強まり。特に英国のEU離脱が無秩序なものになる可
能性は高まっている。

・中国地方政府・中堅中小企業の財政状況悪化に伴う景気減速。


(投機・投資要因)
・長期金利の低下による米長短金利の逆転が株安を誘発、リスク回
避のリスク資産売り圧力が強まる場合。
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2019 年 4 月 4 日
「強弱材料混在で高安まちまち」
━━━━━━━━━━━━━━
1.商品市況概況
━━━━━━━━━━━━━━
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◆昨日の商品市場(全体)の総括
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「強弱材料混在で高安まちまち」

【昨日の市場動向総括】
昨日の商品価格は昨日上昇したエネルギーセクターが米石油統計を
受けて下落、一方で前日に下落した非鉄金属セクターなどに買戻し
が入って上昇した。

中国の経済統計改善、米国の経済統計悪化など、材料は強弱まちま
ちだったが、米中貿易交渉や英国のEU離脱を巡る混乱などの政治要
因が読み切れず、基本はポジション調整取引が中心だったとみられ
る。


【本日の価格見通し総括】
本日は米雇用統計発表前の統計の狭間で、引き続きポジション調整
取引が主体になると考えられ、方向感に欠ける展開になると予想す
る。

市場の注目は米中貿易交渉と、期限が来週に迫っている英国のEU離
脱を巡る協議だが、今日時点で何か有意義な結論が出るとは考え難
い。ただ、市場はカネ余りを背景に、「協議をしていることを買い
材料」にする傾向が強いため、総じて堅調な推移になるのではない
か。


【昨日の世界経済・市場動向のトピックス】
英国のEU離脱を巡る交渉は混迷の度合いを深めている。ここまでの
議論の状況を見るに、保守党は英国から「無秩序な離脱」を望んで
いるようにしか見えない。

その中で、メイ首相は野党労働党に歩み寄る方法を選択した。労働
党はEU残留ないしはソフトなEUからの離脱を標榜しているため、労
働党との共闘は趣旨替えを意味し、保守党内からの反発は強かろう。

これはメイ首相が、「EUとの合意案を妥決しなければ、EU残留ない
しは長期延期を支持する労働党と組みますよ」というある意味脅し
ともとれる。言葉を変えるともうこれしか選択肢がなくなった、と
もいえる。

仮に無秩序離脱となった場合、リーマンショックのようにリスク資
産価格に下落圧力がかかる展開がメインシナリオとして想定される。

しかし、リーマンショックの反省から信用緩和は行われると見られ、
直後の混乱が回避され、逆に材料出尽くしとして価格が上昇する可
能性もあり得る。しかしその場合でも、欧州景気減速の可能性が高
いため、最終的に価格は下落に転じるだろう。

問題は、いくらリーマンショックで学んだといっても、1.あの時
の中国のように世界の景気をけん引できる国が存在しない(インド
はまだそんな存在ではない)、2.世界的に金融緩和余地は限られ
る、3.財政的なゆとりもそれほどない、ことからやはりマイナス
の影響を完全に回避するのは困難だろう。

引き続き、英国のEU離脱は価格を大きく変動させることになるだろ
う。


【景気循環銘柄共通の価格変動要因整理】
(マクロ要因)
・各国の金融緩和・経済対策を受けたPMI・ISMなどのマインド系指
標の改善(価格上昇要因)。

・世界景気の減速観測。IMFは2019年の経済見通しを引き下げ(+3.
7%→+3.5%)。EUもユーロの見通しを+1.9%→+1.3%、OECDも世界景
気見通しを+3.5%→+3.3%に引き下げ。需要の伸び減速で価格の下落
要因。

・景気減速を受けた、各国政府・中銀の財政政策・金融緩和は価格
の上昇要因。

・FRBの利上げ打ち止め〜利下げ観測の強まりは、ドル安を通じて
ドル建て資産価格の上昇要因。

・2020年からインドが人口ボーナス期入りすることによる、構造的
な需要の増加は中長期的な価格の上昇要因。


(特殊要因)
・米中貿易交渉は、貿易面で一部妥結の可能性(価格の上昇要因)。
ただし、知的財産権や技術の強制移転などの重要なポイントで妥結
できておらず、米中の覇権争いであり長期化の見込み。

・欧州の政治混乱(英国のEU離脱、伊仏の対立、ポピュリズムの台
頭、トルコと欧州の関係悪化など)によるリスク回避の動きの強ま
り。特に英国のEU離脱が無秩序なものになる可能性は高まっている。

・中国地方政府・中堅中小企業の財政状況悪化に伴う景気減速。


(投機・投資要因)
・長期金利の低下による米長短金利の逆転が株安を誘発、リスク回
避のリスク資産売り圧力が強まる場合。
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MRA 商品市場レポート for PRO

2012 年 8 月 22 日
MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(8月22日)
◆昨日のメタル市場総括
「欧州不安の後退と、中国の追加緩和期待で上昇」

◆今日のメタル市場見通し
「現状水準で底堅い推移。FOMC議事録に注目。」
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MRA外国為替レポート

2019 年 4 月 22 日
MRA外国為替レポート(4月22日号)
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1.先週の市場総括
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先週は株式市場が好決算や米中通商交渉の進展期待に支えられ堅調
に推移するなか、為替市場は動意を欠いて小動き。

週末にイースター休暇を控え売買が手控えられ、きわめて狭いレン
ジで方向感なく推移した。ドル円相場は112円を挟み上下20銭程度
の範囲で横ばい。

ユーロドル相場は1.13を中心に上下した後、1.1250割れ。ユーロ円
相場は126円50銭近辺でもみ合いののち、125円90銭近辺に下落して
もみ合い引けた。

米国や中国の経済指標がまずまずのなか、欧州の弱い経済指標が
ユーロをやや下押した。全体としては景気先行き警戒感が主として
中国の経済指標や景気対策などで後退。

米国経済が堅調に推移していること、米中通商交渉がさらに合意に
近づいていること、が確認され市場心理は支えられた。日米貿易交
渉も為替への影響が少ないのではないかとの見方から円相場に影響
なし。

月曜日の市場は内外通じて小動き。ドル円相場は東京市場で112円
ちょうど近辺で始まり、海外市場にかけてもそのまま小動き横ばい。
ユーロドル相場も1.13ちょうど近辺、ユーロ円相場も126円60銭近
辺で、それぞれ動意に欠ける展開でそのまま引けた。

日経平均は22,100円近辺で高寄りし堅調。22,200円近辺でもみ合い
引けた。

週末13日土曜日に、米ムニューシン財務長官が米中通商協議は最終
ラウンドに近いことを期待すると発言。協議を継続し電話および閣
僚級協議を再びセットする見通しとなった。

米国株は小幅高。米長期金利は前週末と同水準。10年債利回りは
2.56%。

発表されたNY連銀製造業景気指数(4月)は10.10と予想6.00、前月
3.70を上回る強い数字。ただし市場は反応薄。またこの日から2日
間にわたる日米貿易交渉が茂木経済財政政策担当相とライトハイ
ザーUSTR(米国通商代表部)代表の間で始まった。

火曜日の為替市場も翌日に重要な経済指標の発表やベージュブック
の公表を控えて東京市場から海外市場にかけて小動きが続いた。ド
ル円相場は引き続き112円ちょうど近辺でもみ合い。

ユーロドル相場は1.30中心に上下動した後、ややユーロ安に振れて
1.1280〜90。ユーロ円相場は126円50銭で始まりやや上値重く126円
30銭〜40銭に小幅下落して引けた。

日経平均は22,200円で始まりもみ合い小動きのまま引け。この日、
中国人民銀行が資金供給オペを実施。中国景気懸念がやや後退し中
国株は大幅上昇。

欧州時間に発表されたドイツZEW景況感指数(4月)は現況指数が
5.5と予想8.0、前月11.1を下回り弱い数字となってユーロをやや下
押した。

米国株は企業業績を支えに上昇。米長期金利も小幅上昇して10年債
利回りは2.59%。2年債利回りは2.41%。発表された米鉱工業生産、
設備稼働率(3月)は弱めだったが市場は反応薄だった。

水曜日の東京市場のドル円相場は112円ちょうどで始まり朝方やや
円安に振れて112円15銭。日米貿易交渉の2日目が終わり、注目の為
替条項は財務相間で議論することとなったことがやや安心感をもた
らした。

ただその後は112円ちょうど近辺に押し戻されて海外市場にかけて
小動きとなった。ユーロは対ドル、対円で上昇、夕方にかけてじり
高。ユーロドル相場は1.1280〜90から1.1320へ、ユーロ円相場は
126円40銭から126円80銭へ。

この日発表された中国の重要経済指標はまずまずの結果だった。
3月の都市部固定資産投資は前年同月比+6.3%と前月+6.1%から伸び
が加速。工業生産は同+8.5%とこちらも前月+5.3%から、小売売上高
も同+8.7%と前月+8.2%から伸びが加速した。

失業率は前月の5.3%から5.2%へ小幅低下。また1-3月期GDP速報は前
年同期比+6.4%と前期と同水準の伸びでわずかながら減速を見込ん
だ予想+6.3%を上回った。

これが市場のリスク選好をやや後押しし円とドルが軟調。中国が自
動車、エレクトロニクス製品の販売促進策を検討、との報道も。

海外市場に入るとユーロはやや反落。ユーロドル相場は1.13ちょう
ど近辺でもみ合い引け。ユーロ円相場は126円50銭を割ったが60銭
〜70銭で引けた。

米国株指数は小幅安。決算は良好だったがヘルスケアが下落して全
体を押し下げた。米長期金利は横ばい。発表された米貿易収支
(2月)は赤字が2018年6月以来の低水準。中国からの輸入が急減し
た。

公表されたベージュブック(米地区連銀経済報告)では、労働市場
は引き続き全国的に引き締まり、経済活動はわずかないし緩やかな
ペースで拡大、いくつかの地区では成長が幾分強まった、とされた。

一方、製造業では多くの地区で通商交渉をめぐる不透明感が重しと
なった、と記された。

木曜日の東京市場のドル円相場は112円ちょうど〜10銭で始まり112
円割れ。その後海外市場にかけては111円90銭近辺でもみ合い小動
き、横ばい。NYの引けは112円ちょうど近辺。

日経平均は22,200円台後半で寄り付き後場にかけて一貫して軟調。
引けは22,100円近辺。

ユーロは東京市場では対ドルで1.13近辺、対円は126円台半ばでや
や軟調ながら小動きだったが、海外市場に入ると大きく下落した。

発表された欧州のPMI景況感指数(4月)は製造業が前月よりやや持
ち直したものの、ユーロ圏は47.8、ドイツは44.5、と景況感の分か
れ目である50を割り込む低調さを示した。

これを受けてユーロドル相場は1.1250〜60へ、ユーロ円相場は125
円80銭近辺へ、急落した。ユーロはその後も上値の重い展開となり
ユーロドル相場は1.1230近辺でもみ合い引け。

ユーロ円相場は一時126円近辺に戻したものの125円70銭〜80銭に押
し戻されて引けた。

米国株は上昇。ただし終盤にかけては金曜日の祝日を前に利食い売
りに押され伸び悩んだ。

発表された米・小売売上高(3月)は全体が前月比+1.6%と予想
+0.9%、前月▲0.2%を大きく上回る高い伸び。

フィラデルフィア連銀製造業指数(4月)は8.5と予想10.3に届かな
かったが、PMI景況感指数は製造業が52.4と前月と同水準を維持し
た。米長期金利は小幅低下。10年債利回りは2.56%。

金曜日の東京市場は欧米市場休場を前に小動き。ドル円相場は111
円90銭〜112円ちょうど、ユーロドル相場は1.1240〜50、ユーロ円
相場は125円80銭中心に上下した後、125円90銭中心にもみ合い引け
た。

日経平均は前日の米国株上昇を好感して22,250円近辺で高寄り。た
だその後は伸び悩み22,150円〜200円で推移し、引けは22,200円近
辺。海外市場はイースターの祝日で休場。
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2019 年 4 月 15 日
MRA外国為替レポート(4月15日号)
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1.先週の市場総括
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先週は週央にEU首脳会議を控えるなか、米欧通商対立が悪化したこ
と、IMFの世界経済見通し下方修正、欧州を中心とした景気先行き
懸念などから株価が軟調。リスク選好が後退するなか円高気味の動
きとなった。

ドル円相場は週初111円台後半で始まったが一時111円割れ。しかし
EU首脳会議でイギリスの合意なき離脱回避の可能性がさらに高まる
とリスク選好が回復。

週末にかけては中国景気の持ち直し観測が強まったことで米国株が
一段高に。米10年債利回りは週末に2.56%へ上昇した。

為替市場ではユーロ円相場が主導するなか円が全般に軟調。ユーロ
円相場は週初125円ちょうど近辺から始まったが週末には126円台後
半に上昇。ユーロは対ドルでも上昇して1.13台へ。ドル円相場は
112円ちょうど近辺で引けた。日経平均は週末にかけて堅調な値動
きとなり21,800円台後半で引け。

月曜日の東京市場のドル円相場は111円70銭近辺、ユーロ円相場は
125円30銭近辺で始まり、その後は日経平均の下落とともに円高に
振れる展開。

日経平均は前週末の米雇用統計がまずまずの数字だったこと、景気
減速懸念が後退したこと、米国株が小幅ながらしっかりだったこと
から21,900円近辺で高寄り。

しかし早々に利益確定売りに押されて下落し21,700円台半ばでもみ
合い。21,750円近辺で引けた。

ドル円相場は夕刻には111円40銭〜50銭で推移。ユーロ円相場は125
円ちょうど〜10銭。海外市場に入るドル円相場は111円30銭近辺に
下落。

一方、とくに材料のないなかユーロは堅調。ユーロドル相場は
1.1270へ上昇。ユーロ円相場は125円60銭近辺まで上昇してもみ合
い。

前週末からのリスク選好回復の流れやEU首脳会議を前にユーロ買戻
しが入ったとみられる。ドル円相場も反発して111円50銭中心にも
み合い。米国株は小幅下落したが米長期金利は小幅上昇。

火曜日の東京市場のドル円相場は111円50銭から30銭〜40銭へ、
ユーロ円相場は125円50銭近辺で始まり40銭近辺へ、ともにやや円
高に振れた。ドル円相場は上値の重い展開。日経平均は21,700円台
半ばで始まり700円近辺に押されたが、引けには持ち直して21,800
円で引け。

海外市場に入るとドル円相場は111円ちょうどに下落。ユーロは対
ドルで1.1280、対円で125円60銭に上昇していたが反落。ユーロ円
相場は125円20銭近辺。

この日、IMFは世界経済見通しを公表。2019年の成長率予想を1月時
点の3.5%から3.3%へ下方修正した。

下方修正は3回連続で、水準は2009年以来の低成長。米国の成長率
見通しは2.5%から2.3%へ引き下げられた。成長率は今年後半に回復
した後は安定するとしたものの、リスクは下向きで、景気刺激策の
余地が限られるなか政策ミスへの警戒を示した。

またこの日、米国とEUの通商対立が悪化。関税・報復の可能性が浮
上して市場心理が悪化した。米国株は大幅安、続落。米長期金利は
小幅低下。米10年債利回りは2.50%。ドル円相場は111円10銭〜20銭
でもみ合い引けた。

水曜日の東京市場の為替相場はEU首脳会議やFOMC議事録、ECB理事
会を前に小動き。

ドル円相場は引き続き111円10銭〜20銭で、ユーロ円相場は125円10
銭〜20銭で、それぞれもみ合い。ユーロドル相場も1.1260〜70で推
移。

日経平均は米国株安を嫌気して21,600円割れで大幅安寄り。ただそ
の後はじり高となり21,700円近くに戻して引けた。

海外市場に入ると再びユーロが買い戻され、対ドル、対円で堅調。
1.1280〜90、125円40銭へと上昇した。しかしその後反落。

この日開催されたECB理事会では金融政策は据え置き。ただドラギ
総裁は会見で、景気見通しは軟化しており成長減速が見込まれる、
政策委員会はあらゆる政策手段を適切に調整する用意がある、と警
戒感を示した。

ユーロドル相場は1.1240へ、ユーロ円相場は125円40銭から124円80
銭へ下落。

一方、米国時間には発表された消費者物価コア指数(3月)が前年
同月比+2.0%と前月の+2.1%から上昇率が鈍化。

米長期金利は景気警戒感、減速懸念、インフレの鎮静化を材料に低
下。米10年債利回りは2.47%、2年債利回りは2.32%。ドル円相場は
111円10銭〜20銭のもみ合いから110円80銭台へ下落した。一方、米
国株は小幅高。

ムニューシン米財務長官は、米中交渉において貿易合意を順守する
ための方策として執行機関の設立で合意した、と述べた。

NY引けにかけてドル円相場は111円ちょうど近辺に持ち直し。ユー
ロも持ち直して、ユーロ円相場は125円10銭、ユーロドル相場は
1.1270〜80で引けた。

FOMC議事録(3月19日・20日開催分、市場の予想以上のハト派スタ
ンスが示された)が公表されたが市場の反応は鈍かった。

過半数が、年内様子見が正当化される公算大、としていたが、景気
見通しは総じて楽観的。幾人かは金利の見解は利上げ、利下げどち
らにも変わりうる、と示した。

木曜日の東京市場のドル円相場は111円ちょうど近辺で始まり底固
く推移。ユーロ円相場は125円10銭近辺で始まり小幅高。30銭〜40
銭に上昇してもみ合い。

欧州で開催されていたEU首脳会議の結果が朝方発表となった。

イギリスは6月末までの延期を求めていたが、EUサイドの大半は条
件つきでの1年延期を求めていた。しかしフランスが反対。結果と
して、間をとるように、10月31日まで離脱を延期することとし、6
月に進捗を見直すこととなった。

いずれにしても、合意なき離脱は回避するとの基本線はみえたこと
で市場には安心感をもたらしたが、それ自体はある程度織り込み済
み。

日経平均は21,600円台後半でもみ合い上下。21,700円近辺で引けた。

海外市場に入るとあらためて円が対ドル、対円で軟調。ドルが堅調。
発表された米国の生産者物価指数(3月)が前年同月比+2.2%と前月
+1.9%から上昇率が加速。

また週次の統計である新規失業保険申請件数が196千人と予想211千
人を下回り200千人割れとなって良好な雇用情勢をあらためて示し
た。

米長期金利は上昇して10年債利回りは2.50%。ドル円相場は111円
70銭に上昇して60銭〜70銭でもみ合い。ユーロ円相場は125円70銭
に上昇してもみ合い。ユーロドル相場はじり安で1.1250〜60。

金曜日の東京市場のドル円相場は111円60銭、ユーロ円相場は125円
70銭、ユーロドル相場は1.1250台で始まった。その後ユーロが上昇。
ユーロ円相場が126円10銭〜20銭に、ユーロドル相場は1.1290へ。
ドル円相場も111円80銭台に。リスク選好回復の流れが続いた。

日経平均は21,800円台で高寄りも早々に21,700円台前半に反落。た
だ後場にかけて堅調に推移して21,870円で引けた。

東証引け後に中国の貿易統計(3月)が発表された。輸出が前年同
月比+14.2%と大きく伸びたことで世界経済への懸念が弱まり、海外
市場にかけてもリスク選好の流れが続いた。

円が軟調。ドルも対ユーロで軟調。ユーロ円相場は126円70銭〜80
銭に、ドル円相場は112円台を回復。ユーロドル相場は1.1320まで
ユーロ高ドル安が進んだ。

米国株は上昇。米10年債利回りは2.56%に上昇。ドル円相場は112円
ちょうど近辺、ユーロ円相場は126円50銭〜70銭で週末NYの取引を
終えた。
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2019 年 4 月 8 日
MRA外国為替レポート(4月8日号)
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1.先週の市場総括
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先週は中国の経済指標・企業の景況感が改善したことや米中通商交
渉合意への期待感から市場参加者のリスク選好が回復。米国株は週
末にかけて堅調となり6か月ぶりの高値に戻した。

米長期金利は低下が一服して、米10年債利回りは2.50%近辺で小動
き。

週末に発表された米雇用統計(3月)は強弱まちまちの内容で市場
の反応は鈍かった。

ドル円相場は111円ちょうど近辺で始まり週央に111円台半ばで推移。
週末にかけて111円台後半に上昇し111円70銭近辺で引けた。

月曜日の東京市場のドル円相場は111円ちょうど近辺で始まり底固
いながらも方向感なくもみ合い。ユーロはじり高で、対ドルでは
1.1220で始まり夕刻にかけて1.1250に上昇し、対円でも124円50銭
近辺から90銭へと上昇した。

日経平均は21,550円で高寄りした後21,650円に上昇。しかし反落し
て21,500円台前半でじり安推移となり引け。

前日日曜日に発表された中国の製造業PMI(3月)が50.5と予想49.5、
前月49.2を上回り景況感の分かれ目である50を越え、またこの日発
表された民間調査の財新製造業PMI景況感指数(3月)も50.8と予想
50.1、前月49.9を上回った。

中国製造業に景況感改善の兆しがみえたとして市場のリスク選好が
強まった。

一方、朝方発表された日銀短観(3月調査)では業況判断DIが製造
業を中心に悪化。景気後退に直面しているのではないかとのリスク
が指摘されたが市場の反応は鈍かった。

海外市場に入るとドル円相場は一時110円90銭に下落、ユーロ円相
場も124円60銭に下押した。

しかし発表された米ISM製造業景気指数(3月)が強かったことでリ
スク選好が強まった。結果は55.3と予想54.5、前月54.2を上回る数
字となり、欧州景気は不振も米国経済は良好として、景気後退懸念
や利下げ観測が後退。

米国株は高寄り後続伸、上昇。米長期金利は上昇して10年債利回り
と短期金利の逆イールドが解消した。米10年債利回りは2.50%を回
復。ドルは堅調。ドル円相場は111円40銭に上昇。

ユーロドル相場は1.20ちょうど近辺へとユーロ安ドル高が進んだ。
ユーロ円相場は124円60銭に下落したが80銭〜90銭に戻してもみ合
い引け。ドル円相場は111円30銭〜40銭でもみ合い引けた。

火曜日の東京市場の為替相場は総じて小動き、横ばい。ドル円相場
は111円40銭で始まり30銭〜40銭でもみ合い。ユーロドル相場は
1.12中心に上下。ユーロ円相場は124円80銭台からやや押して70銭
〜80銭でもみ合いとなった。

日経平均は堅調な米国株の動向を受けて21,700円台で高寄りも利食
い売りに押される展開。後場にかけてじり安となり21,500円ちょう
ど近辺、前月比変わらずの水準で引けた。

海外市場でもドル円相場は小動きとなり111円30銭で引け。ユーロ
はやや下落する場面もあったが、こちらも対ドルで1.12ちょうど近
辺、対円で124円70銭〜80銭と東京市場とほぼ同水準で引けた。

米国株はまちまちの動き。ダウは軟調、ナスダックは上昇。米長期
金利は小幅低下して10年債利回りは2.47%。

水曜日の東京市場では朝方やや円安の動きとなった。FT紙が、米中
当局者は貿易合意に向けた問題の大半を解消した、と報じたことで
リスク選好が強まった。

ドル円相場は111円30銭で始まり50銭に、ユーロ円相場は124円70銭
近辺から125円10銭に上昇。ただ昼過ぎには上昇一服。日経平均は
21,500円台で始まり同ニュースを受けて21,600円台に上昇しその後
もじり高。21,700円近辺で引けた。

発表された中国の財新サービス業PMI景況感指数(3月)は54.4と予
想52.3、前月51.1を上回り良好な数字で市場に安心感をもたらした。

海外市場でもリスク選好は維持され欧州株は続伸、米国株も小幅上
昇。NYダウは反発、S&P500、ナスダックは5日続伸。米長期金利は
小幅上昇して10年債利回りは2.52%。

米国のADP雇用報告(3月)では雇用者数前月比は+129千人と予想
+160千人に届かず。またISM非製造業景気指数(3月)も56.1と予想
58.7、前月59.7に対し弱い数字。

ただ米中通商協議、中国景気持ち直しへの期待や、世界経済減速の
なかでも米国経済はしっかりとの見方がリスク選好を支えた。

そうしたなか為替市場は小動き。ドル円相場は111円40銭〜50銭で
もみ合い。ユーロも1.1230〜50で横ばい、上下動。ユーロ円相場は
125円台前半で推移し125円20銭〜30銭で引けた。

木曜日の東京市場のドル円相場は111円40銭台で始まりやや上値の
重い展開でもみ合い、ユーロ円相場も125円30銭で始まり小動き。

日経平均は21,700円ちょうど近辺で寄り付き前場はしっかりした値
動きで21,800円近くに上昇。しかし後場には反落して21,700円台前
半で引けた。

中国株・上海総合指数は5日続伸。海外市場でも株価は堅調。欧州
株、米国株ともにしっかり。米中合意が近いとの期待感が支えとな
った。

米長期金利は前日比変わらず10年債利回りは2.51%。ドルはしっか
り。ドル円相場は111円50銭〜60銭に上昇してもみ合いの後、60銭
〜70銭にじり高となり引けた。

発表されたECB理事会(3月)の議事要旨では、景気悪化を背景に
2020年3月まで利上げを先送りしてはどうかとの意見もみられた。

ユーロは欧州時間に軟調となりユーロ円相場は125円ちょうど近辺
に下落。ただその後はリスク選好が回復するなか円が軟調となりド
ル円相場が上昇するのと同時にユーロ円相場も125円30銭に上昇し
て引けた。

金曜日の東京市場の為替相場は全般に小動き。ドル円相場は
111円60銭で始まり70銭を中心にもみ合い。ユーロ円相場は
125円40銭近辺で小動き。日経平均は21,750円で寄り付きじり高。
引けは21,800円近辺。米雇用統計の発表を前に様子見となった。

海外市場でも全般的に動きの鈍い展開。米雇用統計(3月)は強弱
まちまちの内容で市場の反応は鈍かった。

非農業部門雇用者数前月比は+196千人と予想+175千人よりやや強め。
一方で平均時給は前年同月比+3.2%と前月の+3.4%より弱かった。

米国株は小幅高。米国株の主要3指標はいずれも6か月ぶりの高値水
準。米10年債利回りは2.50%で前日比ほぼ同水準。ドル円相場は
111円70銭近辺でもみ合い小動きで引け。

ユーロドル相場は1.1210〜20にややユーロ安でもみ合い。ユーロ円
相場も125円30銭近辺へ小幅下落してもみ合い引けた。
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2019 年 4 月 1 日
MRA外国為替レポート(4月1日号)
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1.先週の市場総括
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先週のドル円相場は110円中心に推移したが底固く、その後は米国
株の動向、リスク選好の強弱につれて110円台で上下。週央は英国
議会の投票でEU離脱の先行きが混沌としたことや一部新興国の信用
不安などでリスク回避・株価が軟調となるなか一時110円ちょうど
に迫った。

一方、週末にかけては再開された米中通商交渉への期待感から米国
株がしっかり。米長期金利低下も一服し、ドル円相場は110円台後
半に上昇した。週末NYの引けは110円80銭台。

ユーロは週後半にかけて軟調。対ドルでは1.1320近辺から1.12台前
半に下落して週末は1.1220近辺で引け。

対円では124円で始まったのち一時125円ちょうどに上昇したが、リ
スク回避に押されて一時123円70銭近辺に下落。その後は124円台に
戻して週末は124円30銭〜40銭で引けた。

米長期金利は週央にかけて低下し、2年債利回りは一時2.2%割れ、
10年債利回りは2.35%をつけた。ただその後はリスク選好が回復す
るにつれて反発し、10年債利回りは2.41%にやや戻して取引を終え
た。

米国株は前週末に大きく下落したが先週は上下動しつつも持ち直し。
景気後退懸念は行き過ぎとの見方が広がった。ただ週末にかけては
米中通商交渉への期待感から大きく上昇した。

日経平均は、週初は前週末の米国株の大幅安を受けて21,000円割れ
に下落したが、3月期末決算の配当取りの動きから週央にかけて反
発。その後は反落したものの米国株が堅調に推移するなか持ち直し、
21,200円近辺で取引を終えた。

月曜日の東京市場の為替相場は朝方109円70銭に下落したがその後
は前週末の海外市場の値動き同様に110円を挟んで推移。日経平均
は前週末の米国株が大幅安となったのを受けて全面安となり21,000
円割れ。ただ下げも続かず21,000円近辺で引け。

夕刻から海外市場にかけて110円20銭に上昇したがリスク選好が弱
いなか反発も続かず、109円80銭に下落するなど110円を挟んだ展開
が続いた。

一方、ユーロ円相場は124円ちょうど近辺から夕刻にかけて124円80
銭まで上昇した。

FRB当局者からは景気に対して強弱双方の発言が出るなか、市場参
加者の景気不安は解消せず米長期金利の低下が続いた。10年債利回
りは2.40%に低下。米国株は下げ止まったものの小幅安。

火曜日の東京市場のドル円相場は110円ちょうど〜20銭で上下動。
ユーロも対ドルで1.1310〜20、対円で124円台半ばを中心に方向感
なくもみ合いで推移した。

日経平均は大幅反発。年度内受け渡し最終日となり配当取りの動き
から自律反発。引けは21,400円台前半。海外市場に入るとリスク選
好が持ち直し円安ドル高の動き。米国株は高寄り後に下落したもの
の底固い値動き。

前日にイエレン元議長が逆イールドは必ずしも景気後退を示すもの
ではない、と発言したこともあり、過剰な警戒感は行き過ぎとの見
方が株価を支えた。米長期金利は小反発して10年債利回りは2.42%。

ドル円相場は110円70銭に上昇した後60銭を中心に上下動。ユーロ
円相場は125円ちょうどに上昇。ただユーロ安ドル高の動きに押さ
れて124円60銭台で引け。ユーロドル相場は1.1270。

水曜日の東京市場のドル円相場は110円60銭台で始まり50銭割れ、
ユーロ円相場も124円60銭から20銭に下落、とやや円高に振れた。

日経平均は配当落ちで21,200円台に下落スタートもその後はしっか
り。じり高に推移して21,300円台後半で引けた。

夕刻にかけては円安に揺り戻し。ドル円相場は110円60銭を中心に
推移、ユーロ円相場は124円70銭に。海外市場に入るとユーロが軟
調。

ECBドラギ総裁は、今後も物価見通しに応じて政策方針を調整する、
として利上げ時期のさらなる先送りを示唆。また政策を総動員する、
と述べた。

ユーロ円相場は124円10銭へ下落、つれてドル円相場も110円30銭に。
ユーロドル相場は1.12台半ばで推移した。

米長期金利10年債利回りは2.38%に低下。当局のハト派スタンスか
ら景気警戒が強まり米国株はやや下落した。ただ円高の動きは続か
ずドル円相場は110円50銭近辺に戻してもみ合い引け。ユーロ円相
場は124円30銭近辺。

木曜日の東京市場では、未明から早朝にかけて実施された英国議会
のEU離脱を巡る投票の結果を受けてポンドが下落した。

メイ首相は合意案が議会で可決されれば辞任すると表明。自らの進
退をかけて賛成を促した。一方、議会は離脱に関する様々な選択肢
を探るため8つの議案を採決にかけたがいずれも否決された。

結果として4月12日までに政府案を可決して5月22日に合意のもと離
脱するか、否決となり長期延期ないし合意なき離脱となるかの二択
に。

また一部新興国で債務懸念が強まってリスク回避が強まり夕刻にか
けて円高に振れた。ドル円相場は110円50銭から10銭台に下落して
もみ合い。ユーロ円相場は124円30銭から123円70銭に下落。

日経平均は21,000円に大幅安でスタートし、そのままもみ合い引け
た。

海外市場に入るとリスク選好が回復して円安方向にゆり戻した。こ
の日から米中通商交渉が再開。早くも進展期待で米国株が上昇。米
長期金利は小幅反発して10年債利回りは2.41%。ドルは全般にしっ
かりとなった。ドル円相場は110円80銭に反発し、その後は60銭近
辺でもみ合い引け。

ユーロ円相場は124円20銭中心にもみ合い。ユーロドル相場は1.123
0にややユーロ安ドル高に振れ上下動して引けた。

NY連銀のウィリアムズ総裁は、世界経済鈍化の兆しはあるが米経済
は非常に良い環境にある、今年または来年にリセッションに陥る可
能性は高まっていない、イールドカーブは現時点でリセッションを
暗示はしていない、と述べた。

金曜日の東京市場のドル円相場は110円60銭〜90銭で上下。ユーロ
円相場も124円台前半で上下。日経平均は21,200円台に上昇して寄
り付いた後、21,200円を挟んでもみ合い引けた。

海外市場では米国株が大幅高。引き続き米中交渉継続を好感。

発表されたシカゴ購買部協会景気指数(3月)は58.7と前月64.7か
ら低下して予想より弱かったが、ミシガン大学消費者マインド指数
(3月)は98.4と予想および前月より強め。

新築住宅販売(2月)も季節調整済み年率換算で667千戸と前月607
千戸より強く予想を上回った。

ただ米長期金利は小動きで前日とほぼ同水準。ドル円相場は
110円80銭中心にもみ合いそのまま引け。ユーロ円相場は124円中心
に上下して30銭〜40銭でもみ合い引けた。
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2019 年 3 月 25 日
MRA外国為替レポート(3月25日号)
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1.先週の市場総括
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先週のドル円相場は111円台半ばで始まりしばらくはFOMCの結果待
ちで小動き。結果は想定を上回るハト派スタンスでドル安が進行。
さらに週末にはグローバルな景気先行き懸念が広がりリスク回避が
強まるなか米国株が大幅安、円全面高となった。

週末の海外市場でドル円相場は一時110円を割り込んだ。

日本時間木曜日未明に公表されたFOMCでは委員の成長率予測が下方
修正され、政策金利の見通しは今年の利上げがゼロ回と12月会合の
2回から大幅に変更となった。

またバランスシート縮小(市場からの資金吸収)が正式に9月に終
了とされたが、こちらは市場の予想よりも早いタイミングだった。

これらを受けて米長期金利が大きく低下。ドル金利先高感の後退で
ドルは下落。ドル円相場は一時110円30銭台まで下落した。

さらに週末に発表されたPMI企業景況感指数が欧州・米国ともに弱
く、グローバルな景気先行き懸念、リスク回避が広がって米国株は
大幅下落。円は全面高となった。

ドル円相場は一時109円80銭割れに下落して週末の引けは110円ちょ
うど近辺。

ユーロはFOMCを受けて対ドルで一時1.14台にユーロ高ドル安となっ
たが、その後は景気懸念から反落。対ドルで1.13近辺へ。ユーロ円
相場の値動きは激しく、週末には126円台から一時123円ちょうどに
下落。週末の引けはやや戻して124円40銭だった。

米国株はFRBのハト派スタンスに金融株が下落したが、半導体関連
は堅調、もみ合い。ただ週末には景気懸念から大幅安となった。

日経平均はドル安円高が上値を抑えたが、米国株の堅調が支えとな
り、概ね21,500円〜600円でもみ合いとなった。週末の米国株の大
幅安を受けて、次週は波乱の展開が想定される。

月曜日の東京市場の為替相場は111円台半ばで膠着。50銭〜60銭で
上下動。一方、ユーロが小じっかり。対ドルで1.1320から50へ、対
円で1126円20銭台から50銭台へ上昇した。

日経平均は前週末に米国株がハイテク主導で上昇したことを受けて
続伸も、米中首脳会談が6月まで先送りされるとの報道が上値を抑
えた。21,500円台後半でもみ合い引け。

海外市場に入るとドル円相場は小反落。111円30銭に反落した後は
40銭中心に上下して引け。米国株は小幅高。前週末の上昇のあと利
食い優勢も後場に持ち直し。ただ市場全体にFOMC待ちで総じて小動
きだった。米10年債利回りは2.60%ちょうど近辺。

火曜日の東京市場のドル円相場は111円40銭で始まりやや下落。
20銭〜30銭でもみ合い。ユーロは前日の海外市場で反落していたが
持ち直し。ユーロ円相場は126円10銭〜20銭で始まりじり高。

ユーロドル相場も1.1340から底固い値動きとなった。

日経平均は21,450円に下落してスタートしたが持ち直し。21,500円
台前半で上下動し、引けにかけてじり高となって21,500円台後半で
引けた。

海外市場の為替相場も小動き。ドル円相場は111円40銭中心にもみ
合い。ユーロ円相場は126円60銭に上昇したが、40銭〜50銭でもみ
合い引けた。

米国株は高寄り後反落、結果として前日比ほぼ同水準。中国が通商
交渉で積極姿勢を後退させている、との報道がやや嫌気された。イ
ギリスでは離脱合意案の採決が取り止めとなり、メイ首相がEUに離
脱期日の延期を要請すると報じられた。

水曜日の東京市場のドル円相場は111円40銭で始まり底固く50銭〜
60銭でもみ合い。ユーロ円相場も126円40銭〜50銭で始まり60銭〜
70銭に上昇。

朝方、やや円安に進んだが、5・10日決済による円売りが強まった結
果との見方が大勢。日銀金融政策決定会合の議事要旨が発表された
がそれに反応した動きではなかった。

日経平均は21,550円で始まり一時500円近辺に下落したが21,600円
に反発。後場も底固く同水準で引け。

海外市場ではFOMCの2日目を迎えて様子見。結果は日本時間21日木
曜日の未明3時に明らかになった。内容が市場の想定以上のハト派
スタンスだったことを受けて米長期金利は大きく低下しドル安が進
んだ。

足元の景気は堅調としつつもややトーンダウンし、今年および来年
の成長率見通しを下方修正。失業率見通しをやや引き上げ。政策金
利予測は、今年に関して前回12月会合の2.875%から2.375%へ。今年
の利上げ回数は2回からゼロ回、利上げなしとの予測に変更された。

来年の政策金利水準は12月の3.125%から今回は2.625%へ。1回の利
上げ予測は維持された。長期的な均衡水準は2.75%で概ね変化はな
かったが、若干下方修正されている。

さらに、今回の会合で9月にバランスシートの縮小(市場からの資
金吸収)を終了することが決定された。年内に終了とされていたが、
想定よりも早いタイミングでの終了・決定となり、ハト派スタンス
が浮き彫りになった。

これによりドル金利先高感が一段と後退。米10年債利回りは2.50%
ちょうど近辺へ大幅低下した。これを受けてドルは下落。ドル円相
場は110円60銭〜70銭にドル安円高が、ユーロドル相場は1.1450近
辺へユーロ高ドル安が進んだ。ユーロ円相場は126円60銭中心の動
きから40銭近辺にやや下落。

米国株は金利先高感の後退、長期金利の低下で金融株が売られダウ
は下落。ナスダックは上昇。

木曜日の東京市場は休場。アジア時間のドル円相場は110円60銭〜
70銭で始まり続落して110円50銭中心に上下。ユーロドル相場は
1.1420〜30でもみ合い。

ユーロ円相場は126円40銭で始まり60銭に上昇したものの押されて
126円20銭。未明のFOMCの結果を織り込む流れ。夕刻から海外市場
にかけてはさらに円高に振れた。

ドル円相場は110円30銭台、ユーロ円相場は125円70銭台へ。この日
から始まったEU首脳会議でイギリスの離脱問題が議論されており、
その結果を懸念してユーロは軟調。対ドルでも1.13台後半での上下
動となった。

米国株は反発、上昇。金融株は続落したがハイテク株が上昇を牽引
した。この日発表されたフィラデルフィア連銀製造業景気指数
(3月)が予想を大きく上回る強い数字だったことも支援材料とな
った。

米10年債利回りは2.54%にやや反発。ドル円相場は110円80銭〜90銭
に上昇してもみ合い、引けは80銭近辺。

EU首脳会議ではメイ首相が求めていた6月末までの延期を要請して
いたが却下。英国下院が現在の離脱協定案を承認することを条件に
欧州議会選挙(5月23日)の直前である5月22日まで延期に応じ(合
意に基づく離脱)、承認しない場合は4月12日まで延期としてそれ
までに今後の方針を欧州理事会に示すこと(長期延期ないし合意な
き離脱)、とした。

ユーロ円相場は126円手前での上下の後、引けは126円ちょうど近辺。

金曜日の東京市場の為替相場は総じて小動き。ドル円相場は110円
70銭〜80銭でもみ合い。ユーロドル相場は1.1370前後、ユーロ円相
場は126円手前で上下。

日経平均は米国株上昇を受けてハイテク株中心に買い先行。21,600
円で始まるもアジア株がまちまちとなるなかマイナスに転じ、
21,500円近辺に下落。ただ後場には持ち直して21,600円近辺で引け
た。

一方、海外市場に入るとリスク回避から大きく株安・円高が進んだ。

発表されたドイツのPMI企業景況感指数(3月)は製造業が44.7と予
想48.2、前月47.6を下回る弱い数字だった。ユーロ圏全体でも47.6
と予想49.5、前月49.3からさらに景況感が悪化。

これを受けて景気先行き懸念が広がり、リスク回避から株価が下落、
ユーロ円相場を中心に円高が進んだ。ユーロ円相場は126円台から
125円ちょうどに下落。ドル円相場は110円50銭へ。

さらに米国のPMIでは、製造業が52.5と予想53.5、前月53.0を下回
り、またこれまで堅調だったサービス業でも54.8と予想55.7、前月
56.0から悪化。景気懸念がさらに深まった。

米国株は大幅安。NYダウは前日比460ドルのマイナス。米10年債利
回りは2.44%へ低下。1年債利回り2.45%をこの間で初めて下回った
ことで、景気後退リスクがあらためて意識されリスク回避が進んだ。

為替市場では円が全面高。ドル円相場は一時109円80銭割れに下落。
ユーロ円相場は123円ちょうど近辺に下落した。その後円高は一服
し、ドル円相場は110円20銭に反発したのち110円ちょうど近辺で引
け。ユーロ円相場は124円40銭近辺で週末NYの取引を終えた。
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