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MRA 外国為替レポート  

MRA 商品市場レポート for PRO

2019 年 2 月 21 日
「景気に対する楽観でリスク資産物色の流れ継続」
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1.商品市況概況
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◆昨日の商品市場(全体)の総括
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「景気に対する楽観でリスク資産物色の流れ継続」

昨日の商品市場は軒並み水準を切り上げる展開となった。米中貿易
交渉が「後退はしていないようだ」と思われていることや、景気対
策で中国が中国版アベノミクスに舵を切ろうとしていること、とい
った各国の景気対策期待が、市場参加者のリスク資産価格に対する
投資意欲を高めているため。


基本的には新しい材料が出ている感じではなく、「世界経済は減速
過程にあるが、それを相殺するための軽罪対策が支えるため、基本
的にはレンジワーク」という整理である。

その意味で、供給懸念が強く意識されている工業金属や、OPECの減
産に加えてその他の国(ベネズエラやナイジェリア、イラン)の減
産が意識されている原油価格が上昇しているが、需要がけん引する
上昇ではないため、価格上昇の後の下落リスクについて意識してお
く必要がある。


少し話が変わるが、商品市場の場合、「価格が上昇する=好感」
「価格が下落する=嫌気」ではない。海外でもこの表現は用いられ
ているが、結局株に投資をしている人や、投資家が主体になってい
るため、このような表現になる。

商品市場の場合、生産者(価格が上がるのが好ましい)と消費者
(価格が下がるのが好ましい)という大きく2種類の市場参加者が
存在するため、この「嫌気」「好感」という表現はそぐわない。

しかし、投資家は実需家と異なり、何も初めていない状態では、現
金を除けば何の資産も持っていない。すなわち何かの物質を生産し
ているわけでも、会社を作っている訳でもないということである。

そのため、もしそのセクターや資産に興味を持った場合は、「買
う」という行為から入らざるを得ない。

もちろん、先物取引など「売り」から入ることもあるし、OPECショ
ックの下落局面で大きな利益を出したファンドもある。

しかし、投資を行う場合に売りポジションは、現物をデリバリーで
きない場合のスクイーズのリスク(現物を調達できずに価格が上昇
する)があるため、やはり基本は「買い」からだ。

こうした背景があるため、投資商品を販売している市場参加者の商
品価格見通しは、必然的に強気な見通しとなりやすく、景気の見通
しも強気になりやすい。その点は相当割り引いて各社の見通しを読
むべきだろう。

逆に、弊社はリスクについて分析や発言を行う会社であるため、殆
どの市場参加者が好ましいと考える「景気が回復する」というシナ
リオに対して否定的な見方をしがちだ。

実際、弊社は3ヵ月に1回作成した見通しのレビューを行っているが、
景気が過熱する局面では見通しが外れやすい傾向が強い(ただし、
弊社の主要業務は、市場コンセンサスであるメインシナリオ通りに
ならないアップサイド・ダウンサイドのリスクを列挙して整理する
こと)。

話を元に戻すと、足元、米中首脳会議も、Brexitも好意的な解釈が
目立つ。これは殆どの人がこれらのイベントが「決裂して欲しいと
思っていない」うえ、「解決してくれれば多くの資産に上昇圧力が
掛かる」というイベントであるため、証券会社を始めとする金融機
関の見通しは、どうしても楽観的になりがちであるということであ
る。

決裂・合意、両方の可能性がある中では、予断を許さず、期待と逆
に触れた時のリスクをやはり考えておくべきだろう。


本日は昨日のFOMCがややタカ派より(思ったほどハト派ではなかっ
た)ことや、米ISM製造業指数の先行指標であるフィラデルフィア
連銀指数が減速(17.0→14.0)する見通しであることから、ここま
で上昇してきた景気循環系商品を中心に調整圧力が強まる展開にな
ると予想する。
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2019 年 2 月 20 日
「引き続き米中交渉楽観と実質金利低下で堅調」
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1.商品市況概況
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◆昨日の商品市場(全体)の総括
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「引き続き米中交渉楽観と実質金利低下で堅調」

昨日の商品市場は弊社が重要と判断してフォローしている68銘柄中、
41銘柄の価格が上昇した。

米中貿易協議が進捗するとの期待から基本的に景気循環銘柄が物色
される流れとなったが、FOMC議事録がハト派的な内容になるのでは
ないか、という市場の見方を反映して米長期債利回りが低下、実質
金利が低下する中で金利系資産が物色され、それに伴うドル安進行
がドル建て資産全体を押し上げる形となった。


しかし、足元の市場の最大の関心事は米中の合意があるかどうかに
集中している。ここまでの報道では何らかの合意に至るのではない
か、との期待が過剰に高まっている状況。

中国は3月に全人代を控えており、体制維持やメンツのためにも習
近平国家主席は何らかの合意を米国から引き出さなければならない
と考えられる。


貿易面は大豆などの農産品やエネルギーなど、何か米国から購入を
増やすことで一時的に制裁が回避される可能性があるが、恐らく米
国が狙っているのが、人民元高誘導だろう。これは日本のバブルが
崩壊前の貿易戦争で発生したことだ。

恒常的に貿易赤字を削減するには、結局為替レートを人民元高にシ
フトさせれば良い。これにより中国の購買力は向上し、輸出競争力
が低下し貿易赤字は削減される。

ただこの政策が取られた場合、中国の国内がかつての日本のように
再びバブルになり、その後崩壊するという日本がたどった歴史をな
ぞる可能性がある点がリスクである。特に、不動産開発に傾斜して
いた地方政府の財政悪化への懸念は根強い。

現在、中国財務相の報告では2017年末時点の中国地方政府の債務残
高は18兆3,900億元(約300兆円)。地方政府債務に絡むリスクは引
き続き管理可能としている。

しかし、この統計に対して懐疑的な見方をするアナリストは多く、
隠れ債務を含める50兆元とか、政府公表の3倍はあるのではないか、
といた声も聞かれている。本当のところはうかがい知れないが、想
定を上回る「爆弾」を中国政府が抱えている可能性があることは否
定できない。

このような内情を考えると、米国との経済戦争は得策ではないため、
今回は中国がベタ降りして妥結に至るというシナリオをメインに据
えるのはある意味納得感があることだ。

しかし、仮に知的財産権などで合意したとしても、その後の事後検
証(本当に約束を守っているのか)がより重要であるため、実務面
も含めて合意に至るのはそれ程簡単なことではないだろう。


本日はFOMC議事録に注目している。タカ派から中立に転じたFOMCの
議事録であり、市場は恐らくハト派的な内容で間違いないと見てい
るため、ドル安圧力が強まることになり商品価格全体の押し上げ要
因となるだろう。
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2019 年 2 月 19 日
「米中交渉楽観続き総じて堅調」
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1.商品市況概況
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◆昨日の商品市場(全体)の総括
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「米中交渉楽観続き総じて堅調」

昨日の商品市場は米国主要市場が休場で動意薄い中、引き続き米中
貿易交渉の進捗を期待した買いが入り堅調な推移となった。


昨日最も上昇したのは中国株で、先週発表された与信関連統計が市
場予想を上回った事や、上述の米中交渉の進捗期待が株価を押し上
げている。

現在市場は米中交渉の進捗を期待して堅調に推移している。「米中
とも景気が減速しており、どうしても両国とも何かしらの妥協をし
たい」というのが、市場の大方の見方である。


同時に米中の根源的な対立は解消することはなく、今回貿易面で何
らかの合意があったとしても先々また別の問題が噴出するというの
もコンセンサスだろう。

しかし、すでに米中貿易交渉の進展期待は2月初から継続しており、
ある意味十分織り込んだともいえる。そのため、今回の交渉の結果
がどのような形になるかはわからないが、期待を下回った場合むし
ろ売り材料になることもあり得ると考えたほうが良い(選択肢とし
て排除すべきではない、という意味)。

また、国内では最近すっかり報道されなくなったBrexitの問題は解
決していない。今のままだと確実に無秩序な離脱になってしまう。
その期限まであと1ヵ月半だ。

引き続き、「その影響が大きいため何らかの合意に至る」というの
がコンセンサスではあるものの、やはりこちらも米中貿易交渉と同
様、ハードBrexitの選択肢を排除すべきではないだろう。


本日は独ZEW景況感指数などの発表があるが、恐らく市場予想通り
(現状指数 市場予想 20.0、前月 27.6、期待指数 市場予想 
▲13.6、前月▲15.0)然程良い内容にならないと見る。その場合、
ユーロ安・ドル高が進行するため本日は総じて商品価格に下押し圧
力が掛かる展開になると予想する。
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2019 年 2 月 18 日
「米中交渉楽観とドル安進行で軒並み上昇」
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1.商品市況概況
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◆昨日の商品市場(全体)の総括
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「米中交渉楽観とドル安進行で軒並み上昇」

昨日の商品市場は畜産品やその他農産品が下落したが、その他の商
品は軒並み水準を切り上げる展開となった。


懸念されていた米中貿易交渉は合意に至らなかったが、ワシントン
で継続協議になるとの報道を受けて、なんらかの合意に至るのでは
ないかとの期待感が強まったことと、中国の資金調達規模の拡大、
ニューヨーク連銀指数が予想を上回る改善となったことが材料とな
った。

また週末講演を行ったFOMCメンバーの発言がハト派寄りであったこ
ともドル安を進行させ、ドル建て資産価格の押し上げに寄与した。


しかし、米鉱工業生産は前月比▲0.6%(市場予想+0.1%、前月+0.1
%)と減速、設備稼働率も78.2%(78.7%、78.8%)とソフト指標の改
善はあったもののハード指標は減速しており、まだ景気の先行きに
ついては不透明である。

市場の最大の注目材料である米中貿易交渉は、中国側が「多くの点
でコンセンサスに至った」と発言、米国側は常にポジティブな発言
をしているムニューシン財務長官が「生産的な対話だった」と発言、
強硬派のライトハイザー通商代表も「困難かつ重要な懸案で前進し
たと感じている。さらに取り組まなければならない問題はあるが、
楽観視している」と発言しており、来週以降のワシントンでの協議
で、なんらかの進捗があるのではないかと期待されている。

しかし、米中貿易交渉が合意に至らなかったことは、やはり多くの
面で米中の主張に隔たりがあることを意味しており、「協議期間の
延長は、何かしらの合意に至るためのステップ」という評価は安直
に用いるべきではないだろう。実際、前回の会合でも合意に至らず
に現在に至っている訳だからだ。

ただ、両国とも景気の減速懸念を背景に、さらに中国に関しては3
月の全人代前に「何としても」成果を出さなければならない事情が
あるため、ごく一部の分野で米中の間で「ディール」が成立する可
能性は低くないと見ている。ただ、米中の覇権争いであることを考
えると、根源的な制裁は解除されないだろう。


ここにきて急に市場の懸念材料となったのが、米債務上限問題であ
る。超党派の予算案が合意に至ったことで政府期間が再度閉鎖され
る懸念は後退していたのだが、「メキシコの壁建設予算が不十分」
としてトランプ大統領が国家非常事態を宣言、これに対して民主党
のペロシ下院議長が訴訟を検討するなど、急転直下、米国債がデフ
ォルトになるリスクが高まってきた。

仮に米国債がデフォルト扱いになった場合、景気循環銘柄には大き
な影響が出ることは間違いがない(ただ、その問題の大きさからそ
れはさすがにないと信じたいのだが...)。

また、2月末には米朝首脳会談が行われ、北朝鮮は終戦宣言と制裁
緩和を要求することは間違いがない。北朝鮮と急速に融和を進める
韓国がこれに同意し、在韓米軍が撤退ということになれば、日本の
置かれる立場は非常に微妙になる。

日本にとってみれば韓国は、中国・北朝鮮との緩衝地帯でもあるた
め、仮に南北が統合されることになると反日の国がすぐ近隣に出来
ることになるためだ。当然、防衛力を強化せざるを得なくなる。

このように、いずれも顕在化すると小さくないリスクが多数、月末
に向けて予定されているため、今のところ楽観ムードで景気循環銘
柄が上昇(景気への懸念が後退)しているが、やはり意識すべきは
下方向のリスクであろう。

週明け月曜日は米国休日のため動意薄く、多くの商品が引き続きも
み合うことになるだろう。

エネルギーやその他農産品価格が上昇したが、非鉄金属などの価格
は下落した。

供給懸念が意識されている商品は総じて堅調であったが、昨日発表
された12月の米小売売上高が予想を上回る減速となったことで、景
気の先行きが懸念されたことが売り材料となった。

しかしそれは同時に、政府・中央銀行による景気刺激策の実施や金
融緩和観測を強めることになり、政策的に価格は下支えされること
になる。

昨日も引き続き、米国の動向が商品価格に影響を与えることとなっ
た。トランプ大統領の壁建設問題を背景に政府閉鎖が続いていたた
め発表が遅れた小売売上高は、予想を大きく上回る悪化となった。

FRBは米国内というよりは海外の情勢悪化や株価の下落を受けて金
融政策のスタンスをハト派から中立にシフトさせたわけだが、今回
の小売売上高を受けて国内情勢も悪化している可能性が意識された。

政府閉鎖の影響で統計事態の信ぴょう性を問う声もあるが、これに
よってFRBは一層、経済統計を注視する姿勢を強めることになるだ
ろう。このことは、各連銀総裁の発言の注目度が増し、商品価格へ
の影響が増すことを意味している。

政府閉鎖の切っ掛けとなったメキシコとの国境での壁建設問題も、
トランプ大統領が予算を確保するために国家非常事態宣言を行うこ
とを決定したことも、与野党の対立を深める形となり、市場のリス
ク回避姿勢を強めた。

また、進捗を市場が期待していた米中協議はトランプ大統領が60日
間の期限延期を示唆した。このことは3月1日に急に中国に追加関税
が課されることがとりあえず回避されたことを意味し、市場には安
心材料となる、はずである。

しかし逆に期限が延長されたということは、それだけ米中間の隔た
りが大きいことを意味しており、そう簡単に合意に至らないのでは
ないかということを再認識することになったのも事実であり、結果
的に市場はネガティブに反応した。


このように、足元の米国の政策動向は、再び景気循環系商品価格に
下押し圧力を掛けやすくなっている。とはいえ、上述の通り景気悪
化時には政策的なサポートが期待されるため、「無秩序な英国のEU
離脱」といった制御不能なリスクが顕在化しない限りは、当面レン
ジワークになるだろう。
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2019 年 2 月 15 日
「米統計悪化と米中交渉の不調、供給懸念で高安まちまち」
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1.商品市況概況
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◆昨日の商品市場(全体)の総括
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「米統計悪化と米中交渉の不調、供給懸念で高安まちまち」

昨日の商品市場はエネルギーやその他農産品価格が上昇したが、非
鉄金属などの価格は下落した。


供給懸念が意識されている商品は総じて堅調であったが、昨日発表
された12月の米小売売上高が予想を上回る減速となったことで、米
国の景気の先行きが懸念されたことが売り材料となった。

しかしそれは同時に、政府・中央銀行による景気刺激策の実施や金
融緩和観測を強めることになり、政策的に価格は下支えされること
になる。


昨日も引き続き、米国の動向が商品価格に影響を与えることとなっ
た。トランプ大統領の壁建設問題を背景に政府閉鎖が続いていたた
め発表が遅れた小売売上高は、予想を大きく上回る悪化となった。

FRBは米国内というよりは海外の情勢悪化や株価の下落を受けて金
融政策のスタンスをハト派から中立にシフトさせたわけだが、今回
の小売売上高を受けて国内情勢も悪化している可能性が意識された。

政府閉鎖の影響で統計事態の信ぴょう性を問う声もあるが、これに
よってFRBは一層、経済統計を注視する姿勢を強めることになるだ
ろう。このことは、各連銀総裁の発言の注目度が増し、商品価格へ
の影響が増すことを意味している。

政府閉鎖の切っ掛けとなったメキシコとの国境での壁建設問題も、
トランプ大統領が予算を確保するために国家非常事態宣言を行うこ
とを決定したことも、与野党の対立を深める形となり、市場のリス
ク回避姿勢を強めた。

また、進捗を市場が期待していた米中協議はトランプ大統領が60日
間の期限延期を示唆した。このことは3月1日に急に中国に追加関税
が課されることがとりあえず回避されたことを意味し、市場には安
心材料となる、はずである。

しかし逆に期限が延長されたということは、それだけ米中間の隔た
りが大きいことを意味しており、そう簡単に合意に至らないのでは
ないかということを再認識することになったのも事実であり、結果
的に市場はネガティブに反応した。


このように、足元の米国の政策動向は、再び景気循環系商品価格に
下押し圧力を掛けやすくなっている。とはいえ、上述の通り景気悪
化時には政策的なサポートが期待されるため、「無秩序な英国のEU
離脱」といった制御不能なリスクが顕在化しない限りは、当面レン
ジワークになるだろう。
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2012 年 8 月 22 日
MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(8月22日)
◆昨日のメタル市場総括
「欧州不安の後退と、中国の追加緩和期待で上昇」

◆今日のメタル市場見通し
「現状水準で底堅い推移。FOMC議事録に注目。」
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MRA外国為替レポート

2019 年 2 月 18 日
MRA外国為替レポート(2月18日号)
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1.先週の市場総括
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先週は警戒すべき材料があるなかリスク選好がなお維持された。米
中通商交渉に関しては前週末に首脳会議延期との報道があったが、
週初に再び3月中に開催と報じられ、また閣僚級協議が行われるな
るなか、再び期待感が高まった。

また米国内ではつなぎ予算の期限が迫るなか与野党が新たな予算案
に合意したことで、政府機関閉鎖が回避される見通しとなった。

経済指標には弱い数字もみられたが、FRBの慎重な姿勢がリスク選
好の支えとなった。米国株は週を通じて堅調。リスク選好が強まる
なか円は全般に軟調。ドル円相場は110円ちょうど近辺で始まり週
央には一時111円台にのせた。

ただ米長期金利が上昇しきれず週初の水準に押し戻されるなか上値
も重く、110円40銭台に反落して週末の取引を終えた。日経平均は
堅調な米国株、ドル高円安に支えられて21,000円台を回復した。

月曜日の東京市場は休場。アジア時間のドル円相場は109円80銭で
始まり底固い値動きで110円ちょうど近辺に上昇してもみ合い。旧
正月明けの中国株は堅調に推移した。

週末にかけて開催される米中通商交渉、閣僚協議への期待が維持さ
れた。3月1日の交渉期限前に電話で首脳会談を実施する、あるいは
3月中に米国で首脳会談を行うとの報道があらためて期待を高めた。

ドルは全般にしっかり。ユーロドル相場は1.1320〜30から欧米市場
にかけて1.13割れ、1.1270までユーロ安ドル高が進んだ。そうした
なか欧州株は堅調。

ドル円相場は110円25銭まで上昇。その後は110円10銭に下落したも
のの、110円40銭中心に上下して引けた。米国株はまちまち。米長
期金利は小幅反発。10年債利回りは2.66%。

火曜日の東京市場のドル円相場は110円40銭で始まり60銭台に上昇
してその後は110円60銭中心に上下。ユーロドル相場は1.1280近辺
で小動き。ユーロ円相場は124円50銭から80銭に上昇。

日経平均は20,450円近辺で寄り付いた後、20,800円台に上昇。後場
は20,800円台後半でもみ合い引けた。中国株は続伸。リスク選好が
強まるなか全般的に円が軟調な展開となった。

海外市場に入ると欧州通貨が反発。イギリスの離脱協定をめぐり英
国外相が離脱協定で3月29日までの合意は可能と発言。ポンド、
ユーロ、に買戻しが入った。ユーロは対ドルで1.1340へと反発。
ユーロ円相場は124円60銭近辺から125円20銭台に上昇。

また米国では与野党が新たな予算案で合意。政府機関閉鎖回避の可
能性が高まった。米国株は大幅高。米10年債利回りはさらに小幅上
昇して2.68%。

ドル円相場はユーロ高ドル安に押され一時110円40銭を割ったが、
リスク選好が強まるなか底固く110円50銭近辺でもみ合い引けた。

水曜日の東京市場のドル円相場は110円50銭で始まりじり高。110円
70銭に上昇して海外市場にかけてもみ合い。ユーロ円相場も
125円20銭から50銭に上昇した。引き続きリスク選好が高まるなか
円が全面的に軟調。

日経平均は21,000円台で高寄りし続伸して21,200円に上昇。後場は
21,100円〜200円でもみ合い引けた。欧米市場ではユーロが反落し
ドルが上昇。

発表された米消費者物価指数(1月)は前年同月比+1.6%と予想
+1.5%より強め、エネルギーと食料品を除くコア指数でも前年同月
比+2.2%と予想よりもややしっかりした数字。

トランプ大統領が米中通商交渉の期限延長に言及、また政府機関の
閉鎖を回避する意向を示した。米国株は上昇。米長期金利も小幅な
がらさらに上昇し、10年債利回りは2.70%、2年債利回りは2.54%。

ドル円相場はじり高となり111円ちょうど。ユーロドル相場は1.125
0へとユーロ安ドル高が進んだ。ユーロ円相場はユーロが全般に反
落するなかじり安となり125円ちょうど近辺に下落した。

木曜日の東京市場のドル円相場は夕刻まで111円近辺で方向感なく
もみ合い、横ばい。ユーロは対ドル、対円で小幅反発して1.1280、
125円30銭。

日経平均も21,100円〜21,200円でもみ合いに終始した。日本のGDP
(10−12月期)が発表となり前期比年率+1.4%。内需はまずまずだ
ったが外需が予想より弱かった。

中国の貿易収支(1月)は輸出が予想よりも強く前年同月比マイナ
ス予想に対してプラス、輸入のマイナス幅も予想よりは小さかった。

数字に対する市場の反応は鈍い。海外市場に入るとドルは下落。発
表された米小売売上高(12月)が前月比▲1.2%。年末商戦は好調と
伝えられていたものの予想外に弱い数字。

米国株は一時大きくマイナスに振れた。ただその後FRBブレイナー
ド理事が、保有資産の縮小(市場からの資金吸収)は年内に停止す
べき、と発言したことを好感して株価は持ち直した。米長期金利は
低下。2年債利回りは2.50%、10年債利回りは2.66%。

ドル円相場は110円50銭に下落。ユーロドル相場は1.13台へとユー
ロ高ドル安が進んだ。米中協議を巡っては、閣僚級協議の進展を前
提に交渉期限の60日間延長を検討、と報じられ、引き続き期待感が
維持された。

金曜日の東京市場ではやや円高に振れた。ドル円相場は110円50銭
で始まり、その後はやや軟化して110円30銭〜40銭で上下。ユーロ
円相場も124円80銭で始まり、同様に124円30銭〜60銭で上下した。

日経平均は21,000円近辺で安寄りした後、20,900円中心に上下。引
けは20,900円近辺。海外市場では米国株が大幅高。引き続き米中通
商交渉の進展期待、政府機関閉鎖回避による安心感が支え。

NY連銀製造業指数(2月)は8.8と予想6.0、前月3.9を上回った。ま
たミシガン大学消費者信頼感指数(2月)も95.5と予想93.3、前月
91.2より強かった。

一方、1月の鉱工業生産、小売売上高は弱めだったが、2月以降に関
心が移りネガティブな反応はなかった。米長期金利は上昇したもの
の小幅。10年債利回りは2.66%。

ドル円相場は110円50銭を中心に上下動して引けは110円40銭台。
ユーロドル相場は1.1240へユーロ安ドル高が進んだが1.13に持ち直
し。ユーロ円相場は124円30銭から124円80銭に上昇。リスク選好が
強まるなか、円は軟調、一方でドルも軟調となり、ドル以外の通貨
に対して円安気味の推移となった。
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2019 年 2 月 11 日
MRA外国為替レポート(2月11日号)
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1.先週の市場総括
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先週のドル円相場は週初に109円50銭近辺で始まり、強い雇用統計
を受けたドル高・円安の流れのままに110円に乗せた。しかしその
後は110円手前でもみ合い、横ばい。

週末にかけては欧州景気懸念や米中通商交渉への期待感の後退、リ
スク選好が緩んだことで上値の重い展開となった。


週末の引けは109円70銭〜80銭。ドルは週を通じてしっかり。その
ためドル円相場の下値もまた固かった。

ユーロドル相場は1.1460で始まると週を通じてほぼ右肩下がりの
ユーロ安ドル高。週末には1.1320台まで下落した。欧州通貨は全般
に軟調で、ユーロ円相場は125円台後半から週末には124円30銭近辺
に下落した。

米国株は週央にかけてはまずまずの企業決算を支えに堅調だったが
米中通商交渉への期待感が後退すると週末にかけて軟調。結局は前
週末とほぼ同水準で引け。

米長期金利10年債利回りは前週末の強い雇用統計からやや上昇し
2.7%台に乗せたが、週末にかけては欧州景気懸念、欧州金利低下、
米中通商交渉期待の後退などから反転低下。週末は2.63%。

そうしたなか日経平均は週央には20,900円台に乗せるなど堅調だっ
たが、週末にかけては米国株の反落や欧州景気懸念などで大きく反
落し、20,300円台半ばでほぼ安値引けとなった。

月曜日の東京市場のドル円相場は109円50銭で始まり堅調。夕方に
は109円80銭台に上昇した。前週末の米雇用統計が強い数字だった
ことによるドル高の流れが続いた。

ユーロドル相場も1.1460から1.1440に小幅ユーロ安ドル高。リスク
選好が回復するなか円が全般的に軟調となり、ユーロ円相場は125
円50銭から80銭へと上昇した。

日経平均は20,800円台後半に上昇してもみ合い、横ばい。引けは
20,900円近辺。海外市場でも前週末の強い雇用統計により米国経済
に対する楽観的な見方が支えとなった。

米国株がハイテク主力株を中心に堅調、上昇。米長期金利も小幅上
昇し10年債利回りは2.72%。ドル円相場は一時110円10銭〜20銭に上
昇した。引けは109円90銭近辺。ユーロドル相場は1.1430〜1.1440
で引けた。

火曜日の東京市場のドル円相場は109円90銭で始まり、一時110円に
上昇も、その後は109円80銭〜110円ちょうどで上下。日経平均は
20,960円台で寄り付いたもののすぐに下落。20,800円台後半でもみ
合い20,850円近辺で取引を終えた。

海外市場では米国株が続伸。小売関連の決算が好感されたほか、ハ
イテク関連株もしっかりだった。ただ公表されたISM非製造業景気
指数(1月)は56.7と前月58.0から悪化し予想57.5を下回る弱めの
数字。

長期金利はやや低下して10年債利回りは2.70%。ドル円相場は
109円90銭〜110円ちょうどの小動きとなった。ユーロドル相場は
1.1430〜40でもみ合いの後やや軟調。1.14ちょうど〜1.1410で推移。

総じてドルが堅調だった。トランプ大統領の一般教書演説は移民と
外交問題が中心となり相場への影響はなかった。

水曜日の東京市場のドル円相場は110円手前でのもみ合いで始まっ
たが、昼から夕方にかけて109円60銭までドル安円高が進んだ。円
が全般に堅調。ユーロ円相場も125円50銭近辺から124円80銭へ。

日経平均は20,900円台で小動きの後、後場にはじり安となり引けは
20,900円割れ。海外市場に入るとドルが堅調。

発表された11月の米貿易収支で赤字額が493億ドルと昨年6月以来最
少となったことが材料視された。また米国株が2ヶ月ぶりの高値圏
にあり上値の重い展開で小幅安。リスク選好が一服したこともドル
を支えた。

ドル円相場は反発して109円70銭〜80銭で上下したあと110円に上昇。
ユーロドル相場も1.1360〜1.1370へとユーロ安ドル高が進んだ。

EUのトゥスク大統領は、イギリスはEU離脱を撤回できない、離脱協
提案は再交渉できない、と述べた。

木曜日の東京市場のドル円相場は109円90銭〜110円ちょうど近辺で
始まり早々に70銭台に下落。ユーロ円相場も125円ちょうど近辺か
ら124円70銭近辺へ。

日経平均は寄り付きから下落して20,800円、さらに20,700円へ。こ
こまで続いたリスク選好が修正される動きとなり、全般的に円が堅
調となったが、その後はドル円相場、ユーロ円相場ともに朝方の水
準に反発した。

ユーロドル相場は1.1360中心のもみ合い。海外市場に入るとリスク
選好の後退で円がもう一段堅調に。欧州委員会が公表した欧州の景
気見通しで成長率が大きく下方修正された。

ユーロ圏の成長率見通しは2019年1.3%と昨年11月時点の見通し
1.9%から引き下げ。ドイツの成長率は2018年の1.5%から1.8%に加速
を見込んでいたが、逆に1.1%へと減速する見通しに大幅に下方修正
された。

発表されたドイツの鉱工業生産(12月)も前月比▲0.4%と予想
+0.7%を大きく下回る弱い数字となった。

米中通商交渉を巡っては、今月下旬にも首脳会談が開催されるとの
見方があったが、交渉期限である3月1日までに実施されないと発表
されて楽観的な見方が後退。

クドロー国家経済会議委員長は、依然として大きな隔たりがある、
大統領はいずれ会談すると話しているがかなり先になる、と述べた。

米国株は久しぶりにまとまった下げ。欧州の長期金利が景気減速懸
念から低下し、米長期金利も押し下げられて、米10年債利回りは
2.66%。

為替市場では円高の動き。ドル円相場は109円60銭に下落した後、
70銭〜80銭で上下、引けは109円80銭近辺。ユーロ円相場は124円40
銭に下落。その後70銭に戻したが、124円50銭に押し戻されて引け。
ユーロドル相場は欧州景気懸念から1.1330割れのユーロ安ドル高。
引けは1.1340。

金曜日の東京市場のドル円相場は109円80銭中心に上下し、その後
はやや下げて70銭〜80銭で小動き。

日経平均は20,500円で始まり400円割れ。後場も軟調で20,300円台
半ばで引けた。米中通商交渉への期待が後退し、前日に米国株が大
きく下落。ドル円相場も上値の重い展開で下げが大きくなった。

海外市場に入ると、ドル円相場は一時109円90銭に上昇したが続か
ず。109円70銭〜80銭でもみ合いそのまま週末の取引を終えた。

ユーロは軟調。ユーロドル相場は1.1320〜30で低迷したまま引け。
ユーロ円相場は124円30銭で引け。米国株は前日の流れを受けて続
落し、引けにかけて戻したものの前日比小幅安。

米長期金利は低下傾向が続き、10年債利回りは2.63%、2年債利回り
は2.47%で引けた。
詳細を見る
2019 年 2 月 4 日
MRA外国為替レポート(2月4日号)
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1.先週の市場総括
━━━━━━━━━━━━━━

先週のドル円相場は109円台半ばで始まり、週央まで109円前半を中
心として小動きもみ合いとなった。

FOMCや米中通商協議、雇用統計、など重要イベントが目白押しで、
これらを前に方向感のない展開。

注目のFOMCは、声明文およびパウエル議長の会見が市場の想定以上
にハト派となったためドル金利先高感が後退。米長期金利が低下。
一方、株価はFRBの柔軟姿勢を好感して上昇。

米中通商協議が進展している兆しもあり、市場全体で週末にかけて
リスク選好が強まった。円はリスク選好回復のもとで軟調となった
ものの、ドル金利先高感の後退、米長期金利の低下、リスク選好に
よるドル売りの勢いが強く、ドル円相場は108円台後半に下落した。

そうしたなか週末に発表された米雇用統計は非農業部門雇用者数が
前月比+304千人と予想の倍近い強い数字、1月のISM製造業景気指数
も12月を上回る水準に反発、など良好。

これを受けてドル円相場は大きく上昇した。円はリスク選好で全般
的に軟調。週末のドル円相場の引けは109円50銭台。米10年債利回
りは週初の2.7%台前半からFOMCをうけて2.6%台前半に低下したが、
強い雇用統計、ISM製造業景気指数をうけて2.69%に反発して引け。

米国株は決算をこなしてリスク選好の回復を背景に堅調持続。日経
平均は20,500円近辺で底固く、米国株の上昇に支えられ、週末は
20,800円近辺で引けた。

月曜日の東京市場の為替相場は動きが鈍いなか前週末のリスク選
好・円安の反動もありやや円高に振れる展開となった。

ドル円相場は109円50銭台で始まり30銭割れ。その後は109円30銭〜
40銭で上下した。ユーロ円相場は125円近辺で始まり、124円70銭〜
125円で上下。ユーロドル相場は1.14ちょうど〜1.1420で小動き。

日経平均は20,750円で寄り付きその後は軟調。20,700円割れでもみ
合いとなり引けは20,650円近辺。

海外市場の為替相場も総じて小動き。ドル円相場は109円50銭から
20銭割れに下落。ユーロ円相場もアジア時間のレンジ内での取引。

米国株は一転して企業業績への失望から大きく反落して始まり、そ
の後持ち直したものの前週末比下落で引け。

この日の一部企業決算の内容で、中国経済の減速や関税の悪影響な
どが想起されたことが悪材料となった。米長期金利は小幅低下。10
年債利回りは2.74%。

この日発表されたシカゴ連銀景気指数(12月)、ダラス連銀製造業
指数(1月)は、ともに前月から持ち直し。なお中国の劉鶴副首相
らは予定より1日早くワシントンに到着。トランプ大統領が31日に
劉鶴副首相と会談することが明らかになった。

火曜日の東京市場の午前中はやや円高・株安の動きとなったが総じ
て小動き。ドル円相場は109円30銭で、ユーロ円相場は125円ちょう
ど近辺で始まり円高に振れたが夕方には朝方の水準に戻した。

日経平均は20,600円割れに小幅安。中国株の軟調などが嫌気された
が後場には持ち直し、前日比変わらずの20,650円近辺で引け。

海外市場に入るとやや円安気味となりドル円相場は109円50銭に、
ユーロ円相場は125円20銭に上昇。

米国株はまちまちでダウは上昇、ナスダックは下落。この日は良好
な決算発表で前日の懸念は緩和しリスク選好は維持された。ただと
もに小幅な値動き。重要イベントを前に動きが鈍く、ドル円相場は
109円30銭台で小動き、ユーロ円相場も124円90銭台を中心にもみ合
いとなった。

日本時間水曜日未明から早朝に行われた、イギリス議会のEU離脱修
正案の審議、採決では、離脱延期は否決、再交渉を求める案は可決、
となった。

一方、EUサイドは逆に延期は認める方針だが、再交渉は受け付けな
いとしており、両者の間はねじれたまま。メイ首相はなお困難に直
面したまま。イギリス議会では合意なき離脱は回避したいとの意見
が大勢なものの、その可能性は残存。

水曜日の東京市場のドル円相場は小動き。109円40銭で始まりその
後は30銭を中心に上下。ユーロ円相場も125円ちょうど〜10銭近辺
でもみ合いとなった。

日経平均は下落。米国株がまずまずだったが新興市場株の下落に心
理が悪化して軟調となり20,550円近辺で引け。総じて米FOMCの結果
待ち。

海外市場に入るとドル円相場は109円70銭近辺に上昇。発表された
ADP雇用報告(1月)が前月比雇用者数+213千人と予想+175千人を上
回る強めの数字だったことがきっかけ。

ドルはユーロに対してもやや上昇。ユーロ円相場は125円10銭〜
20銭を中心に上下動。米国株は好決算を受けて堅調に推移した。

注目のFOMCの結果は日本時間31日未明4時に判明。声明文は想定以
上に明確にハト派スタンスを示し、続くパウエル議長の会見でも利
上げ・金融正常化に慎重な姿勢が示された。

声明文からは、前回会合まで記されていた文言、「いくらかの段階
的な利上げが正当化される」、「見通しに対するリスクはおおむね
均衡している」、の2文が削除された。

議長は、米経済は良好としつつも、政策調整は様子見、国内外の不
確実性があり利上げする理由は弱まっている、と述べた。またFRB
は声明文とは別に、バランスシートの正常化については完了に向け
て詳細を調整する用意がある、と柔軟な姿勢を示した。

これを受けてドル金利先高感が後退し米長期金利は低下。2年債利
回りは2.51%に、10年債利回りは2.69%に。市場のリスク選好は強ま
り株価は一段と上昇。ドルは全面安となった。

ドル円相場は一時108円80銭に下落。ユーロドル相場は1.15へと大
幅にユーロ高ドル安が進んだ。ドル円相場の引けは109円ちょうど
近辺。

木曜日の東京市場のドル円相場は109円ちょうど近辺で始まりじり
安。昼には108円80銭を割った。ドルは対ユーロでも軟調。ユーロ
ドル相場は1.15へとユーロ高ドル安。

日経平均は米国株高を受けて20,800円台後半で寄り付いたがその後
はドル安円高への警戒感からじり安となり20,750円に下落。しかし
後場には持ち直し800円中心に上下、引けは20,770円近辺。

中国で発表された製造業PMI(1月)は49.5と前月49.4からわずかな
がら上昇し予想をやや上回った。中国株・上海総合指数が反発した
ことも日本株の支えに。

海外市場に入るとやや円高へ揺り戻し。ドル円相場は108円50銭〜6
0銭、ユーロ円相場は124円60銭近辺へ。米国株はまちまち。

米長期金利はFOMCからの流れを受けてさらに低下。米10年債利回り
は2.63%。

そうしたなか、米中通商交渉の内容が不明ながら、トランプ大統領
が最終合意を目指して中国・習主席と会談を行うこと、2月末の交
渉期限の延長も検討している、としたことから期待感が高まった。

ドル円相場は109円80銭〜90銭に反発してもみ合い引け。ユーロ円
相場も124円90銭に上昇したが、欧州景気への不透明感からユーロ
安となり124円50銭〜60銭でのもみ合いに。ユーロドル相場も
1.1440〜50に反落した。

金曜日の東京市場は総じて米雇用統計の発表待ちで様子見。ドル円
相場は108円90銭で始まりそのまま小動きもみ合い横ばい。ユーロ
円相場も124円50銭〜70銭で横ばい、狭いレンジで上下動。ユーロ
ドル相場も1.1440〜1.1450中心のもみ合い。

日経平均は20,880円と高寄りした後は700円台に押された。後場に
は一時900円台に上昇する場面もあったが800円近辺でもみ合いとな
り20,790円近辺で引けた。

注目の米雇用統計(1月)は、非農業部門雇用者数・前月比が+304
千人(予想+165千人、前月+222千人)と非常に強い数字だった。

平均賃金上昇率は前年同月比+3.2%と前月から▲0.1%低下。またISM
製造業景気指数(1月)は56.6と予想54.1、前月54.3を大きく上回
り反発した。

これらを受けて米長期金利は反発し10年債利回りは2.69%に上昇。
ドル円相場は109円40銭近辺まで上昇し、その後は109円50銭〜60銭
でもみ合い。円が全般的に軟調となりユーロ円相場も124円90銭か
ら125円70銭に上昇した。ユーロドル相場は1.1460〜1.1480で方向
感なく上下動。米国株は小幅高。
詳細を見る
2019 年 1 月 28 日
MRA外国為替レポート(1月28日号)
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1.先週の市場総括
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先週のドル円相場は109円70銭近辺で始まり、火曜日には一時109円
台前半に下落したものの、その後持ち直し、109円後半で上下動。
週末にはややドル安に振れて109円50銭台で引けた。

米中関係・中国経済・世界経済に対する懸念が引き続き重石。一方、
英国の合意なきEU離脱リスクの後退はリスク回避を緩和。米国株は
企業決算がまずまずだったことで底固い展開。

週末にはトランプ大統領と議会主導者がつなぎ予算の合意に達した
ことで政府機関が再開の見通しとなり、リスク回避がさらに緩和し
た。

為替市場ではドルと円が下落、ユーロが反発。ユーロは木曜日にド
ラギECB総裁が会見で、景気下振れリスクの高まりや警戒感を示し
たことで下落。ユーロ円相場は週初に124円台後半で始まったが123
円台後半に下落。ユーロドル相場も1.13台後半から一時1.13割れ。

しかし週末にはユーロは急騰。ユーロ円相場は125円台まで上昇し
引けは124円90銭近辺。ユーロドル相場は1.14台を回復。日経平均
は20,800円台で始まったが週央には20,500円〜600円で低迷したが、
週末には持ち直して20,800円近辺で引けた。

月曜日の東京市場のドル円相場は109円70銭で始まり、上値重く
109円50銭〜70銭で上下動。日経平均は前週末の米国株高を受けて
20,800円で高寄りしたが、その後は押されて20,700円近辺で引け。

中国では10-12月期のGDPが発表され前年同期比+6.4%と前期+6.5%か
らやや減速。この日の海外市場は米国が祝日で休場のため小動き。
ドル円相場は109円60銭〜70銭でのもみ合いに終始した。

火曜日の東京市場では朝方からややリスク回避が強まり円高気味で
株価も軟調となった。米国政府がカナダで逮捕された中国ファーウ
ェイCFOの身柄引き渡しを正式にカナダ政府に通知したことで、米
中関係に再び暗雲が垂れ込めたとの懸念が主因。

中国株、アジア株も下落。ドル円相場は109円40銭台でもみ合い。

日経平均は20,700円台で小高く始まったが一時20,550円に下落。引
けは20,660円近辺。海外市場に入ってもリスク回避心理が漂うまま。

中国経済への懸念、IMFが世界経済成長率を下方修正したことを改
めて織り込み、米国株が大きく下落。米10年債利回りは2.74%にや
や低下。この日始まったダボス会議では世界経済減速を懸念する声
が相次いだ。

水曜日の東京市場のドル円相場は109円40銭で始まり一時80銭に上
昇。その後は109円60銭〜70銭で上下動となった。

日経平均は20,450円で安寄りしたがその後は底固く20,600円〜
20,650円でもみ合い、引けは20,600円近辺。

発表された日本の貿易収支(12月)は550億円の赤字。2018年暦年
では1兆2,000億円の赤字。原油価格の上昇による輸入額増加が主要
因で赤字は3年ぶり。

日銀はこの日2日間の金融政策決定会合を終え、展望レポートを公
表。物価見通しを大幅に引き下げ、2019年は+0.9%とした。また黒
田総裁は会見で、海外リスクを主要因に景気下振れリスクを注視す
るとした。

市場は反応せず。海外市場に入るとドル円相場は110円目前まで上
昇。ただ110円近辺の上値は重く、109円40銭に反落。109円60銭近
辺でもみ合い引けた。

ユーロドル相場は1.1380〜1.1390で小動き。

米国株は小幅高。一部企業決算が好感されたが、米中懸念、政府機
関閉鎖、が重石。そうしたなか、イギリスでは合意なき離脱回避、
離脱期限の延期に向けた動きがみられ、ポンドが上昇。

木曜日の東京市場のドル円相場は109円60銭で始まり一時50銭を割
ったものの夕刻にかけて109円70銭に上昇。

日経平均は20,500円で高寄り、その後500円〜600円で上下して
20,500円台後半で引け。海外市場に入るとユーロが大幅安。この日
開催されたECB理事会終了後の会見でドラギ総裁は、不確実性の高
まりで景気下方リスクが高まっている、として警戒感を強めた。

ユーロは対ドルで1.13割れへ、対円で123円80銭へ下落。ドル円相
場は109円60銭で引け。米国株は半導体関連銘柄が好決算を受けて
反発、NYダウは小幅高。米10年債利回りは一時2.7%を割って低下し
たが2.71%と小幅低下。

金曜日の東京市場のドル円相場は109円60銭で始まり上昇。夕方に
は109円90銭。リスク選好が回復するなかドル高というより円安が
進み、ユーロ円相場も123円80銭から124円40銭に上昇した。

日経平均は20,600円で寄り付いた後700円台前半で上下動。後場に
一段高となり20,800円台に上昇した。前日の米国市場でハイテク銘
柄が上昇したことを受けて、値がさハイテク株中心に買い先行。中
国株・アジア株も堅調に推移するなか堅調に推移。引けは20,770円
近辺。

海外市場に入るとさらにリスク選好が強まった。円安・ドル安の一
方、ユーロが大幅高。ドル以外の通貨の対円相場は上昇。トランプ
大統領と議会主導者がつなぎ予算で合意。

政府機関再開のめどが立ったことで、ひとつ不透明感が解消しリス
ク選好が回復した。

ドル円相場が109円60銭〜90銭で上下した後、50銭台に下落して引
け。一方、ユーロ円相場は一時125円20銭に大幅上昇した。引けは
124円90銭。ユーロは対ドルでも1.14台に上昇した。米国株は続伸。
高寄り後、もみ合い。米長期金利10年債利回りは2.76%に上昇した。
詳細を見る
2019 年 1 月 21 日
MRA外国為替レポート(1月21日号)
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1.先週の市場総括
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先週の市場は週初に中国景気に対する懸念や英国議会でのEU離脱協
定案に対する採決を前にリスク回避的な雰囲気となったが、その後
は週末にかけて米中貿易交渉進展期待が一段と高まりリスク選好が
回復する流れが強まった。

週間でみると、米国株は堅調・右肩上がり。週末にかけて上昇が加
速して高値引け。米長期金利10年債利回りは週初に一時2.7%を割っ
たが週末には2.8%手前まで上昇した。

ドル円相場は108円台半ばで始まり、週末には109円台後半に上昇。
リスク選好が回復するなか円安が進んだ。

米国が対中関税の撤廃を検討との一部報道(後に否定)や、中国副
首相が月末に訪米し2日間の交渉を実施する予定となり、また週末
には中国が対米黒字解消を提案すると報じられたことが好感された。

なお、米国では政府機関の一部閉鎖が続き、経済指標の発表が遅れ
ている。米地区連銀経済報告では、見通し全般はなお明るいが金融
市場の不安定な動きや通商・政治を巡る不透明感の高まりから楽観
的な見方が少なくなった、とされていた。

月曜日の東京市場は休場。アジア時間のドル円相場は108円50銭で
始まりその後は10銭台に下落してもみ合い。ユーロドル相場は1.14
台後半でもみ合い。

発表された中国の貿易収支(12月)は輸出が前年同月比▲4.4%、輸
入が同▲7.6%と弱い数字だった。

海外市場に入ってもドル円相場は108円20銭〜30銭で小動き。米国
株は前週からの中国の経済指標が弱いことに反応して大幅下落でス
タートしたが、その後は持ち直し前週末比小幅マイナスまで戻した。
米長期金利も同様の動き。10年債利回りは一時低下して2.66%をつ
けたが反転上昇し2.71%で引け。

火曜日の東京市場のドル円相場は108円10銭〜20銭で始まったあと
すぐに上昇。午後には108円台70銭をつけた。円は全面安。ユーロ
円相場も124円ちょうど近辺で始まり一時124円80銭まで上昇した。

中国・国家発展改革委員会が、第1四半期(1-3月期)の経済が良い
スタートを切れるよう目指すと表明。さらなる景気支援措置を示唆
したことがリスク選好を回復させた。

なお2018年の成長率6.5%前後に対して2019年の成長率目標を6.0%〜
6.5%へやや引き下げ。

日経平均は20,200円で寄り付いた後すぐに上昇して20,500円台を回
復。そのまま20,550円近辺で引けた。

海外市場に入る日本時間夕方にはドル円相場はじり安。その後、NY
市場にかけて108円30銭台〜70銭で上下動となった。米国株は指標
が弱かったもののしっかり。

発表されたNY連銀製造業景気指数(1月)は3.9と大きく低下した12
月の10.9をさらに下回った。

また生産者物価指数(12月)は前月比▲0.2%、食料品・エネルギー
を除いても▲0.1%と弱かった。

この日の注目は日本時間水曜日未明に行われる英国議会のEU離脱
協提案採決。否認されるとの見通しが大勢となるなか、海外市場で
は投票前にポンド安、ユーロ安、ドル高、円高が進んだ。ユーロ円
相場は123円40銭まで大きく下落。

結果は大差で否決となった。ただ合意なき離脱の可能性は低いとの
見方から、その後はポンド、ユーロ、ともに巻き戻し。ユーロ円相
場は124円を、ユーロドル相場も1.14台を、それぞれ回復した。ド
ル円相場は108円70銭近辺で引け。

水曜日の東京市場では朝方は未明の英国議会採決後の円安方向へ動
きに巻き戻しが入りやや円高。ドル円相場は108円40銭近辺、ユー
ロ円相場は123円50銭近辺に下落。

日経平均は20,400円で高寄りした後は伸び悩み20,300円台前半へ。
後場は20,400円近辺に戻してもみ合い引け。

海外市場に入るとドル円相場は109円台に上昇。ユーロ円相場も
124円40銭に上昇した。米国株は、投資銀行の株式部門や商業銀行
の純金利収入増収などによる良好な金融決算を好感して続伸。

米10年債利回りは2.73%に小幅続伸した。発表予定だった米小売売
上高(12月)は政府閉鎖のため発表が延期された。

公表された米地区連銀経済報告(ベージュブック)では、見通しは
全般になお明るいが、金融市場の急変動、短期金利の上昇、エネル
ギー価格の下落、通商と政治を巡る不透明感の高まり、などを反映
して楽観的な見方が少なくなった、と多くの地区連銀が報告した。

ドル円相場の引けは109円ちょうど近辺、ユーロ円相場は124円20銭、
ユーロドル相場は1.14ちょうど近辺。

木曜日の東京市場のドル円相場は109円ちょうど近辺で始まり上下
動。欧州時間にかけては108円70銭近辺に下落した。ユーロ円相場
も軟調で123円80銭まで下落。全般的に円高となった。

日経平均は20,500円台で高寄り、ただ円高気味となるなか上値重く、
後場は20,400円台前半でもみ合い引けは20,400円ちょうど近辺。海
外市場に入るとドルがしっかり。

発表されたフィラデルフィア連銀製造業指数(1月)が17.0と予想
10.0、前月9.1を上回る良好な数字となり、製造業部門がなおしっ
かりとしていることを示した。

ドル円相場は109円台に上昇。ユーロドル相場は1.1380割れにユー
ロ安ドル高が進んだ。

米国株はもみ合いで推移していたが後場に大きく上昇。ムニューシ
ン米財務長官が対中関税の撤廃を検討している、と報じられたこと
が材料。後ほど否定されたが、何らかの妥協、譲歩があるとの思惑
は残り、リスク選好が回復した。

米国株はやや反落したがプラスで引け。中国は、1月30日・31日の
両日、劉鶴副首相が訪米し、ライトハイザーUSTR代表、ムニューシ
ン財務長官と会談・交渉することを明らかにした。これも市場の期
待を高める要因に。

米長期金利はさらに小幅上昇。10年債利回りは2.75%。ドル円相場
の引けは109円20銭、ユーロ円相場は124円40銭。

金曜日の東京市場のドル円相場は109円20銭で始まり底固い展開。
午後から欧州市場にかけて109円50銭〜60銭に上昇した。ユーロ円
相場も同様に125円ちょうど近辺に上昇。

日経平均は20,400円台後半で寄り付き20,600円台に上昇して20,670
円近辺で引け。米中通商摩擦の緩和期待から中国株が堅調。リスク
選好が回復するなか株高・円安の流れとなった。

海外市場に入ってもリスク選好が回復する流れは継続。米中貿易協
議を巡っては、中国が今後6年間米国からの輸入を拡大し対米黒字
解消するとの提案を行う、と報じられた。また始まった米国の企業
決算発表も出だしはまずまず。

この日も米国株は堅調で上昇が加速。週間で高値引けとなった。発
表された米国の鉱工業生産(12月)は前月比+0.3%と予想より強く、
設備稼働率は前月の78.6%から78.7%へ上昇し、製造業部門が依然と
して好調であることが示された。

なお、ミシガン大学消費者信頼感指数(1月)は90.7と前月98.3か
ら低下して予想97.1を下回った。米10年債利回りは2.79%に上昇。
ドル円相場は一時109円90銭に上昇し、週末NYの引けは109円80銭近
辺。ドルは対ユーロでも堅調。

ユーロドル相場は1.14近辺から1.13台半ばにユーロ安ドル高となり、
1.1370近辺で取引を終えた。
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