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MRA 外国為替レポート  

MRA 商品市場レポート for PRO

2017 年 11 月 22 日
「ドル安と米統計改善で景気循環銘柄買戻し」
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1.商品市況概況
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◆昨日の商品市場(全体)の総括
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「ドル安と米統計改善で景気循環銘柄買戻し」

昨日の商品相場はその他農産品や株価が下落、景気循環系商品が軒
並み上昇した。ハリケーンの影響からの反動と見られるものの米中
古住宅販売が好調だったことに加え、米国債利回りの低下に伴うド
ル安進行が金融面で商品価格を下支えした。


投機筋の米国債先物のポジションは買い越しとなっていた10年債の
調整が進捗したが、2年債や5年債の売りポジションが積み上がって
おり11月末の決算を意識した買戻しが入る可能性がある。この場合
金利低下=ドル安進行となるためドル建て資産価格にとってはプラ
ス要因となり得る。

2017年は国債利回りが商品価格動向を左右する、と見ていたが弊社
が「リスクシナリオ」として挙げていた予想以上に米国債利回りが
上昇しない状況が顕在化している形だ。


足元のかく乱要因はそれほど多くない、と見られておりまだしばら
くゴルディロックス〜ユーフォリア状態が続く、との見方が大勢
(特に株)であるが、原油市場は混乱が予想される。ISの掃討が終
了する中で再びイスラム教シーア派とスンニ派の対立があぶりださ
れており、特に皇位継承も絡み内外に敵を作っているムハンマド皇
太子の動向が、原油供給懸念を高めているためだ。

産油国の政情不安は原油供給懸念だけではなく、投資の手控えを通
じて株価を押し下げ市場のセンチメントを下押しする可能性がある。
特にムハンマド皇太子の行動原理がやや衝動的であるため先行きが
非常に読みにくい。


今週は米国市場がサンクス・ギビングのため取引時間が短く、基本
的に模様眺めの姿勢が強まり方向感が出難い展開になると予想され
る。簡単に言えば前日上昇した商品が下落、下落した商品が上昇す
る、といったポジション調整が主体の取引になるのではないだろう
か。
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2017 年 11 月 20 日
「割安感で景気循環系商品、リスク回避で非循環系商品とも上昇」
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1.商品市況概況
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◆昨日の商品市場(全体)の総括
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「割安感で景気循環系商品、リスク回避で非循環系商品とも上昇」

昨日の商品相場はその他農産品や株価が下落、短期的な売られ過ぎ
感から景気循環銘柄が物色され、景気の先行きへの懸念から債券や
景気非循環系商品も物色された。値動きに一貫性はなく、来週の営
業日が少ないこともあってポジション調整の取引(売られ過ぎた銘
柄が買い戻され、買われ過ぎた銘柄が売られる)が主体だったと考
えられる。


弊社の予想通り中国の景気減速が始まり、米国の循環的な景気の減
速が統計でも確認されるようになってきた。基本の見立ては景気は
高原状態が続くと予想しているため今回の景気の減速感の強まりは
健全な範囲での調整と考えており然程長期化しないと見ている。


今後の相場展開を考える上で注目すべきは週明けに予定されている
米上院の税制改革法案可決の動向と、12月に予定されている中国の
来年の経済政策の方向性を決定する中央経済工作会議、11月のファ
ンド決算を意識した投機筋の動きだろう。

税制改革法案は上院と下院とで大きくかい離しており、常識的に考
えると上下院が合意に至る可能性は低く税制改革がゼロ回答となる
可能性が高いと見ている。特に株式市場がそうであるが税制改革法
案可決を期待した価格上昇が確認されていたため調整圧力が強まる
ことになるだろう。

中国の中央経済工作会議は先月の中国党大会で示された方向性を確
認する内容になると考えられる。端的に言えばバブル抑制(需要面
にブレーキ)、環境面の改善(過剰生産能力の削減を受け供給面に
ブレーキ)がテーマだ。いずれも景気にブレーキを踏む行為である
ため景気循環系商品価格にはやはり一時的に下押し圧力が強まるこ
とになるだろう。

もう1つポイントになるのが中央経済工作会議で自動車に関する減
税措置の扱いがどのようになるかだ。軽自動車向けの減税が終了し
た後に、更に機関が延長されるのか、電気自動車向けの減税を強化
するのか、といった自動車セクターに関する中国の戦略並びにそれ
に付随する原材料需要動向を知る手がかりとなるためだ。


週明け月曜日は目立った手掛かり材料に乏しい中、上記の税制改革
法案の審議動向や中国の政策動向をにらみつつ、11月のファンド決
算期末を控えて軟調な推移になると予想する。ただし、基本的には
レンジワークを継続することになると見ている。
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2017 年 11 月 17 日
「景気の調整懸念で総じて安い」
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1.商品市況概況
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◆昨日の商品市場(全体)の総括
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「景気の調整懸念で総じて安い」

昨日の商品相場は株価が上昇、債券利回りが上昇し伝統的金融資産
市場は「リスクオン」となったが、商品相場はその他の農産品価格
が上昇したものの、その他の景気循環系商品価格は実質金利の上昇
を受けて水準を切り下げた。


このコラムで指摘しているように、株価が上昇しているが商品価格
が下落している状態は、景気の局面が転換している(今回の場合は
景気が拡大局面から後退局面に)か、より実態経済の動向に近い商
品価格はバブル気味であったために実勢に近づく動きが出ている、
のいずれかだろう。


しかし、ここ数日発表されている統計はさえないものが多い。特に
中国は固定資産投資や鉱工業生産、住宅販売から直接投資まですべ
てが減速している。この減速は予想通りではあるものの、年末に向
けて米国が利上げを行うことを勘案すると年末年始に一旦景気が健
全な意味で調整する可能性は捨てきれない。景気に対する説明力が
高い人口動態も、2020年頃までは力強さに欠ける可能性を示唆して
いる。

ただし、リーマンショックが発生したときのような、市場の混乱が
実体経済に悪影響を及ぼすというシナリオは現時点では想定してい
ない。確かに米国企業の借り入れは記録的な水準となっており景気
が後退したときの債務返済負担への懸念は残るが、金融規制強化の
影響で幸いなことにリーマンショックの時のようなレバレッジを効
かせた取引があまりないためだ。その為、一旦調整した後は再び回
復基調に転じる、という展開を引き続きメインシナリオとしている。


本日は米住宅着工(前月比+5.6%の119万戸、前月▲4.7%の112.7万
戸)、許可件数(+2.0%の125万戸、▲3.7%の122.5万戸)が発表さ
れ改善が見込まれているが、ハリケーン一過の反動によるものであ
り週末ということもあってそこまで強く材料視はされないのではな
いだろうか。本日は景気の先行きへの懸念で景気循環系商品が軟調
ながらも、現状水準でもみ合うものと見ている。
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2017 年 11 月 16 日
「リスクオフ続く」
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1.商品市況概況
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◆昨日の商品市場(全体)の総括
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「リスクオフ続く」

昨日の商品相場はその他農産品や債券などが物色されたがその他の
リスク資産価格は概ね大幅に続落した。中国の統計鈍化、米国の税
制改革期待の後退が材料となり過熱していたリスク資産の調整売り
圧力が強まったため。


これから米国の利上げが始まり税制改革議論が難航、中国習近平政
権も長期政権を睨む以上、「将来の不安の芽」は今のうちに摘み取
っておきたいとの意向が働きやすいことを考えると、「健全な成長
のための、健全なリスク資産価格の調整」があってもおかしくない
と弊社は考えているため、この下落はあまり違和感がない。


しかし、リーマンショック後の金融取引規制強化の影響で「バブ
ル」が発生しているセクターは少ない。ただ懸念すべきはサブプラ
イムショック後以降、欧米の金融機関は企業のバランスシートをレ
バレッジして収益を上げてきたため(大量に資金を貸し出し、M&A
や自社株買いなどを行う)、利上げが起きると家計セクターではな
く企業セクターの負担が重くなり、株価が大きく調整する可能性が
あることだ。

現在の企業債務対GDP比は45.3%と過去最高水準の45.4%に迫ってい
る。ちなみに45.4%になったのはリーマンショック直後の2010年3月。
先に株価の下落が起きている。レバレッジが効いていないため特定
業種のリスクが高まっている訳ではないとは言え、やはり利上げが
広く米企業の業績に影響を与えるリスクは無視すべきではない。


本日は株価の下落ペースが速いことから一旦買戻しが入ると見てい
る。しかし11月のファンド決算も意識してリスク資産に対して総じ
て下押し圧力が掛かりやすい地合いにあることから上値も重かろう。

予定されている重要な経済統計の中では米フィラデルフィア連銀景
況指数に注目している。市場予想は24.6(前月27.9)と前月から悪
化見込みである。経済統計とその統計の実測値との差を指数化した
サプライズ指数はプラス圏(統計が上振れしやすい)に復帰してい
るが頭打ち感が強まっており、予想よりも下振れする可能性は低く
ないと見ている。
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2017 年 11 月 15 日
「統計鈍化を受けてリスクオフ」
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1.商品市況概況
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◆昨日の商品市場(全体)の総括
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「統計鈍化を受けてリスクオフ」

昨日の商品相場は景気循環銘柄が大きく売られ、景気非循環銘柄が
物色された。中国経済統計の悪化や米減税期待の後退といった材料
を受け、半ばバブル的に物色されていたリスク資産価格に調整売り
圧力が強まった。


弊社は年末年始にかけてリスク資産価格が調整する、という見通し
を示しているため今のところその予想通りの相場展開になっている。
ただし経済統計の減速はあるものの景気の回復が失速するのはもう
少し先のタイミングになると見ており、調整があったとしてもリー
マンショック的な調整ではなく生産調整進捗期待の影響もあって限
定的なものに止まると考えている。


ただ、年末から年始にかけて市場が混乱する可能性がある材料は多
数存在している。昨日のコラムでも指摘したが中東の地政学的リス
クがサウジアラビアを中心に高まっていること、米国の利上げ継続、
中国の中央経済工作会議を経た後での景気過熱鎮静化の動きの加
速・構造的な減速、米税制改革期待の後退、(恐らく穏当に解決す
るだろうが)米債務上限問題、あたりが主なところだ。

商品価格や景気に対する人口動態の説明力は高く、基本、2020年の
インドの人口ボーナス期入り以降に景気が構造的に拡大し、商品需
要も拡大、需要に牽引される形で商品価格が上昇すると見ているが、
それまでは景気動向に対して商品価格は下向けに反応しやすい環境
が続くと見ている。


本日も昨日の流れを受けて景気循環銘柄が売られる流れになると見
るが、昨日の調整幅が大きいためまずは買戻しから入るのではない
だろうか。予定されている経済統計の中では、ニューヨーク連銀指
数(市場予想 25.1、前月 30.2)、米小売売上高(前月比±0.0%、
+1.6%)と弱めの統計が多い。

なお、商品価格に対する影響は限定されると見ているが朝方発表さ
れた日本のGDPは前期比年率+1.4%(市場予想 +1.5%、前期+2.6%)
と減速している。人員不足に伴う供給能力の限定や個人消費の減速
がマイナス寄与した。
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2012 年 8 月 22 日
MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(8月22日)
◆昨日のメタル市場総括
「欧州不安の後退と、中国の追加緩和期待で上昇」

◆今日のメタル市場見通し
「現状水準で底堅い推移。FOMC議事録に注目。」
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MRA外国為替レポート

2017 年 7 月 17 日
MRA外国為替レポート(7月17日号)
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1.先週の市場総括
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先週のドル円相場は114円近辺で始まり週初は上値を試したが114円
台半ばまで。その後はトランプ大統領のロシア疑惑に関して新たな
材料が明らかになったことで反落。

注目されたFRBイエレン議長の議会証言は、警戒されたほどのタカ
派な内容ではなかったことからドル円相場は一時113円を割り込ん
だ。ただ113円割れでは底固く、週末にかけては持ち直し。

米長期金利10年債利回りが、週初は2.4%近くに上昇していたが、木
曜日にかけて2.3%近辺に低下。週末にかけて再び持ち直し、ドル円
相場を押し上げた。

ただ週末の米国の消費者物価指数が弱かったことで米長期金利が低
下。ドルは下落し、ドル円相場は一時112円30銭に急落。週末NYの
引けは112円50銭近辺。

米国株は週央にイエレン議長の議会証言が早急な利上げを示唆しな
かったことから安心感が広がり一段高、さらに長期金利の低下を好
感して週末も堅調に推移し史上最高値を更新した。

日経平均はドル安円高に上値を抑えられたものの、堅調な米国株に
支えられ、2万円の大台を回復した後は方向感なくもみ合いとなり
そのまま引けた。

月曜日の東京市場のドル円相場は114円ちょうど近辺で始まり、114
円10銭〜20銭でもみ合い。前週からの円安・ドル高・ユーロ高の流
れが続いた。

日経平均は20,050円近辺で高寄りし、その後も堅調。20,050円〜
20,100円で上下動しそのまま引けた。

この日発表された日本の景気ウォッチャー調査(6月)は景況感の
改善を示した。また日銀支店長会議が開催され、同時に公表された
日銀地域経済報告(通称「さくらレポート」)では全9地域のうち5
地域の景況判断が引き上げられた(北海道、関東甲信越、近畿、中
国、九州・沖縄)。4地域は据え置き(東北、北陸、東海、四国)。

海外市場に入ってもドル円相場は小動き。114円20銭近辺でもみ合
い、やや下落して114円ちょうど〜10銭でもみ合ってそのまま引け。
米長期金利はわずかに低下。米国株はまちまち、小幅高。イエレン
議長の議会証言を前に様子見の展開が続いた。


火曜日の東京市場のドル円相場は114円ちょうど〜20銭で上下動。
その後、サンフランシスコ連銀総裁がシドニーで講演し、直近の雇
用統計は景気の強さを示す、年内のバランスシート縮小開始は理に
かなう、年内もう1回の利上げは妥当、と発言。ドル円相場は上昇
して114円40銭近辺でもみ合いとなった。

日経平均は米国株が底固く、ドル高円安が進んだことで20,100円台
に乗せ堅調。後場には一段高となり20,200円近辺で引け。引値ベー
スで年初来高値に接近した。

海外市場に入るとドル円相場は114円30銭近辺でもみ合い。ただ、
トランプ大統領の長男が、ロシア政府の支援の一環としてクリント
ン候補に不利となる情報提供を持ちかけられ、ロシア人弁護士と面
談したことが、公開されたメールから明らかになり、トランプ政権
を巡る政局不安が再燃。ドルは113円80銭〜90銭に下落した。

ドルは対ユーロでも下落。ユーロドル相場は1.14ちょうど近辺から
1.1480近辺にユーロ高ドル安が進んだ。米国株は下落したが持ち直
し、前日比同水準。米長期金利10年債利回りは2.38%から2.36%へ小
幅低下。

水曜日の東京市場のドル円相場は113円90銭近辺で始まり、その後
は午後にかけて一貫してドル安円高が進んだ。夕刻のドル円相場は
113円40銭〜60銭。ロシア疑惑が尾を引いたかたち。

日経平均は小反落。後場に入ると20,100円近辺でのもみ合いとなり
引け。海外市場に入ると、ドル円相場は113円50銭近辺でイエレン
議長の議会証言待ち。

日本時間21時半に内容が公表されると、市場が警戒していたタカ派
なトーンがみられず、むしろ慎重なスタンスが確認されたと受け止
められて米長期金利が低下。ドル円相場は113円ちょうどまで下落
した。

イエレン議長は下院金融委員会で証言。物価下押し圧力は今後数ヶ
月で弱まるとしつつも、経済見通しには常に不確実性が伴う、とし、
低すぎるインフレ率を注視していると述べた。

バランスシート縮小の年内開始を見込み、2022年までに適正規模に
減少させるとし、今後数年間にわたり利上げを継続する根拠がある
としたものの、政策金利は今後それほど大きく引き上げる必要はな
いとした。

市場の利上げ織り込みはやや後退。米10年債利回りは2.36%から2.3
2%に、2年債利回りは1.34%に低下した。ドル円相場はその後113円2
0銭前後でもみ合い引け。

米国株はイエレン議長のハト派的とみえるスタンスを好感して上昇。
NYダウは史上最高値を更新した。米地区連銀経済報告は経済が全て
の地域でわずかから緩やかなペースで拡大し、雇用は控え目ながら
緩やかな拡大ペースを維持しているとした。なお、この日はカナダ
中央銀行が7年ぶりに利上げを実施した。

木曜日の東京市場のドル円相場は113円20銭近辺で始まり、一時50
銭に上昇したものの押し戻され、その後は113円ちょうど近辺でも
み合い。

イエレン議長の証言で利上げ軌道に不透明感が台頭したとの見方で
ドル高の勢いが弱まる。日経平均は米国株が上昇したもののドル安
が重石となり、20,100円台後半で寄り付いたものの20,100円近辺に
下落して引け。

この日中国で発表された6月の貿易収支は輸出が前年同月比11%、輸
入が同17%とともに予想を大きく上回る伸びとなり、景気が良好に
推移していることを示した。

海外市場に入るとドル円相場は113円ちょう近辺のもみ合いから30
銭台に上昇。ただ上値も重く113円20銭〜30銭に小幅下落して引け。
米国株は底固くじり高で前日比小幅高。

米長期金利10年債利回りは2.31%から2.35%近辺に小幅上昇。イエレ
ン議長はこの日上院銀行委員会で証言し緩やかなペースでの利上げ
維持を確認した。

金曜日の東京市場のドル円相場は113円30銭で始まり朝方は60銭近
辺まで上昇。ただその後は40銭近辺でもみ合い。さらに夕刻から海
外市場にかけては20銭前後にもう一段ドル安円高となった。

日経平均は20,150円近辺で高寄りしたが、ドル円相場が軟調で上値
は重く、そのまま20,100円〜20,150円で方向感なくもみ合い、その
まま引け。

海外市場に入るとドル円相場はさらに軟調となり113円ちょうどに
接近。主要指標の発表待ち。

発表された米国の消費者物価指数、小売売上高(いずれも6月)が
予想を下回ったことで米長期金利が低下。ドルは対円、対ユーロで
下落した。

消費者物価指数は前月比±0.0%と予想+0.1%を下回り、前年同月比
は+1.6%と予想+1.7%を下回り、前月+1.9%から低下した。食料品・
エネルギー価格を除くコア指数は+1.7%で予想、前月と変わらず。

また小売売上高は前月比▲0.2%と予想+0.1%を下回った。これを受
けて米2年債利回りは1.37%から1.32%に、10年債利回りは2.35%から
2.28%に大きく低下。

ドル円相場は112円30銭に急落、ユーロドル相場は1.142から1.147
へとユーロ高ドル安が進んだ。

一方、米国株は金利低下を好感し、じり高で史上最高値を更新する
堅調な展開となった。米長期金利はやや持ち直し。米10年債利回り
は2.33%に、2年債利回りは1.36%に反発。ドル円相場は112円60銭に
持ち直し、NY引けは112円50銭近辺。

この日ほかに発表された米国の鉱工業生産(6月)は前月比+0.4%と
予想+0.3%より強め。ミシガン大学消費者マインド指数(7月)は93.
1と予想95.0より弱めで前月95.1を下回った。ただ現況判断が高水
準を更新し続ける一方で先行き見通しが悪化する景気改善時の特徴
的な動きととらえられている。
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2017 年 7 月 10 日
MRA外国為替レポート(7月10日号)
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1.先週の市場総括
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先週は前週から高まったグローバルな金融正常化、利上げや量的緩
和の縮小がテーマとなり、欧米の長期金利に先高感が高まるなか、
円が独歩安の展開となった。

株式市場は金融緩和の縮小、長期金利の上昇を警戒して上値が重か
った。ドル円相場は週初112円ちょうど近辺で始まり、月曜日早々
に113円台に上昇。

週末の雇用統計を前に113円台前半でもみ合いとなったが、金曜日
の日本時間朝方に日銀が長期金利の上昇をけん制するように「指値
オペ」を実施(入札する金利水準を指定して金額無制限に応札を受
けるオペ)。

これにより日銀の長期金利上昇抑制姿勢が鮮明に。その結果、円は
一段安となった。ドル円相場は113円80銭に、さらに雇用統計後に
は114円台に乗せた。NY引けは113円90銭近辺。

またユーロは対円で128円台半ばを中心に推移したが木曜日から週
末にかけて上昇。金曜日の海外市場で一時130円台をつけた。ユー
ロは対ドルでも1.13台から1.14台に上昇した。

月曜日の東京市場のドル円相場は112円ちょうど〜20銭で始まり、1
12円台前半でもみ合い。日経平均も20,050円〜20,100円でもみ合い
横ばいとなった。

この日発表された日銀短観(6月調査)は予想通り全般的に景況感
の改善を示した。ただ売上高・経常利益見通しが増収減益見通しと
なり、景況感のわりに業績不透明感を示す結果となった。

短観に対する市場の反応は限定的。また想定為替レートは108円台
前半で前回調査とほぼ同水準だった。

この日中国で発表された財新・製造業景気指数(6月)は57.8と前
月54.9から改善して良好な数字だった。

ドル円相場は夕刻から海外市場にかけて円安が進み113円台に。米
国で発表されたISM製造業景気指数(6月)は57.8と予想55.1、前月
54.9を大きく上回った。

これを受けて米長期金利は小幅ながら上昇し10年債利回りは2.35%
に。ドル円相場は強い指標で一段高となり113円40銭台へ。この日
は米国市場が半日取引で動意薄。米国株は小幅高。ドル円相場のNY
引けは113円30銭台。

火曜日の東京市場のドル円相場は113円40銭で始まったが本邦輸出
企業の売りに押されて下落。午後には下げが加速して113円を割り
込み、112円70銭台をつけた。

日経平均は20,200円近辺で高寄りとなったが、ドル円相場の下げに
押されて2万円ちょうど近辺で引けた。ドル円相場は海外市場が始
まる夕方にはすぐに切り返して113円20銭に上昇。

その後海外市場は、米国市場が独立記念日で休場だったことから、
閑散小動き、もみ合い横ばいとなりNY引けは113円30銭近辺。

水曜日の東京市場のドル円相場は113円30銭で始まった後、引き続
き本邦輸出企業によるドル売りが活発で再び113円割れ。112円80銭
まで下落した。ただ午後には持ち直し113円20銭に。

日経平均は前場に19,900円に下落。ただ後場には持ち直して20,050
円〜20,100円を回復して引け。海外市場に入るとドル円相場は一段
高。113円50銭〜70銭でもみ合いとなった。

米長期金利はもみ合いながらもやや水準を切り上げ、10年債利回り
は一時2.35%をつけた。

米国株は小幅じり高。この日公表されたFOMC議事録(6月13日・14
日開催分、利上げ実施、バランスシート縮小の工程表を公表)では、
バランスシート縮小開始のタイミングについて、幾人かは2ヶ月以
内にプロセス開始を発表することを支持し、一部には年内のより遅
い時期まで決定を先送りして景気物価動向を見極めたい、と意見が
割れていることを示した。

また利上げにもかかわらず金融環境が緩和しているとして、市場が
反応していないことへの懸念も表明された。ドル円相場はその後11
3円20銭を中心に上下動して引け。

木曜日の東京市場のドル円相場は113円20銭で始まり朝方はこの日
もドル売りに押されて113円割れ。その後は113円30銭〜40銭に持ち
直し。

日経平均は前日引値近辺で始まり軟調。2万円の大台を割り19,950
円に下落。引けはやや持ち直して2万円ちょうど近辺で引け。

海外市場に入るとドル円相場は113円30銭〜40銭で上値は重く、方
向感なく上下動となり引けは113円20銭近辺。この日はECB議事要旨
が公表され、慎重な姿勢は保ちながらも景気見通しに明るいトーン
がみられた。

ユーロは対ドルで1.13台半ばから1.142近辺に上昇。対円では128円
近辺から129円台に上昇。米長期金利10年債利回りは2.32%から一時
2.38%に上昇。引けは2.36%。

米国株は大幅下落。中央銀行のタカ派スタンス、欧米の長期金利の
上昇が嫌気された。

この日発表されたADP雇用報告(6月)は雇用者数前月比+158千人と
予想+183千人より弱く増加ペースは前月+253千人から減速。ISM非
製造業景気指数(6月)は57.4と予想56.5、前月56.9を上回り、製
造業同様、良好な景況感を示した。

金曜日の東京市場のドル円相場は113円20銭近辺で始まり、朝方80
銭近辺に大きくドル高円安が進んだ。この日、日銀は債券市場で
「指値オペ」を実施。入札する利回り水準を指定して金額無制限で
入札に応じる債券購入。

欧米長期金利の上昇につられて日本の10年債利回りは0.10%を越え
て上昇していたが、この日のオペは長期金利上昇を抑制しようとい
う日銀の明確な姿勢を示すこととなった。これによりあらためて日
本と欧米の金融政策格差が意識された。

日経平均は前日に米国株が大幅安となったことで19,850円に下落し
てスタート。ただドル高円安が進んだことで持ち直し、後場は
19,900円〜19,950円でもみ合い引けた。

海外市場に入るとドル円相場は113円70銭台で底固く推移して雇用
統計の発表待ち。米雇用統計(6月)は非農業部門雇用者数・前月
比が+222千人と予想+180千人、前月+138千人を上回る強い数字。

一方平均賃金は前年同月比+2.5%と予想+2.6%をやや下回り、前月と
同じで賃金上昇の加速はみられず。ただ総じてしっかりした内容と
受け止められた。

ドル円相場はその後一時114円20銭まで上昇。NY引けは113円90銭。
米国株は景気が良好に推移していることが好感され反発。ただし水
曜日の水準は回復できず。米10年債利回りは2.38%近辺でもみ合い。
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2017 年 7 月 3 日
MRA外国為替レポート(7月3日号)
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1.先週の市場総括
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先週のドル円相場は111円台前半で始まった後、木曜日の海外市場
にかけてもみ合いながら大きくドル高円安が進み113円目前に迫っ
た。

相場を動かした主な要因は、ECB欧州中央銀行・ドラギ総裁が、景
気に対して強気の見方を示し、量的緩和の縮小を視野にいれている
との思惑が市場に広がったこと。

ユーロは対ドルで上昇し1.12近辺から1.14台半ばへと上昇。ユーロ
円相場も124円台半ばから128円台へ上昇。

欧州の長期金利が上昇したことで、まずユーロが対ドル、対円で上
昇。また欧州金利の上昇は米国の長期金利の上昇に波及し、これが
ドル円相場を押し上げたかたち。

ただ今週は米国株に調整が入ったことでリスク回避が高まり、ドル
円相場は週末にかけてやや押された。それでも112円割れでは底固
く海外市場では112円60銭に上昇、NY引けは112円40銭近辺。

月曜日の東京市場のドル円相場は111円20銭で始まり、その後はと
くに材料もなく111円30銭近辺でもみ合い。日経平均も20,150円近
辺で小動き横ばい。

欧州時間に入って早々にドル円相場は111円70銭に上昇。ユーロ円
相場が125円に接近。

ドイツで発表されたIFO景況感指数(6月)は115.1と予想114.4、前
月114.6を上回り、1991年以来最高の水準となった。その後米国で
発表された耐久財受注(5月)が弱く、米長期金利は小幅低下。10
年債利回りは2.15%から2.12%に。

米国株は上昇して始まったが反落し前日比ほぼ同水準。ドル円相場
は111円40銭〜60銭に下押して上下動。ただその後は米国の経済指
標や長期金利に逆行してドル高円安が進み111円90銭近辺でもみ合
い引けた。

火曜日の東京市場のドル円相場は午前中に一時112円台に乗せたが
すぐに反落して下落基調が続き夕刻には一時111円50銭を割った。
日経平均はドル高円安を好感して20,200円台に上昇して始まり、そ
のままもみ合い引け。

欧州市場に入ると、ドル円相場は急反発し、米国市場にかけて一気
に112円40銭まで上昇した。きっかけはECBドラギ総裁の発言。総裁
は、ユーロ圏経済は回復の新段階に入った、全ての兆候が回復の強
さが増し裾野が広がっていることを示している、デフレの力はリフ
レの力に置き換わった、とした。

また、一時的な要因が物価上昇圧力の重石になっている、と物価に
ついても強気な見方を示した。これを受けて欧州の長期金利が上昇。
ドイツ10年国債利回りは0.25%から0.37%へ0.1%以上の上昇となった。

欧州債利回り上昇に反応してユーロは急騰。ユーロドル相場は
1.119から1.135へとユーロ高ドル安が進んだ。ユーロ円相場は
125円台半ばから127円台に上昇。

欧州長期金利の上昇は米国の長期金利の上昇に波及し、米10年債利
回りは2.13%から2.21%に上昇。これを受けて急速にドル高円安が進
んだ。ドル円相場はその後112円10銭に下落したが持ち直して112円
30銭近辺で引け。

一方米国株は、イエレン議長が資産価格の割高感に注意を促す内容
の発言をしたことや、フィッシャー副議長がリスク志向の高まりに
注意深い監視が必要と述べたこともあり、ハイテク株を中心に大幅
安となった。

水曜日の東京市場のドル円相場は112円30銭で始まり、やや下押し
て112円ちょうど〜10銭でもみ合い。ただ底固く夕方にかけて上昇
して112円40銭をつけた。

日経平均は米国株が大幅安となったことを嫌気する一方、ドル円相
場が112円台に乗せたことを好感して、両者が相殺されるかたちで
小幅安スタート。ただ売り圧力が強く後場引け際にかけて下げ足を
強め20,100円台前半に下落して引け。

ユーロの堅調はこの日も続き、対ドルで1.13台後半に強含み上下動。
その後1.14目前まで上昇した。ドル円相場は欧州時間開始早々に一
時112円を割ったが底固く、112円30銭近辺までじり高となりNYの取
引を終えた。

この日の欧米長期金利は乱高下。米長期金利10年債利回りが一時
2.26%まで上昇。その後2.22%に下げたがドル円相場を下支え。ユー
ロ円相場も127円台後半にユーロ高円安が進んだ。

この日のECBフォーラムでは、FRBイエレン議長が自らの政策引締め
は順調と発言。カナダ中銀総裁は利上げを検討する可能性がある、
とした。

英国中銀総裁は金融政策委員会が認識する問題が解消に向かえば景
気刺激をいくらか解除することが必要になる公算が大きい、と述べ
た。

またECBドラギ総裁に前日のタカ派発言を修正する気配がなく、
ユーロを下支え。米国株はこうした先進国中央銀行の強気スタンス
を好感して高寄り、堅調となり月曜日の引値水準を回復。市場全体
のリスク選好が強まるなか長期金利が上昇した。

木曜日の東京市場のドル円相場は112円30銭〜40銭で始まり小幅低
下して20銭台を中心にもみ合い。日経平均は米国株の持ち直しで高
寄り。20,200円台前半で上下し、そのまま引けた。

海外市場に入るとドル円相場は続伸。ドイツの消費者物価指数(6
月)が前年同月比+1.5%と予想+1.3%を上回り、前月+1.4%から上昇
が加速。ドイツ10年国債利回りは0.40%から0.45%に上昇。

米長期金利10年債利回りも2.22%から2.30%に上昇。ドル円相場は
112円50銭近辺でもみ合った後、112円90銭台に一段高となった。
ユーロは対ドルで堅調を維持し1.14台に上昇。対円でも128円から1
28円50銭近辺に。

米国で発表されたGDP(1-3月期確報)は前期比年率+1.4%に上方修
正された。ただ米国株がテクノロジー株主導で大幅安。リスク選好
が後退するなか米10年債利回りは2.26%に低下。

ドル円相場は米国株の大幅安や米長期金利低下を受けて高値から急
落。111円80銭台まで1円以上もドル安円高となった。その後はやや
持ち直し、NY引けは112円10銭台。

金曜日の東京市場のドル円相場は112円前後で上下した後、午前中
一時111円80銭を割り込んだ。しかしその後は底固く112円ちょうど
近辺に戻した。

日経平均は米国株の大幅安やドル安円高を嫌気して2万円の大台を
割り込んだ。その後は19,950円〜20,000円で方向感なく上下し、
20,000円ちょうど近辺で引け。

日本では鉱工業生産、消費者物価指数、失業率、など重要指標の発
表があったが市場は反応薄。

海外市場に入るとドル円相場は112円割れに押されるもその後は右
肩上がりで112円60銭に上昇。

米国の個人所得・消費支出(5月)が概ね予想通りながら良好な数
字。米10年債利回りは2.30%に上昇。ドルを押し上げた。

米国株は下げ止まり小幅高。シカゴ購買部協会景気指数(6月)は
強い数字。ミシガン大学消費者マインド指数(6月・確報)は速報
から上方修正された。週末NYのドル円相場の引けは112円40銭近辺。
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2017 年 6 月 26 日
MRA外国為替レポート(6月26日号)
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1.先週の市場総括
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先週のドル円相場は111円台前半を中心とする狭いレンジで概ね横
ばい、もみ合いとなった。

前週のFOMCを受けて前週末にかけて109円から111円台へと持ち直し
た流れを受けて111円近辺では底固い展開。一方、米長期金利が上
昇力を失った状況は変わらず、ドル高圧力も鈍いままだった。

週末にかけてドル円相場は111円台前半で小動き、もみ合いとなり、
そのままNYの取引を終えた。

米10年債利回りは週初こそ2.15%から2.2%近くまで上昇したが週末
には押し戻された。

米国株はNY連銀総裁の景気に対する強気な見方かつ景気拡大を長期
化するように金融正常化を実施するとの発言を好感して週初に史上
最高値を更新。ただその後は勢いを失い小幅反落すると週末にかけ
ては横ばいもみ合い、前週末とほぼ変わらない水準で引けた。

日経平均も週初こそ大きく上昇して年初来高値を更新して始まった
が、その後は反落して前週末よりもやや高い水準でもみ合い引け。

目立った動きとしては、原油相場が続落してWTIは週末にようやく
下げ止まったが43ドル近辺で引けた。

月曜日の東京市場のドル円相場は110円80銭で始まり、その後は111
円ちょうど近辺でもみ合い、横ばい。日経平均は19,950円で寄り付
くとすぐに2万円台を回復し、20,050円〜20,100円でもみ合いその
まま引けた。

海外市場にかけてもドル円相場は111円ちょうど近辺で推移したが、
NY連銀ダドリー総裁の発言を受けて米長期金利が上昇、それに押さ
れて111円50銭台に上昇した。

総裁は、景気拡大は長期化しているが、まだ長く続くと確信してい
る、米国経済は完全雇用に非常に近く、インフレ率は望ましい水準
を下回ってはいるが労働市場の引き締まりが続き賃金も少しずつ持
ち直し2%の物価目標に緩やかに回帰する、と述べた。

そのうえで、引締め策を現時点で停止すればインフレ高進のリスク
が増大し景気が阻害される、当局の狙いは景気拡大を止めるのでは
なく長時間維持できるよう金融政策を非常に賢明なやり方で引き締
めること、とした。

これを受けて2年債利回りは1.31%から1.36%へ、10年債利回りは2.1
5%から2.19%へ上昇。米国株はテクノロジー関連株主導で上昇し株
価指数は史上最高値を更新した。ドル円相場はそのまま111円50銭
台で引け。

火曜日の東京市場のドル円相場は111円50銭で始まり堅調。70銭近
辺でもみ合いに。

朝方、米シカゴ連銀総裁が、米経済は実際非常に良好、データは第
2四半期の力強い回復を示す、ただインフレ見通しはFOMCほど楽観
していない、として非常に緩やかな利上げ支持、と述べた。

日経平均は寄付きから年初来高値を更新し20,300円近辺。その後は
もみ合いとなりそのまま引け。海外市場のドル円相場は材料に欠け
るなか111円70銭台からじり安。40銭台で引け。

米国株が反落。米長期金利10年債利回りが2.15%に低下したことも
ドル円相場を押し下げた。

水曜日の東京市場のドル円相場は111円40銭台で始まり、111円台前
半でもみ合いながら軟調、夕刻には111円10銭近辺に小幅安となっ
た。

日経平均は反落。米国株の下落、ドル円相場の小反落を受けて
20,200円を割って寄付き、もみ合い。後場は小幅ながら一段安とな
りもみ合い20,100円台前半で引け。

海外市場に入ると米国時間朝方には111円70銭台に上昇。発表され
た中古住宅販売件数(5月、季節調整済み年率換算)が562万戸と予
想555万戸、前月557万戸を上回ったことが好感された。

しかし、その後は反落して111円40銭近辺でもみ合い引けた。米国
株はエネルギー株主導で軟調。テクノロジー関連が上昇したため指
数全体は小幅安にとどまった。

米長期金利は横ばい。原油価格WTIが3日続落となり一時42ドルちょ
うどをつけた。供給過剰の解消に懐疑的な見方が根強く、原油相場
は弱気相場入りしたとみられている。

木曜日の東京市場のドル円相場は111円40銭で始まり、午前中には
111円ちょうど近辺に下落。その後夕刻までもみ合い、横ばい。

日経平均は前日引値水準で寄り付いた後、20,100円台前半中心にも
み合い、小動きに終始した。海外市場のドル円相場は111円20銭〜
40銭を中心に方向感なく上下動。引けは30銭近辺。

米国株は小幅高で始まったものの金融株が軟調で重石となり引け際
に下げてほぼ前日同水準で引け。

米長期金利は小幅低下して10年債利回りは2.15%。原油価格WTIはよ
うやく下げ止まったが引けは43ドル割れのまま。OPEC減産も高水準
の在庫が上値を抑えている。

金曜日の東京市場のドル円相場は111円30銭近辺で始まり、その後
は111円30銭を中心に狭い値幅のなかでもみ合い、横ばい小動き。

日経平均は前日引け同水準で始まり、こちらも20,100円〜20,150円
でもみ合い、横ばいに終始した。海外市場に入っても各市場ともに
動意薄。

ドル円相場は引き続き111円20銭〜30銭でもみ合い小動き。そのま
ま週末NYの取引を終えた。米長期金利は横ばい。米国株は小幅反発。

セントルイス連銀総裁はこの日講演で、9月にバランスシート縮小
を開始する可能性はあるが選択肢は残しておくべき、長期金利上昇
圧力はわずかと予想、と述べた。

発表された米国のPMIはやや弱めで前月から悪化。新築住宅販売(5
月)は季節調整済み年率換算593千戸と前月569千戸より増加したが
予想600千戸には届かなかった。
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2017 年 6 月 19 日
MRA外国為替レポート(6月19日号)
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1.先週の市場総括
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先週のドル円相場は110円台前半で始まり、その後はFOMC(米連邦
公開市場委員会)を前に様子見姿勢が強まって110円ちょうど近辺
で小動き。

会合は火曜日・水曜日の2日間にわたり開催された。結果は日本時
間木曜日の未明午前3時に公表されたが、その前に発表された米小
売売上高、消費者物価指数が弱く、利上げに懐疑的な見方が広がっ
て米長期金利が低下。ドル円相場は一時109円を割った。

しかし会合の結果は市場の予想通り0.25%の利上げ実施。委員によ
る来年の利上げ予測(来年3回)にも変化はなかった。

加えてバランスシート縮小についての具体的な工程表も公表された
ことから、ややタカ派的と受け止められた。

ドル円相場は反発に転じ、木曜日の海外市場にかけて111円ちょう
ど近辺まで急騰した。

週末金曜日の海外市場にかけてもさらにドル高円安が進み111円50
銭に迫ったが、弱めの米経済指標に反落してNY引けは110円90銭近
辺。

米国株は史上最高値圏で方向感なく上下動。日経平均はドル円相場
に振らされながら2万円手前、19,900円を中心に上下動となった。

月曜日の東京市場のドル円相場は110円30銭近辺で始まりそのまま
もみ合い、小動き。

日経平均は19,900円割れに下落してスタートし19,850円まで下落。
米国でテクノロジー関連株の調整が続いていることを受けて軟調。
ただ前場引けには19,950円を回復。後場は19,900円ちょうど近辺で
もみ合い引けた。

ドル円相場は海外市場に入ると軟調。110円を割り込み109円60銭ま
で下落した。米国株は全体としてまちまちで指数としては小幅続落
となったが、テクノロジー株の下落が続いた。

米長期金利10年債利回りは2.21%からやや低下して2.2%を割れる場
面もあったが戻してほぼ横ばい。ドル円相場も109円90銭に持ち直
して引け。

火曜日の東京市場のドル円相場は109円90銭ではじまり朝方には110
円を回復。その後は110円ちょうど近辺で小動き、もみ合いに終始
した。

日経平均は19,850円に下落してスタートも持ち直し、19,900円近辺
で小動き、もみ合ううちに引けた。

海外市場に入ってもドル円相場は110円ちょうど〜110円10銭近辺の
極めて狭い値幅で小動き、そのまま引けた。火曜日・水曜日の2日
間にわたり開催されるFOMCの結果を前に様子見姿勢が強まった。

米長期金利10年債利回りも2.20%〜2.22%で横ばい。一方、米国株は
このところ調整が続いていたテクノロジー株が持ち直したことで堅
調。

この日発表された米国の生産者物価指数(5月)は前年同月比+2.4%、
食料品・エネルギーを除くコア指数が同+2.1%とやや強めだった。

水曜日の東京市場のドル円相場は引き続きFOMCの結果待ち・様子見
で110円ちょうど〜110円10銭で横ばい小動き。日経平均は前日の米
国株の堅調を受けて2万円で寄付いたが、その後は押されて19,900
円〜19,950円でもみ合い、引けは19,900円割れ。

海外市場に入るとドルはやや堅調となり110円30銭に小幅高。ただF
OMCの結果を前に、発表された米経済指標が弱かったことから、利
上げスタンスに変化が生じるのではないかとの思惑が台頭し米長期
金利10年債利回りが2.20%から2.10%に急低下。2年債利回りは1.36%
から1.29%に低下。ドル円相場は一時109円を割り込んだ。

発表された消費者物価指数(5月)は前月比▲0.1%、前年同月比
+1.9%と前月の同+2.2%から上昇率が鈍化。除く食料品・エネルギー
のコア指数では前月の+1.9%から+1.7%に上昇率が弱まった。

また小売売上高(5月)も前月比▲0.3%と予想を下回った。米国株
は弱い経済指標に反応して反落。

注目のFOMCの結果は、政策金利0.25%の利上げは予想通り実施。同
時に公表された委員による予想では、来年の利上げ回数も3回で前
回と同様、利上げペースは維持された。

さらに今回の会合では、バランスシート縮小の工程表が発表された。
これまでの量的緩和・債券購入で積み上がった残高について、まず
は米国債を60億ドル、住宅ローン担保証券などを40億ドル、毎月減
額することからスタートし、3ヶ月ごとに増額して1年後にはそれぞ
れ120億ドル、80億ドルに。スタートから1年間で合計3,000億ドル
を減額、すなわち市場から資金吸収することとした。

金額インパクトはさほどではないとの見方もあるなか、やや踏み込
んだスタンスとなったことから米長期金利はやや持ち直し。2年債
利回りは1.34%、10年債利回りは2.12%。ドル円相場も109円80銭ま
で反発し、引けは109円60銭。米国株は反発して前日比小幅安。

木曜日の東京市場のドル円相場は109円60銭で始まり、109円30銭近
辺に押されたが109円80銭に反発し、109円50銭〜60銭でもみ合い小
動き。

日経平均は19,800円台前半に下落してスタート。その後、19,950円
に上昇、19,750円に下落、と乱高下し前場の引けは19,800円。後場
は落ち着きを取り戻して堅調に推移し19,850円で引けた。

海外市場に入るとドル高が急速に進んでドル円相場は111円目前ま
で上昇。そのままもみ合いながら引けた。

FOMCの結果を受けて、あらためてドルの下値が固いとみた市場参加
者のドル買いが優勢となった。

米長期金利は小幅上昇。2年債利回りは1.35%〜1.36%、10年債利回
りは2.16%に小幅上昇。

米国株は下落してのスタートとなったが持ち直して結果小幅安。こ
の日発表された米国の経済指標は、NY連銀製造業景気指数(6月)
が19.8と予想5.0、前月▲1.0から大きく改善、フィラデルフィア連
銀製造業景気指数(同)は27.6と前月38.8より低下したが予想25.0
は上回った。鉱工業生産(5月)はやや弱めの数字。

金曜日の東京市場のドル円相場は110円90銭で始まり堅調。111円台
を回復し、111円10銭〜30銭でもみ合い。日経平均は19,950円で始
まり19,900円台前半で上下。後場の寄付きは一時2万円の大台を回
復したが押されて再び19,900円台で上下して引けた。

海外市場に入ってもドルの堅調は続いてドル円相場は111円40銭台
に上昇。しかし発表された米国の経済指標を受けて反落。住宅着工
件数(5月)は季節調整済み年率換算で109万戸と予想122万戸を大
きく下回り、ミシガン大学消費者マインド指数(6月)は94.5と前
月97.1から低下して昨年11月以来の低水準となった。

米長期金利は低下。2年債利回りは1.36%から1.31%へ、10年債利回
りは2.15%へ小幅低下。米国株は下落。株価はその後持ち直して前
日比同水準で引け。ドル円相場は110円70銭に下落し、その後持ち
直して週末NYの引けは110円90銭近辺でもみ合いながら引け。
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