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MRA 外国為替レポート  

MRA 商品市場レポート for PRO

2019 年 4 月 17 日
「実質金利上昇とドル高で総じて軟調」
━━━━━━━━━━━━━━
1.商品市況概況
━━━━━━━━━━━━━━
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◆昨日の商品市場(全体)の総括
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「実質金利上昇とドル高で総じて軟調」

【昨日の市場動向総括】
昨日の商品価格はエネルギーを除くと総じて水準を切下げる動きと
なった。投資家のマインドで価格が大きく左右される株価は、各国
の金融緩和や経済対策期待で上昇、それを受けて長期金利が上昇し
たため、実質金利上昇とそれに伴うドル高進行で、インフレ系・ド
ル建て資産価格が下押しされた。

エネルギーに関しては、ロシアの協調減産離脱の可能性が高まって
いるものの、「足元の減産は継続」しており、イランやベネズエラ、
リビアからの供給懸念が価格を押し上げた。


【本日の価格見通し総括】
各国経済対策の効果で市場参加者は足元の景況感について楽観を始
めており、リスクテイク意欲が回復しているが、減産やトラブルに
よって供給が減少しているエネルギーを除き、総じて商品価格は上
値が重い。

このことは、足元の現物需給ファンダメンタルズがさほど強くない
ことを示唆している。そのため、現状を把握する上で重要なマクロ
経済統計に再度注目があつまる。

本日は、中国の固定資産投資(年初来前年比+6.3%、1-2月期+6.1
%)、鉱工業生産(+5.6%、+5.3%)に注目しているがいずれも伸び
が加速の公算であり、景気循環銘柄には上昇圧力がかかることにな
るだろう。

また、米国商品の引け際に発表されるベージュブックでの、各連銀
の景気の現状認識にも注目したい(基本的に金融政策の変更を想起
させる内容にはならない見込み)。


【昨日の世界経済・市場動向のトピックス】
昨日の商品市場動向を見ると、投機の主戦場である株式市場での株
価動向と、景気循環系商品の動きに乖離が見られた。通常、株価と
景気循環系商品価格の動きに乖離が出ている場合、景気が転換点に
あることが多い。

株価は結局、3ヵ月前に投資家と約束した営業利益を達成している
かどうかで価格が動く。昨日もJ&JやIBMなどの決算が発表され、J&
Jは上昇、IBMも下落している。

つまり、株価は「景気を先取りして動く」というよりも、過去の実
績を元に動いていると考えるほうが適切である。

一方、商品市場は株価が全体で上昇したものの、供給懸念が顕著に
顕在化しているエネルギーは上昇したが、それ以外の商品は総じて
水準を切下げている。商品は「現在必要か必要でないか」で価格が
決まるため、比較的リアルタイムで景況感を反映しやすい。

もちろん、株価が上昇すれば市場参加者のリスクテイク意欲が回復
して、割安な商品が物色されるようになるという効果があるため一
概には言えないが、思っているほど、足元の景気は良くない可能性
があるということを意識しておく必要があるだろう。


【景気循環銘柄共通の価格変動要因整理】
(マクロ要因)
・各国の金融緩和・経済対策を受けたPMI・ISMなどのマインド系指
標の改善(価格上昇要因)。

・世界景気の減速観測。IMFは2019年の経済見通しを引き下げ
(+3.5%→+3.3%)ており、先行きの見通しのリスクも下向きとして
いる。

・景気減速を受けた、各国政府・中銀の財政政策・金融緩和は価格
の上昇要因。

・FRBの利上げ打ち止め〜利下げ観測の強まりは、ドル安を通じて
ドル建て資産価格の上昇要因。

・2020年からインドが人口ボーナス期入りすることによる、構造的
な需要の増加は中長期的な価格の上昇要因。


(特殊要因)
・米中貿易交渉は、貿易面で一部妥結の可能性(価格の上昇要因)。
ただし、知的財産権や技術の強制移転などの重要なポイントで妥結
できておらず、米中の覇権争いであり長期化の見込み。

・欧州の政治混乱(伊仏の対立、ポピュリズムの台頭、トルコと欧
州の関係悪化、トルコの景気後退など)によるリスク回避の動きの
強まり。

・英国のEU離脱が無秩序なものになるリスク(とりあえず10月末ま
で先送り)。

・中国地方政府・中堅中小企業の財政状況悪化に伴う景気減速。


(投機・投資要因)
・長期金利の低下による米長短金利の逆転が株安を誘発、リスク回
避のリスク資産売り圧力が強まる場合。
詳細を見る
2019 年 4 月 16 日
「景気循環系商品売られる」
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1.商品市況概況
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◆昨日の商品市場(全体)の総括
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「景気循環系商品売られる」

【昨日の市場動向総括】
昨日の商品価格は非景気循環系、非金利系商品が物色され、景気循
環系商品が売られる流れとなった。目立った手がかり材料に乏しい
中、ゴールドマン・サックスの決算を受けた株価の下落が、市場参
加者のリスクテイク意欲を後退させたことが背景。


【本日の価格見通し総括】
足元の米中経済統計に改善傾向がみられることや、世界的な金融緩
和の動きが価格を押し上げているが、継続すると予想されていたOP
ECプラスの減産継続に不透明感が強まってきたことが価格を押し下
げるため、引き続き現状水準でのもみ合いを予想。

本日も主要企業の決算が予定されているため、決算動向を受けた株
価動向にも注目したい。


【昨日の世界経済・市場動向のトピックス】
市場は目立った材料が出てきていない。英国のEU離脱問題が一旦先
送りされ、米中貿易交渉も目立った進捗は聞かれておらず、景気が
減速する中での経済対策や金融緩和策を受けて、景気自体も一旦踊
り場入りしているためだ。

しかし、原油をめぐる市場環境にはやや変化の兆しがみられる。盤
石と、特に投資家の観点で市場が一方的に期待していたOPECプラス
の協調減産が継続しない可能性が出てきたためだ。

ロシアのシルアノフ財務相は、7月以降の増産の可能性について言
及している。以前、このコラムでも指摘したがロシアの想定原油価
格は45ドル程度であり、現在の水準はこれを上回っており、増産の
メリットがある。

また、同時にイランとベネズエラに対する制裁や、リビア、スーダ
ンの供給減少観測といったプラスアルファの材料が出始めているた
めロシアが減産したとしても下落余地は限定されるだろう、との読
みもあるものと考えられる

秋口以降は米国の減税効果の剥落や、英国の再度の無秩序離脱のリ
スクが意識され、リスク回避姿勢が強まるといったような景気の減
速感が強まる可能性が高い。

その中でいったん、原油を含む景気循環系商品は軟調な推移になる
と予想される。


【景気循環銘柄共通の価格変動要因整理】
(マクロ要因)
・各国の金融緩和・経済対策を受けたPMI・ISMなどのマインド系指
標の改善(価格上昇要因)。

・世界景気の減速観測。IMFは2019年の経済見通しを引き下げ
(+3.5%→+3.3%)ており、先行きの見通しのリスクも下向きとして
いる。

・景気減速を受けた、各国政府・中銀の財政政策・金融緩和は価格
の上昇要因。

・FRBの利上げ打ち止め〜利下げ観測の強まりは、ドル安を通じて
ドル建て資産価格の上昇要因。

・2020年からインドが人口ボーナス期入りすることによる、構造的
な需要の増加は中長期的な価格の上昇要因。


(特殊要因)
・米中貿易交渉は、貿易面で一部妥結の可能性(価格の上昇要因)。
ただし、知的財産権や技術の強制移転などの重要なポイントで妥結
できておらず、米中の覇権争いであり長期化の見込み。

・欧州の政治混乱(伊仏の対立、ポピュリズムの台頭、トルコと欧
州の関係悪化、トルコの景気後退など)によるリスク回避の動きの
強まり。

・英国のEU離脱が無秩序なものになるリスク(とりあえず10月末ま
で先送り)。

・中国地方政府・中堅中小企業の財政状況悪化に伴う景気減速。


(投機・投資要因)
・長期金利の低下による米長短金利の逆転が株安を誘発、リスク回
避のリスク資産売り圧力が強まる場合。
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2019 年 4 月 15 日
「景気の楽観とドル安で総じて堅調」
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1.商品市況概況
━━━━━━━━━━━━━━
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◆昨日の商品市場(全体)の総括
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「景気の楽観とドル安で総じて堅調」

【昨日の市場動向総括】
昨日の商品価格は総じて堅調な推移となった。中国の貿易統計が市
場予想を上回った事や、英国のEU離脱問題がとりあえず先送りとな
ったことを受けて、市場参加者のリスクテイク意欲が回復したこと
が背景。

しかし、株価の上昇とともに長期金利が上昇、実質金利が上昇した
ことを受けてインフレ系資産は引けにかけて売られることとなった。


【本日の価格見通し総括】
週末発表された中国の統計が改善したことを受けて、景気循環銘柄
が物色される動きが継続すると考える。しかし、同時に米国の長期
金利も上昇しており、実質金利の上昇が特にインフレ系資産価格の
上値を押さえると予想。

今週は主要企業の決算が予定されているため、決算動向を受けた株
価動向にも注目したい。

もう1つの注目は、15日・16日にワシントンで行われる米ライトハ
イザー通商代表部と茂木再生相の貿易交渉初協議だろう。

自動車に対する関税引き上げが最大の焦点と見られていたが、他国
に対しても要求している、為替操作の停止(日銀の緩和で実質的に
円安誘導を行っている)を日本に対しても要求してくることは確実
であり、円高・株価下落を通じて国内の景況感を悪化させる可能性
がある。


【昨日の世界経済・市場動向のトピックス】
週末発表された中国の貿易統計では、輸出が中国の貿易収支は輸出
が前年比+14.2%(市場予想+6.5%、前月▲20.8%)と市場予想を大幅
に上回る改善となった。

米国向けは引き続き低迷(年初来前年比▲8.5%)するも、ボリュー
ムの大きいアセアン向け(+9.8%)、欧州向け(+8.8%)の改善がこ
の原則を相殺した。

しかし、輸入は▲7.6%(市場予想+0.2%、前月▲5.2%)と減速して
いる。ポイントは米国(▲31.8%)からの輸入が報復関税で大幅に
減速しているが、アセアン(▲5.3%)、日本(▲6.1%)、韓国(▲
13.5%)といった地域も減速していることだ。

中国の統計を通じて見えてくる、世界の景気はやはり減速局面に差
し掛かっていると見るべきであり、とくに株式市場に代表される景
気の先行き楽観は、一時的なものに留まると考えるべきである。

さらに懸念すべきは「とりあえず材料として先送り」された英国の
EU離脱は、英国がEU議会選に参加しない、10月末までに離脱協定で
合意できなければ無秩序離脱となる可能性が高い。

問題の先送りは英国経済を真綿で首を締めるように減速させ、気が
付けば欧州の景気も悪化している、ということになりかねない。


【景気循環銘柄共通の価格変動要因整理】
(マクロ要因)
・各国の金融緩和・経済対策を受けたPMI・ISMなどのマインド系指
標の改善(価格上昇要因)。

・世界景気の減速観測。IMFは2019年の経済見通しを引き下げ
(+3.5%→+3.3%)ており、先行きの見通しのリスクも下向きとして
いる。

・景気減速を受けた、各国政府・中銀の財政政策・金融緩和は価格
の上昇要因。

・FRBの利上げ打ち止め〜利下げ観測の強まりは、ドル安を通じて
ドル建て資産価格の上昇要因。

・2020年からインドが人口ボーナス期入りすることによる、構造的
な需要の増加は中長期的な価格の上昇要因。


(特殊要因)
・米中貿易交渉は、貿易面で一部妥結の可能性(価格の上昇要因)。
ただし、知的財産権や技術の強制移転などの重要なポイントで妥結
できておらず、米中の覇権争いであり長期化の見込み。

・欧州の政治混乱(伊仏の対立、ポピュリズムの台頭、トルコと欧
州の関係悪化、トルコの景気後退など)によるリスク回避の動きの
強まり。

・英国のEU離脱が無秩序なものになるリスク(とりあえず10月末ま
で先送り)。

・中国地方政府・中堅中小企業の財政状況悪化に伴う景気減速。


(投機・投資要因)
・長期金利の低下による米長短金利の逆転が株安を誘発、リスク回
避のリスク資産売り圧力が強まる場合。
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2019 年 4 月 12 日
「ドル高と材料一巡で総じて軟調」
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1.商品市況概況
━━━━━━━━━━━━━━
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◆昨日の商品市場(全体)の総括
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「ドル高と材料一巡で総じて軟調」

【昨日の市場動向総括】
昨日の商品価格は総じて軟調な推移となった。英国のEU離脱は10月
末までの延期が決定され、目先のリスクは後退したが、材料出尽く
しと単なる問題の先送りであることから売り材料視されたこと、米
生産者物価指数の上昇を受けたドル高進行が価格を押し下げた。

上昇が顕著だったのは気温低下を受けた欧州天然ガスと、天然ガス
上昇を受けた「排出権+石炭」の取引による排出権と石炭。その他
穀物や畜産も小幅上昇した。


【本日の価格見通し総括】
とりあえず英国のEU離脱問題の期限が先送りされ、当面材料視され
なくなることから、再び米中貿易交渉と中国の統計に注目が集まる
ことになる。

本日は中国の貿易統計に注目している。市場予想は輸出が前年比
+6.5%(前月▲20.8%)、輸入が+0.2%(▲5.2%)と前月から伸び率
は回復見込みであり景気循環系商品価格の上昇要因に。

米中貿易交渉はそれなりに進捗があるようだが、米当局者から「予
想よりも交渉が長くなる可能性」が指摘されており、やはりそう簡
単に決着せず、景気循環系商品の上値を抑えると予想する。


【昨日の世界経済・市場動向のトピックス】
英国のEU離脱はとりあえず先送りされる形となった。株式市場はこ
れを楽観して総じてプラスに反応したが、商品市場は逆に売りで反
応している。

何かしらの合意が期限までにあるのではないか、との期待があった
が結局10月末まで問題が先送りされたことにより、「実態経済に悪
影響が及ぶ期間がさらに長くなる」とみられたことが要因だろう。

英国がEU離脱を回避し、EUに残留するという可能性もあるが、メイ
首相が政治的に立ち回ってこれを成し遂げることは恐らくしないだ
ろうし、仮に残留の場合でも最低でも総選挙を行い、国民の判断と
審判を仰がなければならず、場合によっては国民投票のやり直しも
あり得る。

そうなると最低でも1年はかかる、との指摘もあるため、結局、
「何らかの形での」合意離脱を10月末までに目指すことになると予
想される。

しかし、これまでの議論を見ていると、合意離脱はそれ程簡単なこ
とではない。仮に合意離脱に達するとしてもそれも6ヵ月後であり、
企業がその結果を待っていられないため、英国産業の空洞化が今後
進むことになるだろう。

結果、離脱による景気へのマイナスの影響は軽減されることになる。
ただし、英国がEUを離脱すればポンドが下落し、それを受けてユー
ロが対ドルで売られドル高が進行、商品価格には下押し圧力がかか
ることになるだろう。

そして同時にリスク回避で円高が進むと予想されるため、輸出企業
の業績にはマイナスになるが、輸入企業にはプラスに作用すると予
想される。


【景気循環銘柄共通の価格変動要因整理】
(マクロ要因)
・各国の金融緩和・経済対策を受けたPMI・ISMなどのマインド系指
標の改善(価格上昇要因)。

・世界景気の減速観測。IMFは2019年の経済見通しを引き下げ
(+3.5%→+3.3%)ており、先行きの見通しのリスクも下向きとして
いる。

・景気減速を受けた、各国政府・中銀の財政政策・金融緩和は価格
の上昇要因。

・FRBの利上げ打ち止め〜利下げ観測の強まりは、ドル安を通じて
ドル建て資産価格の上昇要因。

・2020年からインドが人口ボーナス期入りすることによる、構造的
な需要の増加は中長期的な価格の上昇要因。


(特殊要因)
・米中貿易交渉は、貿易面で一部妥結の可能性(価格の上昇要因)。
ただし、知的財産権や技術の強制移転などの重要なポイントで妥結
できておらず、米中の覇権争いであり長期化の見込み。

・欧州の政治混乱(伊仏の対立、ポピュリズムの台頭、トルコと欧
州の関係悪化、トルコの景気後退など)によるリスク回避の動きの
強まり。

・英国のEU離脱が無秩序なものになるリスク(とりあえず10月末ま
で先送り)。

・中国地方政府・中堅中小企業の財政状況悪化に伴う景気減速。


(投機・投資要因)
・長期金利の低下による米長短金利の逆転が株安を誘発、リスク回
避のリスク資産売り圧力が強まる場合。
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2019 年 4 月 11 日
「ドル安とハト派なFOMC議事録を受けて堅調」
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1.商品市況概況
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◆昨日の商品市場(全体)の総括
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「ドル安とハト派なFOMC議事録を受けて堅調」

【昨日の市場動向総括】
昨日の商品価格は総じて堅調な推移となったが、非鉄金属と自国通
貨建ての商品が軟調な推移となった。

米消費者物価指数の伸びが市場予想を下回ったことや、FOMC議事録
がハト派的な内容だったことからドル安が進行したことが総じて価
格を押し上げたたね。


【本日の価格見通し総括】
本日は今週発表されたIMF経済成長見通しの下方修正を受けて、景
気循環系商品価格に下押し圧力がかかる一方、昨日のFOMC議事録で
分かったように米当局はハト派に傾いていること(先行きが不透明
なため、金融政策の変更は様子見、ということ)が金融面で価格を
下支えすると考えられることから、総じてもみ合うものと考える。

英国のEU離脱に関しては、EU(除く英国)は10月末までの期限延長
で合意したが、6月末までを主張していた英国がこれに対してどの
ような反応をするかに注目が集まる。無秩序離脱の可能性はまだ排
除できない状況であり、リスク資産価格には下押し要因となる。


【昨日の世界経済・市場動向のトピックス】
昨日の、というよりも先ほどだが、英国を除くEUは10月末までの英
国のEU離脱期限の延長で合意した。これに英国が合意すれば、暫く
この問題は「先送り」となり、目先の混乱は回避される。

普通に考えれば、英国にとって悪い話ではないが「このままだとEU
から離脱できない」という思いを強く持つ保守派が、ハードブレグ
ジットを選択する可能性は、可能性はゼロではない。

この場合、ポンド売りが進み、ユーロは対ドルで相対的に売られて
ドル高が進行、広く商品価格に下押し圧力を掛けることになるだろ
う。

また、欧州の景気が減速することもほぼ確実であり、時間経過とと
もに景気循環系商品が売られ、非景気循環系商品が物色される流れ
になると予想される。

ただし問題が先送りされるだけであり、10月末は米国の景気がトラ
ンプ減税の効果一巡で減速している可能性が高い時期だ。この時期
に混乱の材料が持ち込まれることは、やはり世界経済にマイナスに
作用することになるだろう。


【景気循環銘柄共通の価格変動要因整理】
(マクロ要因)
・各国の金融緩和・経済対策を受けたPMI・ISMなどのマインド系指
標の改善(価格上昇要因)。

・世界景気の減速観測。IMFは2019年の経済見通しを引き下げ
(+3.5%→+3.3%)ており、先行きの見通しのリスクも下向きとして
いる。

・景気減速を受けた、各国政府・中銀の財政政策・金融緩和は価格
の上昇要因。

・FRBの利上げ打ち止め〜利下げ観測の強まりは、ドル安を通じて
ドル建て資産価格の上昇要因。

・2020年からインドが人口ボーナス期入りすることによる、構造的
な需要の増加は中長期的な価格の上昇要因。


(特殊要因)
・米中貿易交渉は、貿易面で一部妥結の可能性(価格の上昇要因)。
ただし、知的財産権や技術の強制移転などの重要なポイントで妥結
できておらず、米中の覇権争いであり長期化の見込み。

・欧州の政治混乱(伊仏の対立、ポピュリズムの台頭、トルコと欧
州の関係悪化、トルコの景気後退など)によるリスク回避の動きの
強まり。

・英国のEU離脱が無秩序なものになるリスク。

・中国地方政府・中堅中小企業の財政状況悪化に伴う景気減速。


(投機・投資要因)
・長期金利の低下による米長短金利の逆転が株安を誘発、リスク回
避のリスク資産売り圧力が強まる場合。
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MRA 商品市場レポート for PRO

2012 年 8 月 22 日
MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(8月22日)
◆昨日のメタル市場総括
「欧州不安の後退と、中国の追加緩和期待で上昇」

◆今日のメタル市場見通し
「現状水準で底堅い推移。FOMC議事録に注目。」
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MRA外国為替レポート

2019 年 4 月 22 日
MRA外国為替レポート(4月22日号)
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1.先週の市場総括
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先週は株式市場が好決算や米中通商交渉の進展期待に支えられ堅調
に推移するなか、為替市場は動意を欠いて小動き。

週末にイースター休暇を控え売買が手控えられ、きわめて狭いレン
ジで方向感なく推移した。ドル円相場は112円を挟み上下20銭程度
の範囲で横ばい。

ユーロドル相場は1.13を中心に上下した後、1.1250割れ。ユーロ円
相場は126円50銭近辺でもみ合いののち、125円90銭近辺に下落して
もみ合い引けた。

米国や中国の経済指標がまずまずのなか、欧州の弱い経済指標が
ユーロをやや下押した。全体としては景気先行き警戒感が主として
中国の経済指標や景気対策などで後退。

米国経済が堅調に推移していること、米中通商交渉がさらに合意に
近づいていること、が確認され市場心理は支えられた。日米貿易交
渉も為替への影響が少ないのではないかとの見方から円相場に影響
なし。

月曜日の市場は内外通じて小動き。ドル円相場は東京市場で112円
ちょうど近辺で始まり、海外市場にかけてもそのまま小動き横ばい。
ユーロドル相場も1.13ちょうど近辺、ユーロ円相場も126円60銭近
辺で、それぞれ動意に欠ける展開でそのまま引けた。

日経平均は22,100円近辺で高寄りし堅調。22,200円近辺でもみ合い
引けた。

週末13日土曜日に、米ムニューシン財務長官が米中通商協議は最終
ラウンドに近いことを期待すると発言。協議を継続し電話および閣
僚級協議を再びセットする見通しとなった。

米国株は小幅高。米長期金利は前週末と同水準。10年債利回りは
2.56%。

発表されたNY連銀製造業景気指数(4月)は10.10と予想6.00、前月
3.70を上回る強い数字。ただし市場は反応薄。またこの日から2日
間にわたる日米貿易交渉が茂木経済財政政策担当相とライトハイ
ザーUSTR(米国通商代表部)代表の間で始まった。

火曜日の為替市場も翌日に重要な経済指標の発表やベージュブック
の公表を控えて東京市場から海外市場にかけて小動きが続いた。ド
ル円相場は引き続き112円ちょうど近辺でもみ合い。

ユーロドル相場は1.30中心に上下動した後、ややユーロ安に振れて
1.1280〜90。ユーロ円相場は126円50銭で始まりやや上値重く126円
30銭〜40銭に小幅下落して引けた。

日経平均は22,200円で始まりもみ合い小動きのまま引け。この日、
中国人民銀行が資金供給オペを実施。中国景気懸念がやや後退し中
国株は大幅上昇。

欧州時間に発表されたドイツZEW景況感指数(4月)は現況指数が
5.5と予想8.0、前月11.1を下回り弱い数字となってユーロをやや下
押した。

米国株は企業業績を支えに上昇。米長期金利も小幅上昇して10年債
利回りは2.59%。2年債利回りは2.41%。発表された米鉱工業生産、
設備稼働率(3月)は弱めだったが市場は反応薄だった。

水曜日の東京市場のドル円相場は112円ちょうどで始まり朝方やや
円安に振れて112円15銭。日米貿易交渉の2日目が終わり、注目の為
替条項は財務相間で議論することとなったことがやや安心感をもた
らした。

ただその後は112円ちょうど近辺に押し戻されて海外市場にかけて
小動きとなった。ユーロは対ドル、対円で上昇、夕方にかけてじり
高。ユーロドル相場は1.1280〜90から1.1320へ、ユーロ円相場は
126円40銭から126円80銭へ。

この日発表された中国の重要経済指標はまずまずの結果だった。
3月の都市部固定資産投資は前年同月比+6.3%と前月+6.1%から伸び
が加速。工業生産は同+8.5%とこちらも前月+5.3%から、小売売上高
も同+8.7%と前月+8.2%から伸びが加速した。

失業率は前月の5.3%から5.2%へ小幅低下。また1-3月期GDP速報は前
年同期比+6.4%と前期と同水準の伸びでわずかながら減速を見込ん
だ予想+6.3%を上回った。

これが市場のリスク選好をやや後押しし円とドルが軟調。中国が自
動車、エレクトロニクス製品の販売促進策を検討、との報道も。

海外市場に入るとユーロはやや反落。ユーロドル相場は1.13ちょう
ど近辺でもみ合い引け。ユーロ円相場は126円50銭を割ったが60銭
〜70銭で引けた。

米国株指数は小幅安。決算は良好だったがヘルスケアが下落して全
体を押し下げた。米長期金利は横ばい。発表された米貿易収支
(2月)は赤字が2018年6月以来の低水準。中国からの輸入が急減し
た。

公表されたベージュブック(米地区連銀経済報告)では、労働市場
は引き続き全国的に引き締まり、経済活動はわずかないし緩やかな
ペースで拡大、いくつかの地区では成長が幾分強まった、とされた。

一方、製造業では多くの地区で通商交渉をめぐる不透明感が重しと
なった、と記された。

木曜日の東京市場のドル円相場は112円ちょうど〜10銭で始まり112
円割れ。その後海外市場にかけては111円90銭近辺でもみ合い小動
き、横ばい。NYの引けは112円ちょうど近辺。

日経平均は22,200円台後半で寄り付き後場にかけて一貫して軟調。
引けは22,100円近辺。

ユーロは東京市場では対ドルで1.13近辺、対円は126円台半ばでや
や軟調ながら小動きだったが、海外市場に入ると大きく下落した。

発表された欧州のPMI景況感指数(4月)は製造業が前月よりやや持
ち直したものの、ユーロ圏は47.8、ドイツは44.5、と景況感の分か
れ目である50を割り込む低調さを示した。

これを受けてユーロドル相場は1.1250〜60へ、ユーロ円相場は125
円80銭近辺へ、急落した。ユーロはその後も上値の重い展開となり
ユーロドル相場は1.1230近辺でもみ合い引け。

ユーロ円相場は一時126円近辺に戻したものの125円70銭〜80銭に押
し戻されて引けた。

米国株は上昇。ただし終盤にかけては金曜日の祝日を前に利食い売
りに押され伸び悩んだ。

発表された米・小売売上高(3月)は全体が前月比+1.6%と予想
+0.9%、前月▲0.2%を大きく上回る高い伸び。

フィラデルフィア連銀製造業指数(4月)は8.5と予想10.3に届かな
かったが、PMI景況感指数は製造業が52.4と前月と同水準を維持し
た。米長期金利は小幅低下。10年債利回りは2.56%。

金曜日の東京市場は欧米市場休場を前に小動き。ドル円相場は111
円90銭〜112円ちょうど、ユーロドル相場は1.1240〜50、ユーロ円
相場は125円80銭中心に上下した後、125円90銭中心にもみ合い引け
た。

日経平均は前日の米国株上昇を好感して22,250円近辺で高寄り。た
だその後は伸び悩み22,150円〜200円で推移し、引けは22,200円近
辺。海外市場はイースターの祝日で休場。
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2019 年 4 月 15 日
MRA外国為替レポート(4月15日号)
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1.先週の市場総括
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先週は週央にEU首脳会議を控えるなか、米欧通商対立が悪化したこ
と、IMFの世界経済見通し下方修正、欧州を中心とした景気先行き
懸念などから株価が軟調。リスク選好が後退するなか円高気味の動
きとなった。

ドル円相場は週初111円台後半で始まったが一時111円割れ。しかし
EU首脳会議でイギリスの合意なき離脱回避の可能性がさらに高まる
とリスク選好が回復。

週末にかけては中国景気の持ち直し観測が強まったことで米国株が
一段高に。米10年債利回りは週末に2.56%へ上昇した。

為替市場ではユーロ円相場が主導するなか円が全般に軟調。ユーロ
円相場は週初125円ちょうど近辺から始まったが週末には126円台後
半に上昇。ユーロは対ドルでも上昇して1.13台へ。ドル円相場は
112円ちょうど近辺で引けた。日経平均は週末にかけて堅調な値動
きとなり21,800円台後半で引け。

月曜日の東京市場のドル円相場は111円70銭近辺、ユーロ円相場は
125円30銭近辺で始まり、その後は日経平均の下落とともに円高に
振れる展開。

日経平均は前週末の米雇用統計がまずまずの数字だったこと、景気
減速懸念が後退したこと、米国株が小幅ながらしっかりだったこと
から21,900円近辺で高寄り。

しかし早々に利益確定売りに押されて下落し21,700円台半ばでもみ
合い。21,750円近辺で引けた。

ドル円相場は夕刻には111円40銭〜50銭で推移。ユーロ円相場は125
円ちょうど〜10銭。海外市場に入るドル円相場は111円30銭近辺に
下落。

一方、とくに材料のないなかユーロは堅調。ユーロドル相場は
1.1270へ上昇。ユーロ円相場は125円60銭近辺まで上昇してもみ合
い。

前週末からのリスク選好回復の流れやEU首脳会議を前にユーロ買戻
しが入ったとみられる。ドル円相場も反発して111円50銭中心にも
み合い。米国株は小幅下落したが米長期金利は小幅上昇。

火曜日の東京市場のドル円相場は111円50銭から30銭〜40銭へ、
ユーロ円相場は125円50銭近辺で始まり40銭近辺へ、ともにやや円
高に振れた。ドル円相場は上値の重い展開。日経平均は21,700円台
半ばで始まり700円近辺に押されたが、引けには持ち直して21,800
円で引け。

海外市場に入るとドル円相場は111円ちょうどに下落。ユーロは対
ドルで1.1280、対円で125円60銭に上昇していたが反落。ユーロ円
相場は125円20銭近辺。

この日、IMFは世界経済見通しを公表。2019年の成長率予想を1月時
点の3.5%から3.3%へ下方修正した。

下方修正は3回連続で、水準は2009年以来の低成長。米国の成長率
見通しは2.5%から2.3%へ引き下げられた。成長率は今年後半に回復
した後は安定するとしたものの、リスクは下向きで、景気刺激策の
余地が限られるなか政策ミスへの警戒を示した。

またこの日、米国とEUの通商対立が悪化。関税・報復の可能性が浮
上して市場心理が悪化した。米国株は大幅安、続落。米長期金利は
小幅低下。米10年債利回りは2.50%。ドル円相場は111円10銭〜20銭
でもみ合い引けた。

水曜日の東京市場の為替相場はEU首脳会議やFOMC議事録、ECB理事
会を前に小動き。

ドル円相場は引き続き111円10銭〜20銭で、ユーロ円相場は125円10
銭〜20銭で、それぞれもみ合い。ユーロドル相場も1.1260〜70で推
移。

日経平均は米国株安を嫌気して21,600円割れで大幅安寄り。ただそ
の後はじり高となり21,700円近くに戻して引けた。

海外市場に入ると再びユーロが買い戻され、対ドル、対円で堅調。
1.1280〜90、125円40銭へと上昇した。しかしその後反落。

この日開催されたECB理事会では金融政策は据え置き。ただドラギ
総裁は会見で、景気見通しは軟化しており成長減速が見込まれる、
政策委員会はあらゆる政策手段を適切に調整する用意がある、と警
戒感を示した。

ユーロドル相場は1.1240へ、ユーロ円相場は125円40銭から124円80
銭へ下落。

一方、米国時間には発表された消費者物価コア指数(3月)が前年
同月比+2.0%と前月の+2.1%から上昇率が鈍化。

米長期金利は景気警戒感、減速懸念、インフレの鎮静化を材料に低
下。米10年債利回りは2.47%、2年債利回りは2.32%。ドル円相場は
111円10銭〜20銭のもみ合いから110円80銭台へ下落した。一方、米
国株は小幅高。

ムニューシン米財務長官は、米中交渉において貿易合意を順守する
ための方策として執行機関の設立で合意した、と述べた。

NY引けにかけてドル円相場は111円ちょうど近辺に持ち直し。ユー
ロも持ち直して、ユーロ円相場は125円10銭、ユーロドル相場は
1.1270〜80で引けた。

FOMC議事録(3月19日・20日開催分、市場の予想以上のハト派スタ
ンスが示された)が公表されたが市場の反応は鈍かった。

過半数が、年内様子見が正当化される公算大、としていたが、景気
見通しは総じて楽観的。幾人かは金利の見解は利上げ、利下げどち
らにも変わりうる、と示した。

木曜日の東京市場のドル円相場は111円ちょうど近辺で始まり底固
く推移。ユーロ円相場は125円10銭近辺で始まり小幅高。30銭〜40
銭に上昇してもみ合い。

欧州で開催されていたEU首脳会議の結果が朝方発表となった。

イギリスは6月末までの延期を求めていたが、EUサイドの大半は条
件つきでの1年延期を求めていた。しかしフランスが反対。結果と
して、間をとるように、10月31日まで離脱を延期することとし、6
月に進捗を見直すこととなった。

いずれにしても、合意なき離脱は回避するとの基本線はみえたこと
で市場には安心感をもたらしたが、それ自体はある程度織り込み済
み。

日経平均は21,600円台後半でもみ合い上下。21,700円近辺で引けた。

海外市場に入るとあらためて円が対ドル、対円で軟調。ドルが堅調。
発表された米国の生産者物価指数(3月)が前年同月比+2.2%と前月
+1.9%から上昇率が加速。

また週次の統計である新規失業保険申請件数が196千人と予想211千
人を下回り200千人割れとなって良好な雇用情勢をあらためて示し
た。

米長期金利は上昇して10年債利回りは2.50%。ドル円相場は111円
70銭に上昇して60銭〜70銭でもみ合い。ユーロ円相場は125円70銭
に上昇してもみ合い。ユーロドル相場はじり安で1.1250〜60。

金曜日の東京市場のドル円相場は111円60銭、ユーロ円相場は125円
70銭、ユーロドル相場は1.1250台で始まった。その後ユーロが上昇。
ユーロ円相場が126円10銭〜20銭に、ユーロドル相場は1.1290へ。
ドル円相場も111円80銭台に。リスク選好回復の流れが続いた。

日経平均は21,800円台で高寄りも早々に21,700円台前半に反落。た
だ後場にかけて堅調に推移して21,870円で引けた。

東証引け後に中国の貿易統計(3月)が発表された。輸出が前年同
月比+14.2%と大きく伸びたことで世界経済への懸念が弱まり、海外
市場にかけてもリスク選好の流れが続いた。

円が軟調。ドルも対ユーロで軟調。ユーロ円相場は126円70銭〜80
銭に、ドル円相場は112円台を回復。ユーロドル相場は1.1320まで
ユーロ高ドル安が進んだ。

米国株は上昇。米10年債利回りは2.56%に上昇。ドル円相場は112円
ちょうど近辺、ユーロ円相場は126円50銭〜70銭で週末NYの取引を
終えた。
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2019 年 4 月 8 日
MRA外国為替レポート(4月8日号)
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1.先週の市場総括
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先週は中国の経済指標・企業の景況感が改善したことや米中通商交
渉合意への期待感から市場参加者のリスク選好が回復。米国株は週
末にかけて堅調となり6か月ぶりの高値に戻した。

米長期金利は低下が一服して、米10年債利回りは2.50%近辺で小動
き。

週末に発表された米雇用統計(3月)は強弱まちまちの内容で市場
の反応は鈍かった。

ドル円相場は111円ちょうど近辺で始まり週央に111円台半ばで推移。
週末にかけて111円台後半に上昇し111円70銭近辺で引けた。

月曜日の東京市場のドル円相場は111円ちょうど近辺で始まり底固
いながらも方向感なくもみ合い。ユーロはじり高で、対ドルでは
1.1220で始まり夕刻にかけて1.1250に上昇し、対円でも124円50銭
近辺から90銭へと上昇した。

日経平均は21,550円で高寄りした後21,650円に上昇。しかし反落し
て21,500円台前半でじり安推移となり引け。

前日日曜日に発表された中国の製造業PMI(3月)が50.5と予想49.5、
前月49.2を上回り景況感の分かれ目である50を越え、またこの日発
表された民間調査の財新製造業PMI景況感指数(3月)も50.8と予想
50.1、前月49.9を上回った。

中国製造業に景況感改善の兆しがみえたとして市場のリスク選好が
強まった。

一方、朝方発表された日銀短観(3月調査)では業況判断DIが製造
業を中心に悪化。景気後退に直面しているのではないかとのリスク
が指摘されたが市場の反応は鈍かった。

海外市場に入るとドル円相場は一時110円90銭に下落、ユーロ円相
場も124円60銭に下押した。

しかし発表された米ISM製造業景気指数(3月)が強かったことでリ
スク選好が強まった。結果は55.3と予想54.5、前月54.2を上回る数
字となり、欧州景気は不振も米国経済は良好として、景気後退懸念
や利下げ観測が後退。

米国株は高寄り後続伸、上昇。米長期金利は上昇して10年債利回り
と短期金利の逆イールドが解消した。米10年債利回りは2.50%を回
復。ドルは堅調。ドル円相場は111円40銭に上昇。

ユーロドル相場は1.20ちょうど近辺へとユーロ安ドル高が進んだ。
ユーロ円相場は124円60銭に下落したが80銭〜90銭に戻してもみ合
い引け。ドル円相場は111円30銭〜40銭でもみ合い引けた。

火曜日の東京市場の為替相場は総じて小動き、横ばい。ドル円相場
は111円40銭で始まり30銭〜40銭でもみ合い。ユーロドル相場は
1.12中心に上下。ユーロ円相場は124円80銭台からやや押して70銭
〜80銭でもみ合いとなった。

日経平均は堅調な米国株の動向を受けて21,700円台で高寄りも利食
い売りに押される展開。後場にかけてじり安となり21,500円ちょう
ど近辺、前月比変わらずの水準で引けた。

海外市場でもドル円相場は小動きとなり111円30銭で引け。ユーロ
はやや下落する場面もあったが、こちらも対ドルで1.12ちょうど近
辺、対円で124円70銭〜80銭と東京市場とほぼ同水準で引けた。

米国株はまちまちの動き。ダウは軟調、ナスダックは上昇。米長期
金利は小幅低下して10年債利回りは2.47%。

水曜日の東京市場では朝方やや円安の動きとなった。FT紙が、米中
当局者は貿易合意に向けた問題の大半を解消した、と報じたことで
リスク選好が強まった。

ドル円相場は111円30銭で始まり50銭に、ユーロ円相場は124円70銭
近辺から125円10銭に上昇。ただ昼過ぎには上昇一服。日経平均は
21,500円台で始まり同ニュースを受けて21,600円台に上昇しその後
もじり高。21,700円近辺で引けた。

発表された中国の財新サービス業PMI景況感指数(3月)は54.4と予
想52.3、前月51.1を上回り良好な数字で市場に安心感をもたらした。

海外市場でもリスク選好は維持され欧州株は続伸、米国株も小幅上
昇。NYダウは反発、S&P500、ナスダックは5日続伸。米長期金利は
小幅上昇して10年債利回りは2.52%。

米国のADP雇用報告(3月)では雇用者数前月比は+129千人と予想
+160千人に届かず。またISM非製造業景気指数(3月)も56.1と予想
58.7、前月59.7に対し弱い数字。

ただ米中通商協議、中国景気持ち直しへの期待や、世界経済減速の
なかでも米国経済はしっかりとの見方がリスク選好を支えた。

そうしたなか為替市場は小動き。ドル円相場は111円40銭〜50銭で
もみ合い。ユーロも1.1230〜50で横ばい、上下動。ユーロ円相場は
125円台前半で推移し125円20銭〜30銭で引けた。

木曜日の東京市場のドル円相場は111円40銭台で始まりやや上値の
重い展開でもみ合い、ユーロ円相場も125円30銭で始まり小動き。

日経平均は21,700円ちょうど近辺で寄り付き前場はしっかりした値
動きで21,800円近くに上昇。しかし後場には反落して21,700円台前
半で引けた。

中国株・上海総合指数は5日続伸。海外市場でも株価は堅調。欧州
株、米国株ともにしっかり。米中合意が近いとの期待感が支えとな
った。

米長期金利は前日比変わらず10年債利回りは2.51%。ドルはしっか
り。ドル円相場は111円50銭〜60銭に上昇してもみ合いの後、60銭
〜70銭にじり高となり引けた。

発表されたECB理事会(3月)の議事要旨では、景気悪化を背景に
2020年3月まで利上げを先送りしてはどうかとの意見もみられた。

ユーロは欧州時間に軟調となりユーロ円相場は125円ちょうど近辺
に下落。ただその後はリスク選好が回復するなか円が軟調となりド
ル円相場が上昇するのと同時にユーロ円相場も125円30銭に上昇し
て引けた。

金曜日の東京市場の為替相場は全般に小動き。ドル円相場は
111円60銭で始まり70銭を中心にもみ合い。ユーロ円相場は
125円40銭近辺で小動き。日経平均は21,750円で寄り付きじり高。
引けは21,800円近辺。米雇用統計の発表を前に様子見となった。

海外市場でも全般的に動きの鈍い展開。米雇用統計(3月)は強弱
まちまちの内容で市場の反応は鈍かった。

非農業部門雇用者数前月比は+196千人と予想+175千人よりやや強め。
一方で平均時給は前年同月比+3.2%と前月の+3.4%より弱かった。

米国株は小幅高。米国株の主要3指標はいずれも6か月ぶりの高値水
準。米10年債利回りは2.50%で前日比ほぼ同水準。ドル円相場は
111円70銭近辺でもみ合い小動きで引け。

ユーロドル相場は1.1210〜20にややユーロ安でもみ合い。ユーロ円
相場も125円30銭近辺へ小幅下落してもみ合い引けた。
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2019 年 4 月 1 日
MRA外国為替レポート(4月1日号)
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1.先週の市場総括
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先週のドル円相場は110円中心に推移したが底固く、その後は米国
株の動向、リスク選好の強弱につれて110円台で上下。週央は英国
議会の投票でEU離脱の先行きが混沌としたことや一部新興国の信用
不安などでリスク回避・株価が軟調となるなか一時110円ちょうど
に迫った。

一方、週末にかけては再開された米中通商交渉への期待感から米国
株がしっかり。米長期金利低下も一服し、ドル円相場は110円台後
半に上昇した。週末NYの引けは110円80銭台。

ユーロは週後半にかけて軟調。対ドルでは1.1320近辺から1.12台前
半に下落して週末は1.1220近辺で引け。

対円では124円で始まったのち一時125円ちょうどに上昇したが、リ
スク回避に押されて一時123円70銭近辺に下落。その後は124円台に
戻して週末は124円30銭〜40銭で引けた。

米長期金利は週央にかけて低下し、2年債利回りは一時2.2%割れ、
10年債利回りは2.35%をつけた。ただその後はリスク選好が回復す
るにつれて反発し、10年債利回りは2.41%にやや戻して取引を終え
た。

米国株は前週末に大きく下落したが先週は上下動しつつも持ち直し。
景気後退懸念は行き過ぎとの見方が広がった。ただ週末にかけては
米中通商交渉への期待感から大きく上昇した。

日経平均は、週初は前週末の米国株の大幅安を受けて21,000円割れ
に下落したが、3月期末決算の配当取りの動きから週央にかけて反
発。その後は反落したものの米国株が堅調に推移するなか持ち直し、
21,200円近辺で取引を終えた。

月曜日の東京市場の為替相場は朝方109円70銭に下落したがその後
は前週末の海外市場の値動き同様に110円を挟んで推移。日経平均
は前週末の米国株が大幅安となったのを受けて全面安となり21,000
円割れ。ただ下げも続かず21,000円近辺で引け。

夕刻から海外市場にかけて110円20銭に上昇したがリスク選好が弱
いなか反発も続かず、109円80銭に下落するなど110円を挟んだ展開
が続いた。

一方、ユーロ円相場は124円ちょうど近辺から夕刻にかけて124円80
銭まで上昇した。

FRB当局者からは景気に対して強弱双方の発言が出るなか、市場参
加者の景気不安は解消せず米長期金利の低下が続いた。10年債利回
りは2.40%に低下。米国株は下げ止まったものの小幅安。

火曜日の東京市場のドル円相場は110円ちょうど〜20銭で上下動。
ユーロも対ドルで1.1310〜20、対円で124円台半ばを中心に方向感
なくもみ合いで推移した。

日経平均は大幅反発。年度内受け渡し最終日となり配当取りの動き
から自律反発。引けは21,400円台前半。海外市場に入るとリスク選
好が持ち直し円安ドル高の動き。米国株は高寄り後に下落したもの
の底固い値動き。

前日にイエレン元議長が逆イールドは必ずしも景気後退を示すもの
ではない、と発言したこともあり、過剰な警戒感は行き過ぎとの見
方が株価を支えた。米長期金利は小反発して10年債利回りは2.42%。

ドル円相場は110円70銭に上昇した後60銭を中心に上下動。ユーロ
円相場は125円ちょうどに上昇。ただユーロ安ドル高の動きに押さ
れて124円60銭台で引け。ユーロドル相場は1.1270。

水曜日の東京市場のドル円相場は110円60銭台で始まり50銭割れ、
ユーロ円相場も124円60銭から20銭に下落、とやや円高に振れた。

日経平均は配当落ちで21,200円台に下落スタートもその後はしっか
り。じり高に推移して21,300円台後半で引けた。

夕刻にかけては円安に揺り戻し。ドル円相場は110円60銭を中心に
推移、ユーロ円相場は124円70銭に。海外市場に入るとユーロが軟
調。

ECBドラギ総裁は、今後も物価見通しに応じて政策方針を調整する、
として利上げ時期のさらなる先送りを示唆。また政策を総動員する、
と述べた。

ユーロ円相場は124円10銭へ下落、つれてドル円相場も110円30銭に。
ユーロドル相場は1.12台半ばで推移した。

米長期金利10年債利回りは2.38%に低下。当局のハト派スタンスか
ら景気警戒が強まり米国株はやや下落した。ただ円高の動きは続か
ずドル円相場は110円50銭近辺に戻してもみ合い引け。ユーロ円相
場は124円30銭近辺。

木曜日の東京市場では、未明から早朝にかけて実施された英国議会
のEU離脱を巡る投票の結果を受けてポンドが下落した。

メイ首相は合意案が議会で可決されれば辞任すると表明。自らの進
退をかけて賛成を促した。一方、議会は離脱に関する様々な選択肢
を探るため8つの議案を採決にかけたがいずれも否決された。

結果として4月12日までに政府案を可決して5月22日に合意のもと離
脱するか、否決となり長期延期ないし合意なき離脱となるかの二択
に。

また一部新興国で債務懸念が強まってリスク回避が強まり夕刻にか
けて円高に振れた。ドル円相場は110円50銭から10銭台に下落して
もみ合い。ユーロ円相場は124円30銭から123円70銭に下落。

日経平均は21,000円に大幅安でスタートし、そのままもみ合い引け
た。

海外市場に入るとリスク選好が回復して円安方向にゆり戻した。こ
の日から米中通商交渉が再開。早くも進展期待で米国株が上昇。米
長期金利は小幅反発して10年債利回りは2.41%。ドルは全般にしっ
かりとなった。ドル円相場は110円80銭に反発し、その後は60銭近
辺でもみ合い引け。

ユーロ円相場は124円20銭中心にもみ合い。ユーロドル相場は1.123
0にややユーロ安ドル高に振れ上下動して引けた。

NY連銀のウィリアムズ総裁は、世界経済鈍化の兆しはあるが米経済
は非常に良い環境にある、今年または来年にリセッションに陥る可
能性は高まっていない、イールドカーブは現時点でリセッションを
暗示はしていない、と述べた。

金曜日の東京市場のドル円相場は110円60銭〜90銭で上下。ユーロ
円相場も124円台前半で上下。日経平均は21,200円台に上昇して寄
り付いた後、21,200円を挟んでもみ合い引けた。

海外市場では米国株が大幅高。引き続き米中交渉継続を好感。

発表されたシカゴ購買部協会景気指数(3月)は58.7と前月64.7か
ら低下して予想より弱かったが、ミシガン大学消費者マインド指数
(3月)は98.4と予想および前月より強め。

新築住宅販売(2月)も季節調整済み年率換算で667千戸と前月607
千戸より強く予想を上回った。

ただ米長期金利は小動きで前日とほぼ同水準。ドル円相場は
110円80銭中心にもみ合いそのまま引け。ユーロ円相場は124円中心
に上下して30銭〜40銭でもみ合い引けた。
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2019 年 3 月 25 日
MRA外国為替レポート(3月25日号)
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1.先週の市場総括
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先週のドル円相場は111円台半ばで始まりしばらくはFOMCの結果待
ちで小動き。結果は想定を上回るハト派スタンスでドル安が進行。
さらに週末にはグローバルな景気先行き懸念が広がりリスク回避が
強まるなか米国株が大幅安、円全面高となった。

週末の海外市場でドル円相場は一時110円を割り込んだ。

日本時間木曜日未明に公表されたFOMCでは委員の成長率予測が下方
修正され、政策金利の見通しは今年の利上げがゼロ回と12月会合の
2回から大幅に変更となった。

またバランスシート縮小(市場からの資金吸収)が正式に9月に終
了とされたが、こちらは市場の予想よりも早いタイミングだった。

これらを受けて米長期金利が大きく低下。ドル金利先高感の後退で
ドルは下落。ドル円相場は一時110円30銭台まで下落した。

さらに週末に発表されたPMI企業景況感指数が欧州・米国ともに弱
く、グローバルな景気先行き懸念、リスク回避が広がって米国株は
大幅下落。円は全面高となった。

ドル円相場は一時109円80銭割れに下落して週末の引けは110円ちょ
うど近辺。

ユーロはFOMCを受けて対ドルで一時1.14台にユーロ高ドル安となっ
たが、その後は景気懸念から反落。対ドルで1.13近辺へ。ユーロ円
相場の値動きは激しく、週末には126円台から一時123円ちょうどに
下落。週末の引けはやや戻して124円40銭だった。

米国株はFRBのハト派スタンスに金融株が下落したが、半導体関連
は堅調、もみ合い。ただ週末には景気懸念から大幅安となった。

日経平均はドル安円高が上値を抑えたが、米国株の堅調が支えとな
り、概ね21,500円〜600円でもみ合いとなった。週末の米国株の大
幅安を受けて、次週は波乱の展開が想定される。

月曜日の東京市場の為替相場は111円台半ばで膠着。50銭〜60銭で
上下動。一方、ユーロが小じっかり。対ドルで1.1320から50へ、対
円で1126円20銭台から50銭台へ上昇した。

日経平均は前週末に米国株がハイテク主導で上昇したことを受けて
続伸も、米中首脳会談が6月まで先送りされるとの報道が上値を抑
えた。21,500円台後半でもみ合い引け。

海外市場に入るとドル円相場は小反落。111円30銭に反落した後は
40銭中心に上下して引け。米国株は小幅高。前週末の上昇のあと利
食い優勢も後場に持ち直し。ただ市場全体にFOMC待ちで総じて小動
きだった。米10年債利回りは2.60%ちょうど近辺。

火曜日の東京市場のドル円相場は111円40銭で始まりやや下落。
20銭〜30銭でもみ合い。ユーロは前日の海外市場で反落していたが
持ち直し。ユーロ円相場は126円10銭〜20銭で始まりじり高。

ユーロドル相場も1.1340から底固い値動きとなった。

日経平均は21,450円に下落してスタートしたが持ち直し。21,500円
台前半で上下動し、引けにかけてじり高となって21,500円台後半で
引けた。

海外市場の為替相場も小動き。ドル円相場は111円40銭中心にもみ
合い。ユーロ円相場は126円60銭に上昇したが、40銭〜50銭でもみ
合い引けた。

米国株は高寄り後反落、結果として前日比ほぼ同水準。中国が通商
交渉で積極姿勢を後退させている、との報道がやや嫌気された。イ
ギリスでは離脱合意案の採決が取り止めとなり、メイ首相がEUに離
脱期日の延期を要請すると報じられた。

水曜日の東京市場のドル円相場は111円40銭で始まり底固く50銭〜
60銭でもみ合い。ユーロ円相場も126円40銭〜50銭で始まり60銭〜
70銭に上昇。

朝方、やや円安に進んだが、5・10日決済による円売りが強まった結
果との見方が大勢。日銀金融政策決定会合の議事要旨が発表された
がそれに反応した動きではなかった。

日経平均は21,550円で始まり一時500円近辺に下落したが21,600円
に反発。後場も底固く同水準で引け。

海外市場ではFOMCの2日目を迎えて様子見。結果は日本時間21日木
曜日の未明3時に明らかになった。内容が市場の想定以上のハト派
スタンスだったことを受けて米長期金利は大きく低下しドル安が進
んだ。

足元の景気は堅調としつつもややトーンダウンし、今年および来年
の成長率見通しを下方修正。失業率見通しをやや引き上げ。政策金
利予測は、今年に関して前回12月会合の2.875%から2.375%へ。今年
の利上げ回数は2回からゼロ回、利上げなしとの予測に変更された。

来年の政策金利水準は12月の3.125%から今回は2.625%へ。1回の利
上げ予測は維持された。長期的な均衡水準は2.75%で概ね変化はな
かったが、若干下方修正されている。

さらに、今回の会合で9月にバランスシートの縮小(市場からの資
金吸収)を終了することが決定された。年内に終了とされていたが、
想定よりも早いタイミングでの終了・決定となり、ハト派スタンス
が浮き彫りになった。

これによりドル金利先高感が一段と後退。米10年債利回りは2.50%
ちょうど近辺へ大幅低下した。これを受けてドルは下落。ドル円相
場は110円60銭〜70銭にドル安円高が、ユーロドル相場は1.1450近
辺へユーロ高ドル安が進んだ。ユーロ円相場は126円60銭中心の動
きから40銭近辺にやや下落。

米国株は金利先高感の後退、長期金利の低下で金融株が売られダウ
は下落。ナスダックは上昇。

木曜日の東京市場は休場。アジア時間のドル円相場は110円60銭〜
70銭で始まり続落して110円50銭中心に上下。ユーロドル相場は
1.1420〜30でもみ合い。

ユーロ円相場は126円40銭で始まり60銭に上昇したものの押されて
126円20銭。未明のFOMCの結果を織り込む流れ。夕刻から海外市場
にかけてはさらに円高に振れた。

ドル円相場は110円30銭台、ユーロ円相場は125円70銭台へ。この日
から始まったEU首脳会議でイギリスの離脱問題が議論されており、
その結果を懸念してユーロは軟調。対ドルでも1.13台後半での上下
動となった。

米国株は反発、上昇。金融株は続落したがハイテク株が上昇を牽引
した。この日発表されたフィラデルフィア連銀製造業景気指数
(3月)が予想を大きく上回る強い数字だったことも支援材料とな
った。

米10年債利回りは2.54%にやや反発。ドル円相場は110円80銭〜90銭
に上昇してもみ合い、引けは80銭近辺。

EU首脳会議ではメイ首相が求めていた6月末までの延期を要請して
いたが却下。英国下院が現在の離脱協定案を承認することを条件に
欧州議会選挙(5月23日)の直前である5月22日まで延期に応じ(合
意に基づく離脱)、承認しない場合は4月12日まで延期としてそれ
までに今後の方針を欧州理事会に示すこと(長期延期ないし合意な
き離脱)、とした。

ユーロ円相場は126円手前での上下の後、引けは126円ちょうど近辺。

金曜日の東京市場の為替相場は総じて小動き。ドル円相場は110円
70銭〜80銭でもみ合い。ユーロドル相場は1.1370前後、ユーロ円相
場は126円手前で上下。

日経平均は米国株上昇を受けてハイテク株中心に買い先行。21,600
円で始まるもアジア株がまちまちとなるなかマイナスに転じ、
21,500円近辺に下落。ただ後場には持ち直して21,600円近辺で引け
た。

一方、海外市場に入るとリスク回避から大きく株安・円高が進んだ。

発表されたドイツのPMI企業景況感指数(3月)は製造業が44.7と予
想48.2、前月47.6を下回る弱い数字だった。ユーロ圏全体でも47.6
と予想49.5、前月49.3からさらに景況感が悪化。

これを受けて景気先行き懸念が広がり、リスク回避から株価が下落、
ユーロ円相場を中心に円高が進んだ。ユーロ円相場は126円台から
125円ちょうどに下落。ドル円相場は110円50銭へ。

さらに米国のPMIでは、製造業が52.5と予想53.5、前月53.0を下回
り、またこれまで堅調だったサービス業でも54.8と予想55.7、前月
56.0から悪化。景気懸念がさらに深まった。

米国株は大幅安。NYダウは前日比460ドルのマイナス。米10年債利
回りは2.44%へ低下。1年債利回り2.45%をこの間で初めて下回った
ことで、景気後退リスクがあらためて意識されリスク回避が進んだ。

為替市場では円が全面高。ドル円相場は一時109円80銭割れに下落。
ユーロ円相場は123円ちょうど近辺に下落した。その後円高は一服
し、ドル円相場は110円20銭に反発したのち110円ちょうど近辺で引
け。ユーロ円相場は124円40銭近辺で週末NYの取引を終えた。
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