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MRA 商品市場レポート for PRO

2017 年 9 月 22 日
「実質金利上昇で総じて軟調」
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1.商品市況概況
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◆昨日の商品市場(全体)の総括
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「実質金利上昇で総じて軟調」

昨日の商品価格は穀物やその他の農産品の一角が上昇したものの、
その他のリスク資産価格は下落した。FOMCを受けて米国の利上げ観
測が強まっていること、にも関わらずインフレ懸念が強くないこと
から実質金利が上昇していることが材料となった。株は上昇してい
るが、商品市場は比較的金融政策の方向性に素直に反応している。


ここまでのFRBの対応を見ていると「タカ派的な金融政策方針を打
ち出し」「それを後に下方修正すること」で、極端なバブルの発生
を回避してきているように見える。こうすることで利上げによるサ
プライズに伴うリスク資産価格下落による市場混乱が回避すること
ができる。イエレン議長が上手く取り仕切っている、ということだ
ろう。


今のところイエレン議長が参加するFOMCは今年の12月が最後と見ら
れているが、ここまでのかじ取りの巧さ、トランプ大統領がイチオ
シだったゲイリー・コーン氏がトランプ大統領の白人至上主義者を
擁護する発言を否定したことを材料に、FRB議長就任の可能性がほ
ぼなくなったこと、から再任される可能性も排除できなくなってき
た。

その場合、バブル発生を回避しつつ金融正常化が進捗する可能性が
高まるため、米景気にとってはプラスと考えられる。しかし、実際
そうなるかどうかはトランプ大統領胸三寸である。


本日は実質金利に影響を与えるという意味でOPEC・非OPECの閣僚級
会合の動向に注目しているが、不需要期であるにも関わらず原油価
格が50ドル台を回復していることを考えると、このタイミングで価
格維持のためのカードを切る必要はあまりなく、今回の会合では減
産枠遵守の厳守が確認される程度に留まり、サプライズはないと見
る。その他は欧米の製造業PMIにも注目しているが、いずれも先月
程度の水準が見込まれており、これも価格に対しては中立だろう。

米利上げ観測を背景とした名目金利の上昇が、実質金利を押し上げ
る状況が継続して軟調な推移となるが、週末ということも会って、
結局レンジワークを継続すると予想される。
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2017 年 9 月 21 日
「景気に対する楽観で上昇〜FOMCの評価はこれから」
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1.商品市況概況
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◆昨日の商品市場(全体)の総括
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「景気に対する楽観で上昇〜FOMCの評価はこれから」

昨日の商品価格は軒並み上昇した。FOMC前はポジション調整と思し
きドル売りでドル安が進行していたことが材料視され、かつ、景気
に対する楽観的な見方からリスク資産物色の動きが続き大幅な上昇
となった。


しかし、昨日市場に提供された材料は、米中古住宅販売やFOMCの結
果もそうであるが、基本的には景気循環系商品価格にとってはマイ
ナスの材料ばかりであり、それにも関わらずリスク資産価格が上昇
したのは「足元の景気が明確に失速していないこと」を材料にした、
市場の楽観的なセンチメントが継続していることに伴う買いが継続
しているという印象である。


FOMCでのバランスシート縮小は既定路線であったためサプライズは
なかったが、サプライズだったのが年内利上げの見通しが維持され、
来年の利上げ回数も3回が予想されている点だろう。この点で明ら
かに予想よりもタカ派な会合だったといえる。

一方でインフレ見通しはやや下方修正されており、「名目金利の上
昇と物価上昇率の低迷=実質金利の上昇」が継続する見込みであり、
世界経済成長見通しが横ばい、米経済成長見通しが鈍化することを
勘案すると、普通に考えれば原油や非鉄金属といったインフレ資産
価格には下押し圧力が掛かってもおかしくない。やはり年末に向け
てのリスク資産価格の調整シナリオを引き続きメインシナリオとし
ておくべきであると考える。


本日はFOMCを受けて実質金利上昇・ドル高が見込まれるためリスク
資産価格は下落すると見ているが、アジア株の上昇に見られる根拠
なき熱狂が続いているため結局高止まりすることになると予想する。
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2017 年 9 月 20 日
「様子見で高安まちまち」
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1.商品市況概況
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◆昨日の商品市場(全体)の総括
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「様子見で高安まちまち」

昨日の商品価格は高安まちまちだった。今月の最大イベントの1つ
であるFOMCを控えて様子見気分が強く、ポジション調整の取引が主
体だったためと考えられる。トランプ大統領の国連での北朝鮮に関
する演説も、「北朝鮮を破壊する」など非常に強い口調であったが
それほど強く材料視はされなかった。


本日のFOMCでは利上げは見送られバランスシートの縮小が決定され
ることになると予想されている。相当長い間かけて織り込ませてき
たので今回の決定が市場に与える影響はほとんどないと見られてい
る。そしてその後の展開についても見方が2つに分かれている。


1つは「長期債の売却を進めるため長期金利が上昇し、ドル高が進
行、実質金利も上昇してリスク資産価格に対してマイナスに作用す
る」とするオーソドックスな見方と、「十分織り込んだので長期金
利への影響はなく、金融引き締めであるにも関わらずリスク資産価
格にとってはプラスに作用する」という見方だ。

弊社は前者の見方を支持するが、確かに長期間かけて市場に織り込
ませてきたので、リスク資産価格には下押し圧力が掛かるものの影
響は限定される、ということになるだろうか。それよりは今回のFO
MCで12月利上げに関してどれだけ手掛かりとなる材料が提供される
か、ということだろう。イエレン議長在任中に政策変更が実質的に
可能なFOMCは12月を残すのみである。


本日は上記の通り、FOMCでの政策決定動向が価格を左右すると見ら
れ、それまでは様子見気分が強くポジション調整取引が主体となり、
方向感に欠ける展開になるだろう。その後の評価はFOMC声明を見て
みないと分からないが、それでも大きな影響(相場暴落など)は回
避されるのではないだろうか。
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2017 年 9 月 19 日
「ドル高と期末を控えて一部を除き軟調」
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1.商品市況概況
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◆昨日の商品市場(全体)の総括
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「ドル高と期末を控えて一部を除き軟調」

昨日の商品価格は非鉄金属、ハリケーンの影響が懸念される農産品
の一角、季節外れの気温上昇の影響が懸念されるため米天然ガスな
どが上昇したが、ドル高が進行したことや米中統計の鈍化、四半期
末を控えて利益確定の動きが強まりやすいこともあって全体として
は軟調だった。


今週の最大の材料は本日から始まるFOMCでの金融政策の変更の方向
性。今のところバランスシート縮小開始が決定されることはほとん
ど市場で織り込まれているが、直近の消費者物価指数の上昇を受け
て年内利上げが実施されるかどうかであろう。今のところ年内利上
げの確率は五分五分と見られている。


この他の重要な材料としては、引き続き北朝鮮動向である。現状、
国連の制裁決議を受けて北朝鮮大使を放逐する動きが各国で見られ、
米議員は北朝鮮の国連からの脱退を示唆するものも出てきた。しか
しこれは非常に危険な兆候であり第二次大戦に日本が突入するとき
の状態と似ている。

しかし、この時と大きく違うのは、1.北朝鮮が既に戦略核を保有
していること、2.日本が朝鮮半島を支配していた時に建設した水
豊ダムからの供給により電力が確保されていること、3.北朝鮮は
豊富な石炭資源を有しておりこれを液化して液体燃料に変換するこ
とで、石油禁輸にも耐えられる可能性があること、4.ウランの埋
蔵量も豊富であること、だろう。このことは「食料品の供給が確保
されていれば、北朝鮮に対する制裁はそれほど効果がない」ことを
意味している。現在の北朝鮮は太平洋戦争時の日本よりも「戦え
る」状態にある。

恐らく、米国が本当に狙っているのは北朝鮮が内部崩壊することで
あり、それが最も日米にとっては被害が小さい。しかし、周辺国で
ある韓国や中国には大量に難民が流出することになる上、戦略上、
北朝鮮を「駒」として置いておきたい中国・ロシアは援助を続ける
と考えられるため、このシナリオの顕在化の可能性は低いとは言わ
ないが、高度な政治的な駆け引きが必要になる。結局、北朝鮮問題
は長期化し、気が付けば北朝鮮が弾道ミサイルも、核兵器も保有し、
そのうちの弾道ミサイルのみ放棄して日本や韓国を含む周辺国が核
の脅威にさらされ続ける、というのがメインシナリオだろう。

もう1つ、米国が北朝鮮に対してサイバー攻撃を仕掛けて全ての武
力を無力化する、という展開も考えられるが、これにしてもロシア
や中国が裏でサポートをするため簡単ではないのではないか。


本日は明日に結果発表されるFOMCを控えて様子見気分が強く、期末
を控えた利益確定の動きで総じて軟調な推移になると考えられる。

なお、ここにきて急に日本は解散総選挙が行われることになったが、
1.北朝鮮有事への対応で現行政権の支持率が高まっていること、2.
有事発生時点で仮に素人政権が誕生すると対応ができないこと、3.
民進党の失点が続いていること、4.小池新党の選挙準備がほとん
ど整っていないこと、がこのタイミングでの選挙実施の背景である。

今回の選挙で改憲に必要な3分の2の議席確保は難しいと考えられる
ため、安倍首相としては「改憲はとりあえず諦めて、オリンピック
を自分が首相の時に開催する」という希望の半分を捨て、半分を叶
える政権維持目的の選挙といえ、与党自民党としてはこのタイミン
グでの解散総選挙は当然の選択といえるが、大義があるようには見
えない。
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2017 年 9 月 15 日
「FOMCを控え高安まちまち」
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1.商品市況概況
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◆昨日の商品市場(全体)の総括
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「FOMCを控え高安まちまち」

昨日の商品価格は高安まちまち。エネルギー価格がドル安の進行や
製油所の再稼働で続伸、北朝鮮問題の再度の緊張で安全資産が物色
される流れを受けてて貴金属や農産品の一角が物色されたが、非鉄
金属などのここまでの上昇が顕著なセクターは水準を切り下げた。


一旦落ち着いたと見られた北朝鮮であるが今朝方日本列島を横断し、
太平洋に着弾するミサイル実験を行った。これにより米軍基地があ
るグアムは北朝鮮のミサイルの射程内に入ったことが明確になった。
引き続き開戦の可能性は低いと見ているものの我々日本人が思って
いるほど、開戦確率は低くないかもしれない。


北朝鮮の緊張状態は、これまでの「制裁・挑発」のループが続くの
であれば最終的には開戦しか選択肢がなくなる。今のところ北朝鮮
と米国は水面下で接触を続けているようであるが恐らく、北朝鮮に
対してミサイルや(場合によると)サイバー攻撃の技術を供与して
いるとされるロシアとの関係改善が必須となるかもしれない。

しかしこれはオバマ政権時代に米国が主導したとされるウクライナ
でのオレンジ革命を発端に発生した、クリミア半島の実効支配に対
する制裁の緩和を意味するため、簡単には受け入れられない。トラ
ンプ大統領の言動を肯定するわけではないが、現在の軍事的な緊張
はオバマ政権8年間の「先送り」のツケを支払わされているともい
える。当面、この緊張は続くと考えられるが、本当に政治家の外交
手腕が問われている。


本日は米小売売上高(前月比+0.1%、前月+0.6%)、ニューヨーク連
銀指数(18.0、25.2)、ミシガン大学消費者信頼感指数(市場予想
95.0、前月96.8。現況指数 108.0、110.9。先行指数 83.0、97.
7)といずれも悪化見込みであり、景気循環銘柄価格の下落要因と
なる。ただし、北朝鮮問題を受けてドル指数の低下が予想されるた
め、結局金融面で価格が支えられることになるだろう。
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2012 年 8 月 22 日
MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(8月22日)
◆昨日のメタル市場総括
「欧州不安の後退と、中国の追加緩和期待で上昇」

◆今日のメタル市場見通し
「現状水準で底堅い推移。FOMC議事録に注目。」
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MRA外国為替レポート

2017 年 5 月 22 日
MRA外国為替レポート(5月22日号)
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1.先週の市場総括
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先週の市場はトランプ大統領によるロシア関連疑惑、政策停滞懸念
に揺れた。ドル円相場は113円台前半で始まり、米国株が史上最高
値を更新するのに押されて113円台後半へとじり高となったが、そ
の後は大きく反落した。


火曜日の米国市場から木曜日の海外市場にかけて110円台前半へと3
円以上もドル安円高が進んだ。米国株は水曜日に急落。米長期金利
も低下。

トランプ政権の不安定性を嫌気してリスク回避が進んだ。しかし木
曜日の海外市場では早くも落ち着きを取り戻し、米国株は不安定な
がらも小幅反発。米長期金利も下げ止まった。

ドル円相場も金曜日にかけて持ち直し、一時111円台後半を回復し
た。週末NYの引けは111円20銭近辺。

月曜日の東京市場のドル円相場は113円20銭近辺で始まった後、も
み合いながらも堅調な展開。夕刻には113円70銭まで上昇した。

日経平均は19,750円に下落してスタートとなったが、すぐに19,850
円を回復し、もみ合いのうちに引けた。北朝鮮による新型ミサイル
の発射や世界規模のサイバー攻撃に朝方は緊張感が漂ったが、市場
はリスク回避にさほど傾かなかった。

中国の4月の主要経済指標は市場予想よりやや弱め。工業生産は年
初来累計・前年同月比+6.7%と前月から減速。

都市部固定資産投資も+8.9%に小幅減速。一方小売売上高は+10.2%
とやや持ち直した。海外市場に入るとドル円相場は上値の重い展開
となった。

113円50銭近辺でもみ合った後、一時20銭台に下落。ただすぐに持
ち直して、その後は113円台後半でしっかり。この日は原油価格が
大幅高。WTIは50 ドル手前まで上昇。サウジアラビアとロシアが減
産合意の延長を支持したことが材料となった。

米国株はエネルギー銘柄中心に上昇。指数は史上最高値を更新。米
長期金利も小幅上昇して10年債利回りは2.34%。これらにドルは支
えられた。NY市場の引けは113円60銭。

火曜日の東京市場のドル円相場は113円60銭で始まった後、軟調な
展開。50銭近辺でもみ合った後、夕刻には30銭に下落した。

日経平均は米国株が史上最高値を更新したことを好感して19,950円
で高寄りし、20,000円目前に上昇。しかし押し戻されて19,900円前
後でもみ合いとなり、引けはかろうじて19,900円台。

海外市場に入るとドル円相場は一時113円70銭をつけたがその後は1
13円ちょうどにドル安が進んだ。ドルはユーロに対しても下落。
ユーロドル相場は1.09台後半から1.11にユーロ高ドル安が進んだ。

米国の住宅着工件数(4月)の数字が弱めだったことが主因。加え
て、この日、米国ではトランプ大統領によるロシアへの機密漏えい
問題が発覚し市場の不安感が高まった。

米国株は小幅安もみ合い。米長期金利は小幅低下して10年債利回り
は2.32%。

共和党のマコネル上院院内総務は、いかなる税制改革も財政赤字を
拡大させるものであってはならない、と延べ、トランプ大統領の短
期的な財政赤字拡大容認とは異なる立場を表明した。

水曜日の東京市場のドル円相場は113円ちょうど近辺で始まり、海
外市場のドル安の流れのままに朝方112円50銭に続落。その後も軟
調な展開となり、夕方から海外市場にかけては113円30銭〜50銭で
もみ合いとなった。

日経平均は下落して19,800円割れで始まり、引けはかろうじて19,8
00円台に戻した。

FBI長官の更迭問題、ロシアへの情報漏えい問題、で、トランプ政
権の不安定性が嫌気され、ドル売りが強まった。

米10年債利回りはアジア時間に2.3%割れに低下。米国市場に入ると
米国株が大幅安となり4月20日以来の水準に下落。

トランプ大統領弾劾の可能性が一部に取り沙汰され、政策実行が一
段と困難になるとの見方が市場のリスク回避を誘った。米10年債利
回りは2.22%に低下。

急速にドル安が進み、ドル円相場は一時110円50銭に下落。引けは
やや戻して110円80銭。ドルは対ユーロでも続落となった。

木曜日の東京市場のドル円相場は111円ちょうど前後で上下動。そ
の後夕刻にかけては111円30銭近辺に持ち直した。

日経平均は、トランプ大統領のロシア関連疑惑による政策停滞懸念、
それに伴う米国株安、ドル安が打撃となって、この日は大幅安の19,
600円割れで寄付き。その後も軟調で一時は19,500円を割り込んだ。
引けは19,550円近辺。

発表された日本の1-3月期GDPは前期比年率+0.5%、同年率換算+2.2%
と予想より強かったが日本株は反応できず。海外市場に入るとドル
円相場は再び111円割れ。さらに110円20銭台まで下落した。

ただこの日の米国株は下げ止まり、上下動しながら持ち直し。米10
年債利回りも一時2.2%を割り込んだが2.23%に戻して引け。

ドル円相場もその後は111円50銭近辺まで持ち直してもみ合い引け
た。米国の経済指標は、フィラデルフィア連銀製造業景況指数(5
月)が38.8と予想20、前月22を大きく上回り、週次の新規失業保険
申請件数も予想より少ない良好な数字だった。

金曜日の東京市場のドル円相場は111円50銭で始まり午前中は軟調、
111円10銭台に下落した。ただその後夕方にかけてはやや持ち直し
て、30銭〜50銭で上下。

日経平均は19,600円近くで寄付き、前場には一時19,500円をつけた
が、後場にかけて持ち直して引けは19,600円近辺。前日の米国市場
からアジア市場にかけてひとまず落ち着きを取り戻す展開となった。

この日の米国市場でも不安感・リスク回避が緩和する傾向が緩やか
に続いた。米10年債利回りが前日の流れのままさらに持ち直し2.25
%に小幅上昇。ただ引けにかけては前日同水準に低下。

米国株もさらに持ち直したが引けにかけては伸び悩み、前日比小幅
高で引け。ドル円相場は欧州時間早々に111円70銭近辺に上昇した
が上値は重く111円近くまでじりじりと反落。米国市場で再び60銭
台まで持ち直すも反落して週末NYの引けは111円20銭台。
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2017 年 5 月 15 日
MRA外国為替レポート(5月15日号)
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1.先週の市場総括
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先週は7日日曜日に実施されたフランス大統領選挙が予想通り中道
派のマクロン候補の勝利に終わり、またそれに先立つ5日金曜日の
雇用統計が良好な内容だったことから、週初からリスク回避が緩和、
リスク選好が強まる展開となった。

為替市場では、前週はユーロが対ドル、対円、双方に対して堅調な
展開だったが、選挙結果を受けて材料出尽くしとなり、週を通じて
ユーロは対ドルで軟調。1.10台から1.08台半ばに反落。

ドル円相場は米長期金利が小幅ながらも上昇基調となったこともあ
り、リスク回避が緩和するなか114円台に乗せた。

日経平均は週初から19,700円に上昇して始まり年初来高値を更新。
米国株の堅調やドル円相場の上昇に後押しされ20,000円の大台に迫
った。

ただ週末にかけては米国株の上昇一服、米長期金利の上昇一服、か
らドル円相場が頭打ち。日経平均も底固いながら大台を前に伸び悩
み。

週末の引けは19,900円手前。ドル円相場は113円30銭台で週末NYの
取引を終えた。

月曜日の東京市場のドル円相場は113円ちょうど近辺で始まったが、
朝方に112円60銭に下落し、その後は112円70銭〜80銭でもみ合いと
なった。

この日はユーロ円相場の動向に左右される展開。日曜日に実施され
たフランス大統領選挙が事前の世論調査通り、中道派のマクロン候
補の勝利に終わったことで安心感が広がった。

ユーロ円相場は前週末にすでに124円ちょうどまでユーロ高円安が
進んでいたが、結果を受けてさらに月曜日早朝に124円60銭に上昇
して始まった。ただその後は123円50銭に下落した。

ユーロは対ドルでも1.10台に乗せたが海外市場にかけて軟調な展開。
ユーロ円相場も一時123円ちょうどまで下げた。大統領選挙の結果
が事前に織り込まれていたことから、むしろユーロは利食い売りに
押される展開となった。

日経平均は大幅高の19,700円台で寄付き、年初来高値を更新。その
後もじり高となり19,900円で引け。

海外市場に入るとドル円相場はさらに下落して一時112円40銭をつ
けた。米長期金利10年債利回りは2.36%から2.33%に小幅低下。ただ
FRB当局者から利上げに前向きな発言が相次ぎ2.38%に上昇。ドル円
相場も113円30銭に上昇して引け。米国株は高値もみ合い、横ばい
だった。

火曜日も総じてフランス大統領選挙による安心感の広がり、前週末
の雇用統計の強さ、からリスク回避がさらに後退する流れが続いた。
東京市場のドル円相場は113円20銭近辺から30銭〜40銭でもみ合い、
さらに113円50銭に上昇。

日経平均は19,900円に乗せたところでやや上値の重い展開となり、
引けは19,850円の小幅安。海外市場のドル円相場は一段高となり一
時114円30銭をつけた。その後は113円80銭に反落した後、戻して11
4円ちょうど近辺で引け。

米長期金利がこの日も小幅ながら上昇。10年債利回りは2.40%に乗
せた。米国株は最高値を更新して高寄りとなったが、反落して、結
果的に前日比小幅安で引け。

この日、トランプ大統領がFBIコミー長官を突然解任したと報じら
れ、あらたな不安感をもたらした。

水曜日の東京市場のドル円相場は114円ちょうど近辺で始まった後、
113円60銭台〜90銭台で上下。日経平均は19,900円を回復して寄付
き、前場は概ね19,900円台、後場は19,900円割れで小幅上下動し、
引けは19,900円ちょうど近辺。

この日は、北朝鮮が6回目の核実験実施を準備、との報道が朝方は
ドル円相場の上値を抑制した。海外市場に入るとドル円相場は114
円手前でもみ合ったが、その後114円台を回復し、一段高となって1
14円30銭近辺でもみ合いながら引けた。

米国株は小幅反発して底固い展開。米長期金利も小幅ながらさらに
上昇し、10年債利回りは2.42%に。傍らでは、FBI長官解任を巡り、
議会民主党が反発、トランプ政策の実行が再び遠のくのではないか
との懸念が台頭した。

木曜日の東京市場のドル円相場は114円30銭で始まり、もみ合いな
がらじり安。夕刻には114円10銭近辺。日経平均は19,900円台でじ
り高となり、一時20,000円に迫った。

しかし大台に乗せることはできず引けは20,000円手前。海外市場に
入ると投機筋のポジション整理とみられるドル売り円買いにドル安
円高が加速して一時113円50銭をつけた。

米国株は朝方から大きく下げ。百貨店・小売業界の業績見通しへの
懸念が足を引っ張った。ただ引けにかけては持ち直し、結局は前日
比小幅安。米長期金利は概ね横ばい。ドル円相場はV字に反発して1
14円ちょうどをつけたが、その後はじり安で引けは113円80銭。

金曜日の東京市場のドル円相場は113円80銭で始まった後、小動き
ながら上値の重い展開となり午後から夕刻にかけては113円70銭台
でもみ合い。

日経平均はドル円相場の反落や、米国株安、前日の上昇に対する反
動、利食い売りに押されて前場は19,850円割れに下落。ただ後場に
は持ち直し基調となり19,900円手前まで戻して引けた。

海外市場に入るとドル円相場は一時113円90銭に戻したものの反落
して113円30銭台に下落した。

発表された米国の消費者物価指数(4月)は前年同月比+2.2%と予想
+2.3%、前月+2.4%を下回った。

変動の激しい食料品・エネルギー価格を除くベース(コア指数)で
は+1.9%とFRBの物価目標である2%を下回った(予想、前月ともに+2.
0%)。

また小売売上高(4月)は前月比+0.4%と予想+0.6%を下回った。た
だ前月は▲0.2%から+0.1%に上方修正されている。

これらを受けて米長期金利が低下。6月利上げの可能性がやや後退
したのではないか、との見方から2年債利回りは1.34%から1.29%に、
10年債利回りは2.39%から2.33%に。

また米国株は小売関連と金融関連が軟調で指数は小幅安。そのまま
もみ合いで引け。これらがドルを押し下げた。ドル円相場は113円3
0銭台でもみ合い、週末NYの取引を終えた。
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2017 年 5 月 8 日
MRA外国為替レポート(5月8日号)
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1.先週の市場総括
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先週は、北朝鮮問題の緊張が底流にありながらも、米国のFOMC、経
済指標、フランス大統領選挙への注目が週後半の相場動向を左右し
た。総じて週前半は様子見姿勢が強く、後半はリスク回避が緩和し
株価は上昇、米長期金利が強含み、ドルは対円で堅調。

一方、ユーロ円相場が週初から週末にかけてほぼ一貫した上昇相場
となり121円台半ばから124円に上昇。ユーロは週末には対ドルでも
上昇し1.10をつけた。

ドル円相場は111円台前半で始まった後、総じて堅調となり、木曜
日の海外市場では一時113円ちょうどをつけた。

週末NYの引けは112円70銭近辺。米国株は、週前半は様子見・もみ
合いとなったが、週末に株価指数は終値ベースで史上最高値となっ
た。

月曜日の東京市場のドル円相場は111円20銭〜30銭で始まった後は
終始堅調な展開。70銭近辺に上昇してもみ合った後、111円90銭ま
で上昇した。

日経平均は19,200円台後半でスタートし引けにかけて上昇。19,300
円台に乗せた。米国議会共和党・民主党両党が9月末まで1兆ドルの
包括歳出法案で暫定的に合意し政府機関閉鎖が免れた、と現地日曜
日の夜に報じられたことが安心感をもたらした。

海外市場では欧州市場が休場。ドル円相場は111円40銭に下落した
が反発して111円80銭〜90銭でもみ合い、そのまま引け。

米国株は上昇、ただ引けにかけ反落して小幅高。米長期金利10年債
利回りは小幅上昇して2.33%。米国で発表されたISM製造業景気指数
(4月)は予想56.5よりやや弱めの54.8だった。個人所得(3月)の
伸びは+0.2%とこちらもやや弱め。

火曜日の東京市場のドル円相場は111円90銭前後でもみ合い推移と
なり、午後には112円台に乗せた。日経平均は一段高となり19,450
円近辺でもみ合い、そのまま19,400円台前半で引け。

この日から2日間にわたり開催される米FOMCに注目が移り、利上げ
に向けた前向きなスタンスが確認されるのではないかとの警戒感が
根強い状況。海外市場に入るとドル円相場は112円20銭〜30銭に上
昇したが引けは112円ちょうど近辺。

ユーロ円相場は週初121円50銭近辺で始まった後、火曜日の海外市
場にかけて右肩上がりとなり122円50銭に上昇してもみ合い。米国
株は小幅高も様子見姿勢が強かった。米長期金利10年債利回りは2.
28%に小幅低下。

水曜日の東京市場は大型連休に入り休場。アジア時間はFOMCの結果
を前に様子見姿勢が強く、ドル円相場は112円ちょうど〜20銭で底
固いながらもみ合い。

海外市場に入るとじり高となりFOMC結果発表前には112円30銭近辺
に。発表されたADP雇用報告(4月)は雇用者数・前月比+177千人と
ほぼ予想通り、前月は増加幅が下方修正となった。

一方、ISM非製造業景気指数(4月)は57.5と予想56.0、前月55.2よ
り強め。


注目されたFOMCの結果は日本時間木曜日の未明3時に発表となった。
金融政策は据え置かれたが、声明では、経済のリスクバランスはお
よそ均衡している、労働市場は引き続き力強さを増している、緩や
かなペースでの利上げがなお正当化される、1-3月期のGDPの弱さは
一過性である可能性が高い、とし、6月利上げの可能性を残した。

発表を受けてドル円相場は112円70銭に上昇し、そのまま引け。米1
0年債利回りは2.32%に反発。一方、米国株は小反落。

木曜日のアジア時間のドル円相場は112円70銭〜80銭で上下動。欧
州時間水曜日の夜に行われたフランス大統領選挙候補者によるテレ
ビ討論会を受けた世論調査では、引き続きマクロン氏がルペン氏を
リードしていることが明らかとなり安心感が広がった。

海外市場に入るとユーロは123円に上昇。ドル円相場は一時113円を
つけた。米10年債利回りは2.36%に続伸。ドル円相場はその後112円
40銭〜50銭に反落して引け。

金曜日のアジア時間のドル円相場は112円50銭〜60銭で始まった後、
112円10銭〜20銭に下落してもみ合い。米国で発表される雇用統計
待ち。

結果は非農業部門雇用者数が前月比+211千人と予想+193千人を上回
ったが、前月が20千人ほど下方修正されたため、全体としてはほぼ
予想通り。失業率は4.4%に低下したが、平均時給の上昇率は前年同
月比+2.5%と前月+2.7%から鈍化した。

総じてまずまずの内容だったが米長期金利はとくに大きく反応せず。
10年債利回りは2.34%〜2.36%でほぼ前日比横ばい。ドル円相場は11
2円50銭〜70銭にじり高となっていたがその後は上下して引けは70
銭近辺。

ユーロはフランス大統領選挙に対する安心感から対ドルで1.10に上
昇。米国株は一段高となり、株価指数は終値ベースで史上最高値と
なった。この日、イエレン議長ほか地区連銀総裁らが多く発言した
が、いずれも米国経済に対する信認を確認する内容だった。
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2017 年 5 月 1 日
MRA外国為替レポート(5月1日号)
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1.先週の市場総括
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先週のドル円相場は週初にフランス大統領選挙が世論調査通りに中
道のマクロン候補が首位となり極右のルペン候補を抑えたことで安
心感が広がり、ユーロ高とともに円安となり、ドル円相場は110円
台に上昇して始まった。

火曜日に北朝鮮軍創設記念日を控えて警戒感が残っていたが、核実
験やミサイル発射が見送られたことで外交による解決の余地が広が
ったとの見方もあり、こちらも市場の緊張は緩和。さらにトランプ
政権が税制改革概要を発表するとの期待感もあり、米長期金利の反
発とともに、ドル円相場は111円台に乗せた。

週末の海外市場では111円台後半まで上昇し、週末NYの引けは111円
50銭近辺。米国株はリスク回避が緩和すると史上最高値に迫ったが、
週末にかけては勢いを失いじり安。

日経平均も週前半に大幅上昇し19,300円目前に達したが、後半は頭
打ちとなり、19,200円割れで週末の取引を終えた。

月曜日の東京市場は前週末の109円ちょうど近辺から大幅にドル高
円安の水準、110円50銭近辺でスタートした。

日曜日に実施されたフランス大統領選挙第1回投票の結果、世論調
査通り、中道のマクロン候補が極右のルペン候補を抑えて首位とな
ったことで、急速に安心感が広がり、リスク回避の緩和から円安方
向に揺り戻し。

ユーロ円相場は前週末に117円ちょうど近辺だったが120円に上昇。
ユーロ円相場主導でドル円相場は押し上げられた。

アジア時間に米長期金利が上昇したこともドル円相場を支えた。
ユーロは対ドルでも前週末の1.07台前半から1.09台に上昇。

日経平均は18,900円の大幅高寄り。その後はもみ合いとなり18,900
円目前で引け。ドル円相場は110円ちょうど近辺でもみ合いの後、
海外市場にかけては110円10銭〜20銭。

米国株も大幅高寄りとなり、その後は底固くもみ合い。トランプ政
権が今週税制改革の大まかな骨子を発表するとの報道も株価を支え
た。

一方、米長期金利はやや低下。10年債利回りはアジア時間に2.31%
に上昇していたが、2.27%に。ドル円相場は109円70銭〜80銭に小幅
下落してもみ合い引けた。

この日発表されたシカゴ連銀全米活動指数(3月、0.08、予想0.5
0)、ダラス連銀製造業活動指数(4月、16.8、予想17.5)はいずれ
もやや弱め。

火曜日の東京市場のドル円相場は109円80銭で始まったあと110円台
を回復して堅調に推移。夕刻には110円30銭に上昇。

日経平均は18,900円で寄り付いた後、前場に19,000円台を回復。後
場には一時19,100円をつけ引けは19,100円目前。

この日、北朝鮮が軍創設記念日を迎えたが、懸念された核実験や大
陸間弾道弾の発射などは実施せず。過去最大規模の実弾演習を実施
したにとどまった。

一方、米軍原子力潜水艦が釜山港に入港。米朝それぞれに力を誇示
したが武力衝突回避姿勢をみて安心感が広がった。

海外市場に入るとドル円相場はさらに右肩上がりの堅調推移となり
111円ちょうど〜10銭を回復して引け。ユーロ円相場も121円50銭に
上昇した。

米国株はさらに上昇、一段高となり寄り付き、そのまま底固くもみ
合い引け。米10年債利回りはアジア時間に2.30%に上昇し、さらに
米国市場で2.34%まで上昇。ドルを押し上げた。

水曜日の東京市場のドル円相場は111円30銭台で始まった後、20銭
近辺で小動き。さらに夕刻には111円50銭まで上昇。

日経平均は19,200円台に続伸。後場に一段高となり19,300円に接近
して引け。引き続きリスク回避が緩和する流れが続き、円安・株高
傾向が続いた。

海外市場に入るとドル円相場は続伸して111円80銭近辺。米国市場
では株価が堅調に推移して米国株指数は史上最高値を更新しようと
いう勢いに。しかしその後、株価は反落、ドルも反落した。

この日、ムニューシン財務長官とコーン国家経済会議(NEC)議長
が税制改革案の概要を公表した。しかし詳細に乏しく財源をどう賄
うか回答がなく、懐疑的な見方が広がった。加えてトランプ大統領
がNAFTA(北米自由貿易協定)離脱への大統領令を準備していると
の報道が重石となった。

株価は引けにかけて下落して前日比ほぼ同水準。米長期金利10年債
利回りは2.30%に低下。ドル円相場は111円ちょうど近辺まで下落し
て引け。ユーロは対円で続伸しアジア時間に122円ちょうどに迫っ
たが反落して121円台前半で高下。対ドルでも反落した。

木曜日の東京市場のドル円相場は早朝から堅調に推移して111円40
銭に上昇。ただその後は小幅反落して111円20銭近辺でもみ合い推
移となった。

日経平均は小幅安となったものの底固く、小動きのなか19,250円で
引け。この日は日銀金融政策決定会合が2日目を終了し政策は据え
置き。景気判断は上方修正された。

黒田総裁の会見にはとくに材料となる内容はなし。金融緩和の出口
の議論は時期尚早との見解は変わらず。海外市場にかけてドル円相
場は堅調となり米国市場で111円60銭まで上昇した。ただその後111
円20銭〜30銭に下落して小動きとなった。

米国では暫定予算の期限切れで政府機関が一部閉鎖されるリスクが
浮上。米長期金利は小幅低下。10年債利回りは2.31%から2.28%に。
米国株は高値圏を維持したが小動き横ばい。発表された耐久財受注
(3月)はやや弱めの数字。

金曜日の東京市場のドル円相場は111円20銭〜30銭で始まり上値が
重いものの111円台を保って小動き。日経平均は下落して19,200円
を少し割ったところで引け。

海外市場に入るとドル円相場は111円70銭に上昇。ただその後は反
落して111円台半ばでもみ合いとなり111円50銭近辺で引け。米10年
債利回りは2.33%に上昇したが反転低下して前日と同水準の2.28%。
米国株は小動きのなかじり安。

この日発表された米国のGDP(1-3月期、速報)は前期比年率+0.7%
(予想+1.2%、前期+2.1%)、個人消費は+0.3%(前期+3.5%)と弱め
だったが、天候要因などから悲観的な見方はされなかった。
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2017 年 4 月 24 日
MRA外国為替レポート(4月24日号)
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1.先週の市場総括
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先週のドル円相場は108円台後半で始まり方向感のない展開。依然
として北朝鮮問題によるリスク回避が重石となるなか、米国経済の
堅調推移、中国経済の持ち直しを示す経済指標、が下支えに。

一時は年初来最低水準に低下していた米長期金利が下げ止まり、持
ち直し。また米国株も持ち直したことから、ドル円相場は週末にか
けて堅調推移。109円台を回復した。

ただ週末のフランス大統領選挙を控えて警戒感も根強く上値は重か
った。日経平均は週初こそ18,200円に迫ったが、その後は週末にか
けてほぼ右肩上がりの展開。18,600円台を回復して引け。米国株が
持ち直し、底固い展開となったこと、ドル安円高が一服したことも
支えとなった。

月曜日の東京市場は108円70〜80銭で始まったが早々に108円10銭台
に下落。その後は夕刻にかけて108円30銭近辺でもみ合い。

北朝鮮問題を巡ってなおも緊張感は高まったまま。ペンス副大統領
が韓国を訪問。戦略的忍耐の時代は終わった、と述べた。

日経平均は18,200円台に下落してスタート。後場は18,300円台前半
でもみ合い、そのまま引け。日本時間昼前に発表された中国の主要
経済指標が総じてやや強めの数字。GDP(1-3月期)は前年同期比+6.
9%。市場にやや安心感をもたらした。

この日の欧州市場は休場。米国市場に入るとドル円相場はやや強含
み108円50銭近辺でもみ合い、その後109円ちょうど近辺に上昇して
そのまま引け。米長期金利10年債利回りは2.20%に下落していたが2.
26%に反発。2年債利回りも小幅反発。

米国株は水曜日・木曜日の下落を取り戻すかたちで反発した。ムニ
ューシン米財務長官はこの日、長期的には強いドルが望ましい、ト
ランプ発言は短期的な悪影響を指摘したもの、と述べた。

またフィッシャーFRB副議長は、年内のバランスシート縮小開始に
関するFRBのシグナルを受けても市場は落ち着いているため政策転
換は円滑に進む可能性が大きいと述べた。

火曜日の東京市場のドル円相場は109円ちょうど近辺で始まり、や
や上昇したものの109円前後で上下動。日経平均は米国株の上昇や
ドル円相場の持ち直しを受けて18,500円台で高寄り。ただその後は
上値重く18,400円割れ、引けは400円台に戻して引け。

ペンス副大統領が麻生副総理との日米経済対話のため来日。ペンス
氏の、平和は力で達成する、米国トランプ大統領を試すべきではな
い、とのタカ派的な発言で緊張は高まった。

海外市場に入るとイギリス・メイ首相が6月8日にEU離脱の信を問う
ため解散総選挙を実施する、と突然表明。折からの地政学的リスク
のなかで市場ではさらなるポジション調整が進んだ。

ポンドはEU離脱を材料に売られてきたが、買戻しにより反発。リス
ク回避が進むなか米国債利回りは低下。10年債利回りは2.26%から2.
17%に大きく低下した。

米国株はゴールドマンサックスの低調な決算もあり反落、引けにか
けて戻したが小幅安。ドルはリスク回避センチメントのなか米長期
金利が低下したことを受けて対円、対ユーロで下落した。ドル円相
場は108円台後半で軟調にもみ合った後、108円50銭を割って引け。
ユーロドル相場も1.07台にユーロ高ドル安が進んだ。

水曜日の東京市場のドル円相場は108円40銭で始まった後、一時70
銭をつけたが、50銭前後でもみ合い。日経平均は18,300円台前半に
下げてスタートした跡は底固く、18,450円近辺に戻して引け。ドル
円相場は夕刻には108円80銭台に。

日米経済対話は、北朝鮮問題で緊張が高まるなかであること、トラ
ンプ政権の閣僚がなお揃っていないこと、もあって、貿易・為替問
題で具体的な議論に至らず、まずはスタートアップの挨拶程度の内
容で無難に終わった。

海外市場に入るとドル円相場はさらに上昇して109円20銭に迫った。
前日の長期金利低下は一服。米10年債利回りは2.20%〜2.22%に反発、
上昇してドルを支えた。

この日公表された米地区連銀経済報告(ベージュブック)では、全
国的に引き続き緩慢ないし緩やかなペースでの景気拡大が続いてい
る、労働市場の引き締まりで賃金が幅広く上昇している、とされた
が、インフレは緩慢で価格上昇はわずか、とされた。

米国株は上昇してスタートしたがその後は一貫して下落基調。前日
の安値近辺での引け。ドル円相場は小幅反落した後は108円70銭〜9
0銭でもみ合い上下動のまま引け。

木曜日の東京市場のドル円相場は108円80銭〜90銭で始まった後、
一時109円台に乗せる場面もあったが朝方のレンジに引き戻され小
動き。日経平均も18,450円で始まり一時は18,500円を回復したが引
けにかけて急速に失速して18,400円台前半で引け。

海外市場に入るとドル円相場は109円台に乗せ、一時は40銭まで上
昇。米長期金利10年債利回りが続伸し2.24%〜2.25%に、2年債利回
りも1.20%に上昇。ドルを押し上げた。米国株も上昇。

全般にリスク回避が緩和する流れとなった。ドル円相場は109円30
銭を中心にもみ合い引け。

金曜日の東京市場のドル円相場は朝方109円40銭をつけた後は小反
落して109円20銭〜30銭でもみ合い。

日経平均は米国株の上昇とドル円相場の持ち直しを好感して18,600
円近くで高寄り、その後は18,550円〜18,600円でもみ合いとなった
後、引けにかけて一段高となり18,650円に接近、18,620円でほぼ週
の高値で引け。

海外市場に入るとドル円相場はじり安の展開となり109円割れ。米
国株は不透明感が重石となり反落。米10年債利回りが小幅ながら低
下したこともドルの上値を重くした。

総じて週末のフランス大統領選挙を控えて手控え、様子見の展開。
ドル円相場は109円30銭に反発する場面もあったが引けは109円10銭
近辺。
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