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MRA 外国為替レポート  

MRA 商品市場レポート for PRO

2016 年 11 月 22 日
「ドル安・米金利安・株高で堅調」
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1.商品市況概況
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◆昨日の商品市場(全体)の総括
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「ドル安・米金利安・株高で堅調」

昨日はほとんどの商品価格が上昇した。米長期金利の急上昇が新興
国からの資金流出を招き、ドル高の進行もドル建て資産価格の重石
となっていたが、昨日は米長期金利が低下し、一服感が広がったこ
とから景気循環銘柄・非循環銘柄に関わらず買戻しの動きが広がっ
たため。


市場では効果が薄く副作用が大きいとして過剰な金融緩和を解除
(低金利は継続)する動きが強まっていると同時に、金融政策と同
調して財政政策を強化する流れになりつつある。特に今回のトラン
プ候補の大統領選勝利はそれを強く意識させるものだった。


米国の公共投資の対GDP比はリーマンショック後に低下を続け、現
在は日本の対GDP比よりも低い水準にとどまっている。日本を基準
にするならば、フィッシャー副議長が指摘するように潜在成長率の
押し上げになるような公共投資ならば実施は歓迎するべきだろう。
ただし、実際にアベノミクスで行ったような大規模な公共投資の実
施は、小さい政府を標榜している共和党議会の下では困難な可能性
がある。

ただし、財政と金融政策の一体化は世界的な流れになる可能性があ
り、公約通り公共投資が行われる可能性は従来考えられていたより
も高まっていると考えられる。ただしこの場合、今回の選挙でトラ
ンプ候補に「チェンジ」を期待して投票したブルーカラー層は、イ
ンフレ進行や極端なドル高進行に伴う製造業の景況感悪化という期
待していなかったチェンジがもたらされる可能性がある。これは4
年後の選挙の波乱リスクを高めるものである。いずれにしてもトラ
ンプ次期政権の政策はまだ何も始まっていないため、今後も要人発
言や特にトランプ政権の組閣には注目せざるを得ない。


本日は手掛かり材料となる新規材料が少なく、引き続き商品市場は
米長期金利動向をにらみながらの神経質な推移になると考える。
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2016 年 11 月 21 日
「米長期金利上昇を受け割高な鉱物資源価格下落」
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1.商品市況概況
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◆昨日の商品市場(全体)の総括
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「米長期金利上昇を受け割高な鉱物資源価格下落」

昨日はエネルギー価格と穀物価格が上昇したが、それ以外の商品は
米長期金利上昇とECBドラギ総裁の域内経済への悲観的な見方を受
けてドル高が進行したことが週末を控えたポジション調整と考えら
れる売りを誘発し、価格を下押しした。


市場全体のテーマは中央銀行の金融政策に加えて、米国の経済対策
に伴う長期金利動向が追加された。また、トランプ大統領誕生観測
は民主党時代に過剰に進んだ金融規制強化を逆回転させる可能性を
強めるものであり、時計の針が逆もどりする可能性が出てきている。


とはいっても、現状を把握する過程で公約と現実の落としどころを
探る動きになるだろう、というのは各方面から予想されていたこと
でありそこまで注目するべきものでもないのかもしれないが、逆に
これだけ短期間に対応を変えた場合、「都合が悪くなれば方針を変
更する」大統領と見なされ米政策の見通しが逆に立て難くなる可能
性もあり得る。いずれにしても同氏の大統領就任は2017年の重要な
リスクと考えられる。


本日は上記の安倍・トランプ対談の内容に注目してはいるが、直ち
に商品価格に影響を与えることはないだろう。それ以外は珍しく予
定された材料はFOMCメンバーの発言ぐらいであるが、これも昨日の
イエレン議長の議会証言で12月利上げの可能性を示唆したため、そ
れ以外のメンバーの発言にはあまり左右されないと考える。よって
本日は、長期金利の急騰がなければ現状水準でもみ合うことになる
だろう。
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2016 年 11 月 18 日
「高安まちまち〜米統計改善と金利上昇・ドル高進行で」
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1.商品市況概況
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◆昨日の商品市場(全体)の総括
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「高安まちまち〜米統計改善と金利上昇・ドル高進行で」

昨日は高安まちまちとなった。総じて良好な米経済統計と根強いト
ランプ次期大統領の公共投資実施期待が実需増加観測を強め、景気
循環銘柄価格の上昇要因となるも、長期金利の急上昇とそれに伴う
ドル高進行が価格上昇を抑制した。


本日は注目の安倍・トランプ会談が行われ、市場はその内容に注目
している。日米同盟は米英同盟に次いで米国にとって重要な同盟だ
が、選挙期間中にトランプ候補はこれを否定。安全保障面でどのよ
うな対応の変化を見せるかが注目されている。それは今回の対応次
第で、「選挙中の公約は米国の現状をトランプ候補が理解する過程
で、破棄される可能性が高まる」ためだ。


とはいっても、現状を把握する過程で公約と現実の落としどころを
探る動きになるだろう、というのは各方面から予想されていたこと
でありそこまで注目するべきものでもないのかもしれないが、逆に
これだけ短期間に対応を変えた場合、「都合が悪くなれば方針を変
更する」大統領と見なされ米政策の見通しが逆に立て難くなる可能
性もあり得る。いずれにしても同氏の大統領就任は2017年の重要な
リスクと考えられる。


本日は上記の安倍・トランプ対談の内容に注目してはいるが、直ち
に商品価格に影響を与えることはないだろう。それ以外は珍しく予
定された材料はFOMCメンバーの発言ぐらいであるが、これも昨日の
イエレン議長の議会証言で12月利上げの可能性を示唆したため、そ
れ以外のメンバーの発言にはあまり左右されないと考える。よって
本日は、長期金利の急騰がなければ現状水準でもみ合うことになる
だろう。
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2016 年 11 月 17 日
「総じて軟調〜自国通貨安商品は上昇」
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1.商品市況概況
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◆昨日の商品市場(全体)の総括
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「総じて軟調〜自国通貨安商品は上昇」

昨日は取引時間に自国通貨が下落した商品並びにその他農産品・畜
産品セクターが上昇したが、それ以外の商品、特に景気循環系商品
価格が下落した。トランプ候補当選を受けたトランプ・ラリーは行
き過ぎとの見方が強まりここまで上昇した商品に利益確定の売りが
出たため。


特に下げ幅が顕著だったのは非鉄金属セクターで、まだ実際に実施
が決まっていない米公共投資期待を織り込んで上昇していたことが
影響した。今後も米国をはじめとする主要国の経済対策動向が商品
価格を大きく動かすことになるだろう。


リーマンショック後以降の景気後退で、商品価格に対する政府・中
央銀行の決定が与える影響が増してきたが、マネタリストが主張す
る金融緩和が景気回復にそこまでの大きな効果をもたらさず、悪影
響の方が大きいことが認知される中では、財政出動を伴う政府主導
の対策がより重要になると考える。この場合、エネルギー需要には
直接プラスに作用しないため、特に鉱物資源価格が大きく影響を受
けることが予想される。


本日予定された統計では、米フィラデルフィア連銀指数(市場予想
7.8、前月9.7)、米住宅着工(前月比+10.4%の115.6万戸、前月▲9.
0%の104.7万戸)、許可件数(▲2.7%の119.3万戸、+6.3%の122.25
万戸)に注目している。特に米GDPに対する説明力が高いフィラデ
ルフィア連銀指数に注目しているが、ゼロを上回り景気拡大を示し
てはいるものの、前月から水準を切り下げる見込みであるため特に
景気循環銘柄価格を小幅に下押ししよう。

それ以外は引き続き、トランプ大統領誕生に伴う組閣や各国との関
係構築動向に注目が集まる。特に本日は安倍首相とトランプ次期大
統領との会談が予定されている。対米関係は特にアジアの地政学的
問題に影響を及ぼすため、重要な会談となるだろう。
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2016 年 11 月 16 日
「米欧統計改善で総じて堅調〜売られすぎ・買われすぎの修正」
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1.商品市況概況
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◆昨日の商品市場(全体)の総括
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「米欧統計改善で総じて堅調〜売られすぎ・買われすぎの修正」

昨日は鉱物資源価格の一角が買われすぎ感と中国政府による住宅市
場抑制策実施期待で売られたが、米欧統計の改善を受けて下げ幅は
限定され、売られすぎ感が強かった商品には買戻し圧力が強まった。


(商品によるが)昨日の価格下落幅が比較的限定されたのは、トラ
ンプ大統領の勝利演説以降一貫して上昇してきた米長期金利が低下
したことが買い安心感につながったためと考えられる。市場で言わ
れている10年債利回り2.5%を上回るか否かが1つの判断材料になり
そうだ。


弊社は2017年の商品価格見通しを12日付でリリースしているが、鉱
物資源価格、エネルギー価格とも2016前年比で上昇する見通しとし
ている。短期的には、急騰している非鉄金属に関しても強気見通し
だがここ数週間の上昇ペースがあまりに早すぎるため一旦下落した
後に再び上昇する展開が予想される。エネルギーに関してはOPEC減
産合意が困難との見方で売られすぎているため、買戻し圧力が強ま
ることになると予想される。


本日は目立った材料がないため、基本的にはレンジワークを継続す
ると見る。しかし引き続き米長期金利動向並びにそれを受けた株価
動向・ドル指数動向が主導する形で価格は変動するだろう。やはり
長期金利が上昇したときにリスク選好のバロメーターである株価が
堅調さを維持できるかどうかがポイントとなる。
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MRA 商品市場レポート for PRO

2012 年 8 月 22 日
MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(8月22日)
◆昨日のメタル市場総括
「欧州不安の後退と、中国の追加緩和期待で上昇」

◆今日のメタル市場見通し
「現状水準で底堅い推移。FOMC議事録に注目。」
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MRA外国為替レポート

2016 年 7 月 18 日
MRA外国為替レポート(7月18日号)
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1.先週の市場総括
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先週は全般にリスク回避が後退、リスク選好が回復する展開となっ
た。これまで買われてきた安全資産は下落し、リスク資産に資金が
戻った。

米国経済の堅調さが確認されたのに加え、日本ではいわゆる「ヘリ
コプターマネー」の導入=財政金融一体の一段と過激なリフレ政策
導入への期待が高まった。英国首相が決まり不透明感がひとつ解消
したことも手助けに。

米国株は右肩上がりで史上最高値を更新する展開。米10年債利回り
も週初は1.35%で始まり週末には一時1.6%まで上昇。円は一貫して
全面安の展開。ドル円相場は週初に100円台半ばで始まったが週末
には106円台を回復した。

日経平均は月曜日に15,400円で始まった後、政策期待に加え米国株
高と円安を好感して週末は16,600円をつけるなど週間で大幅高とな
った。

ただ週末、日本時間土曜日の早朝にトルコで軍事クーデターが発生
しやや不安感が高まるかたちでNYの取引を終えている。ドル円相場
は急落して105円を割り込んで引けた。



月曜日の東京市場のドル円相場は100円60銭で始まった後、円安が
進み、夕刻には102円をつけた。前週末の雇用統計が強かったにも
かかわらずドル円相場は100円台で低迷したが、週明けはリスク選
好の回復を背景に円安が進んだ。

米国株の堅調に加え、週末の参議院選挙で与党が勝利。政策期待か
ら日経平均が600円を超える大幅高で15,700円台に上昇。安倍首相
は内需下支えに向けた経済政策を実施する方針を表明した。

海外市場に入ってもリスク選好が回復する流れが続いた。イギリス
ではメイ氏が次期首相に就任することが確実となり不透明要因のひ
とつが解消。

米国株は最高値を更新した。米長期金利も全般に上昇。10年債利回
りは1.4%台を回復。ドル円相場はさらに押し上げられて102円80銭
台で引け。

この日、カンザスシティー連銀総裁は講演で、直近の雇用統計が良
好だったことを理由に利上げ実施の主張を再開した。



火曜日の東京市場のドル円相場は102円80銭で始まった後、午前中
には103円台を回復した。日経平均は大幅続伸して16,100円。

この日、景気対策10兆円との報道もあり政府経済対策への期待感が
高まった。海外株高、円安も引き続き日経平均を押し上げた。

米10年債利回りはアジア時間に1.48%まで上昇。海外市場に入ると
ドル円相場は103円ちょうどから103円50銭の間で値動きの荒い展開。
その後一段高となり一気に105円をつけた。

欧州株もこの日は反発。米国株は続伸してさらに最高値を更新。米
10年債利回りはさらに上昇して1.53%に。グローバルに市場参加者
の安心感が広がった。

セントルイス連銀総裁は講演で、イギリス離脱の影響は米国に持続
的な影響はない、と発言。ミネアポリス連銀総裁は、6月の雇用は
非常に強かったが利上げに引き続き辛抱強くなれる、と述べた。ド
ル円相場は105円で上値を抑えられもみ合いとなり104円70銭台で引
け。



水曜日の東京市場のドル円相場は104円70銭で始まった後、一時104
円に下落。その後は104円ちょうどと104円50銭の間で高下。105円
で上値を抑えられたことで、本邦輸出企業によるドル売り円買いが
嵩んで上値を抑制された。

この日、一部新聞が、政府がヘリコプターマネー導入(日銀資金に
よる財政出動)を検討も、と報じたが、菅官房長官は否定した。海
外市場に入るとドル円相場は一段と値動きの荒い展開。104円台後
半に上昇した後104円割れ、引けは104円50銭近辺。

米国株はもみ合い。米長期金利は小幅低下。全般的に週初からのリ
スク選好回復に小休止が入ったかたち。

公表された米地区連銀景況報告(ベージュブック)では、大半の地
域で引き続き緩慢なペースで景気は拡大、イギリス離脱で世界経済
の先行き不透明感は根強いが、米国では小売業から製造業まで幅広
い分野で見通しは総じて明るい、とされた。

雇用は安定しているが賃金上昇圧力は引き続き緩やか、一方、消費
は総じて明るい、との判断。ダラス連銀総裁は、イギリスの影響は
注視が必要だが、6月の雇用統計は改善が進んでいることを示す、
消費は力強くなる、と述べた。

フィラデルフィア連銀総裁は、年内2回の利上げもありうる、米経
済はかなり底固い、と発言した。



木曜日の東京市場のドル円相場は104円50銭で始まった後、104円近
辺に軟化、その後104円台後半に反発。日経平均はしっかり。16,20
0円台から16,400円手前まで上昇。

引け後、本田参与の発言として、バーナンキ元FRB議長との会談で、
「永久国債」を議論したと報じられ、再び財政金融政策への期待が
広がった。

内容は、市場性のない返済期限のない国債を国が発行し、それを日
銀が直接引き受ける、というもの。これを受けて円安が加速し、ド
ル円相場は105円台に上昇。米10年債利回りはアジア時間に上昇し
て1.5%台を回復。海外市場に入ると105円70銭台まで続伸した。

米国株は大幅続伸して史上最高値を更新。米10年債利回りは1.54%
で引け。ドル円相場はやや押されたが105円50銭をやや割り込んだ
水準でもみ合い引けた。この日、アトランタ連銀総裁は、年内1〜2
回の利上げも依然ありうる、と発言した。



金曜日の東京市場のドル円相場は105円40銭で始まった後朝方は105
円ちょうど近辺に押されたが、昼頃には106円30銭に上昇した。日
経平均は5日続伸。堅調な米国経済、日本の金融緩和期待、円安を
好感し、一時16,600円まで上昇した。引けは16,500円。

この日発表された中国の主要経済指標が全般的に安心感をもたらし
たことも支えに。中国の4-6月期GDPは年初来累計前年同期比で+6.7
%と前期と同率で減速は示さず。

6月の工業生産は年初来累計・前年同月比で+6.0%と予想+5.9%、前
月+5.9%を、小売売上高も同+10.3%と予想・前月を、いずれもやや
上回った。一方、都市部固定資産投資は+9.0%と減速した。

海外市場に入るとドル円相場は105円50銭〜106円を中心に高下。発
表された米小売売上高(6月)は前月比+0.6%と極めて強い数字。鉱
工業生産も同+0.6%と予想+0.2%、前月▲0.4%から大きく加速。設
備稼働率は75.4%に前月の74.9%から上昇した。

一方、ミシガン大学消費者マインド指数(7月)は89.5と前月93.5
から悪化。米10年債利回りはリスク選好回復の流れのなかで一時1.
6%に乗せた。ただ米国株は連騰の後だけに週末は小幅調整してもみ
合い。

その後米国時間夕刻、日本時間土曜日の早朝に、トルコで軍事クー
デターが発生し軍が政権を掌握、との報が流れると警戒感が拡大。
米長期金利は低下。ドル円相場は急落して105円を割り込み104円80
銭近辺で引け。
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2016 年 7 月 11 日
MRA外国為替レポート(7月11日号)
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1.先週の市場総括
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先週のドル円相場は102円50銭近辺で始まったあと、火曜日以降は
軟調、ドル安円高傾向が続いた。

欧州で金融機関の不良債権問題が懸念され、金融システムの脆弱性
が意識されるとリスク回避が広がった。一方、米国の経済指標は景
気の堅調さを示し、週末の雇用統計も前月と一転して強い数字。

ただ賃金の上昇が予想より弱かったことが利上げ観測の持ち直しに
水を差した。米国経済への信認は維持され、米国株は週末に大幅高
となって取引を終えたが、世界経済の先行き懸念、欧州金融の脆弱
性への懸念、リスク回避心理は容易には払しょくされず。

ドル円相場は100円台で低迷。週末NYは100円50銭台で引けた。



月曜日の東京市場のドル円相場は102円60銭で始まったが、この日
は米国市場が独立記念日で休場のため動意薄。日経平均はドル円相
場の安定から6日続伸となり15,800円をつけた。

海外市場のドル円相場は102円50銭近辺でもみ合いのうちに引け。

ただ、欧州では金融システム不安の火種が報じられ始めていた。イ
タリアの一部銀行における不良債権問題をめぐり、ECBは削減計画
を策定、またイタリア政府・レンツィ首相は公的資金による救済を
考慮と発言。

ただEUは銀行の公的救済を禁止しており、一部銀行の問題ながらも
予断を許さない状況との見方が広がり始めた。



火曜日の東京市場のドル円相場は102円50銭で始まった後、夕刻に
は102円割れ。日経平均はやや下落して15,600円近辺でもみ合い、
横ばい。夕刻には欧州金融不安が市場に広がり始めた。

イタリアの不良債権問題に加え、7月1日に発表されていたIMFの金
融システム安定性評価レポートで、ドイツ銀行が最もシステミック
リスク(万一の場合の金融システム全体への悪影響)の高い銀行で
ある、としていたことが蒸し返された。

加えて、FRBが6月30日に公表した銀行の健全性を評価する資産査定
(ストレステスト)の結果でドイツ銀行の米国部門とスペイン・サ
ンタンデール銀行が不合格だったことも、あらためて意識された。

海外市場のドル円相場は101円台後半で軟調な展開。101円50銭まで
下落して引けは101円70銭近辺。米国株は小幅安もみ合い。

この日、安全志向の高まりで米国債への資金流入が強まり、米10年
債利回りは1.44%から1.37%へと低下。終値利回りベースで過去最低
を更新した。

なお、この日、NY連銀ダドリー総裁はイギリスのEU離脱で混乱拡大
ならリスク生じる恐れ、と発言。一方サンフランシスコ連銀総裁は
離脱でも米国景気は軌道を外れず年内利上げの余地がある、と述べ
た。



水曜日の東京市場のドル円相場は101円70銭で始まった後、すぐに
急落して100円60銭台に。日経平均も大幅安でのスタートとなり15,
200円へ。引けにかけて15,400円近辺に戻したが、市場全体は金融
不安相場の様相を呈し始めた。

ドル円相場は一時101円台を回復したが、欧州市場に入ると一時100
円20銭近辺まで下げた。イタリアの金融不安に加え、イギリスの不
動産ファンドで解約停止が相次いだことで資金流出懸念が高まり、
欧州金融株全体が急落した。

ただ米国市場に入ると市場は落ち着きを取り戻した。米国経済は英
離脱ショックを乗り越えられるとの見方から株は持ち直し。米長期
金利も反発し10年債利回りは1.39%に上昇。ドル円相場は101円台を
回復して101円40銭近辺でもみ合いながら引けた。

この日、米国では6月14日・15日に開催されたFOMCの議事録が公表
された。労働市場と金融安定をめぐる不確実性が政策据え置き・利
上げ見送りの一因であり、イギリスの国民投票の結果を待つのが賢
明とされていた。内容についてはとくに目新しいものではなかった。

経済指標ではISM非製造業景気指数(6月)が発表され56.5と予想53.
3を上回り、前月52.9から大きく改善した。



木曜日の東京市場のドル円相場は軟調な展開。朝方すぐに101円を
割り込むと、夕方には100円60銭台に。日経平均は15,400円で始ま
った後、じりじりとこちらも軟調な展開。

海外市場のドル円相場は101円20銭近辺まで戻したが上値重く反落、
100円75銭近辺でもみ合いながら引けた。

米国で発表された民間調査のADP雇用統計(6月)は雇用者数前月比
+172千人と予想+160千人を上回った。また週次の新規失業保険申請
件数は254千件と前週の270千件から減少。総じて労働市場が良好で
あることを示した。

米長期金利は上昇。2年債利回りは0.59%に、10年債利回りは一時1.
42%に上昇して引けは1.39%。一方米国株は上値の重い展開。



金曜日の東京市場のドル円相場は100円70銭台で始まった後、一時1
01円手前まで小幅高となったが昼過ぎには100円20銭台に下落した。
日経平均は15,400円で小高く始まったが引けは15,100円となり大幅
安。引き続きリスク回避が主導。

雇用統計前だが数字にかかわらず欧州不安が重荷となり円高が進ん
だ。米10年債利回りはアジア時間に1.35%まで低下している。

海外市場に入るとドル円相場は100円50銭〜70銭に戻して米雇用統
計(6月)の発表を迎えた。

注目の結果は、非農業部門雇用者数が前月比+287千人と非常に強い
数字となった(ただし前月が+38千人から+11千人に下方修正)。

ただ平均時給の伸びが前月比+0.1%、前年同月比+2.6%と予想よりや
や低く、利上げ観測が大きく回復する妨げとなった。米長期金利は
上昇。2年債利回りは0.64%に上昇して引けは0.61%。10年債利回り
は1.44%に回復したが、再び低下して1.36%。

ドル円相場は雇用統計の発表直後に一瞬101円台前半を回復したが
すぐに下落して逆に100円ちょうどをつける荒い値動き。引けは100
円50銭台。
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2016 年 7 月 4 日
MRA外国為替レポート(7月4日号)
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1.先週の市場総括
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先週は市場全体が落ち着きを取り戻す展開となった。全体のセンチ
メントを左右する米国株は、月曜日こそ続落して始まったものの底
固く、その後は金曜日まで4日続伸となってイギリスのEU離脱によ
る下げを全て取り戻した。

日経平均もじりじりと持ち直し、英国ショックを埋めきれなかった
ものの15,700円近辺で引け。

ドル円相場はなお不安感が尾を引く月曜日に101円50銭に下げる場
面があったが、その後は持ち直し、木曜日の海外市場で103円台前
半を回復した。金曜日には調整したものの102円50銭で引け。



月曜日の東京市場のドル円相場は101円台後半で始まった。その後
はなおも不透明感が残るなか101円50銭〜102円台前半で乱高下とな
った。

日経平均は持ち直し15,300円で引け。海外市場では米国株が大幅安
で寄り付いたがその後はもみ合い。次第に落ち着きを取り戻した。

米長期金利はやや低下。10年債利回りは1.50%から1.45%に低下、一
方2年債利回りは0.55%〜0.60%で推移。ドル円相場は米国市場の序
盤は101円50銭近辺で始まったがその後は上昇し102円ちょうど近辺
で引けた。



火曜日の東京市場のドル円相場は102円ちょうど近辺で始まった後、
101円50銭に下落。日経平均も米国株が下げたことで下落スタート。

ただドル円相場の下値は比較的固く102円ちょうど近辺に戻し、日
経平均も持ち直して前日引け値水準である15,300円近辺で引けた。

海外市場に入ると、米国株は前日の下げから反発。米長期金利も低
下一服となり、2年債利回りは0.62%に小幅反発、10年債利回りも1.
47%に。

ポンド、ユーロ、ともに持ち直すなか市場の不安感は和らぎドル円
相場も102円台後半に上昇、もみ合いのうちに引けた。

米国では消費者信頼感指数(6月)が98.0と予想93.4、前月92.6を
大きく上回ったことも市場の米国経済への不安感を解消に寄与した。



水曜日の東京市場のドル円相場は102円台後半で始まったが、夕方
にかけて前半へとじりじり下落。

日経平均は15,500円近辺に上昇してスタートしたが不安定な展開。
15,400円に下落した後、15,600円近辺で引け。海外市場に入るとド
ル円相場は102円後半に持ち直し。

米国株は大幅続伸。発表された5月の米個人所得・消費支出はほぼ
予想通り。消費支出は前月比+0.4%。

米長期金利も上昇。2年債利回りは0.62%から0.64%へ、10年債利回
りは1.45〜1.47%から1.50%へ。ドル円相場は103円ちょうど近辺を
一時つけるなど堅調となり、引けは102円80銭。



木曜日の東京市場のドル円相場は102円80銭〜50銭でもみ合い。日
経平均は海外株高を受けて続伸して15,800円近辺で始まった後じり
安となり15,600円。

発表された日本の鉱工業生産(5月)は前月比▲2.3%と予想を大き
く下回る弱い数字だった。

海外市場に入るとドル円相場は一時102円50銭を割り込んだが持ち
直して103円台に上昇。

米国株が3日続伸。シカゴ購買部協会景気指数(6月)は56.8と予想
51.0、前月49.3を大きく上回る良好な数字だった。

一方、米長期金利はここ数日の上昇を吐き出すかたちで低下。2年
債利回りは0.58%に小幅低下。米10年債利回りは1.54%から1.45%へ
と大きく低下した。

米国債への需要がなおも旺盛なことを示したかたち。ドル円相場の
引けは103円20銭近辺。



金曜日の東京市場のドル円相場は103円30銭近辺で始まった後、夕
方にかけて一貫してドル安円高が進み102円50銭まで下落した。

日本時間夕方にかけて米長期金利がアジア時間にも低下し、10年債
利回りが一時1.40%を割れたことが影響した。日経平均は15,700円
近辺でもみ合い。

朝方発表された日銀短観(6月調査)は、大企業製造業の業況判断
が予想ほど悪化せず前回比横ばい。予測は市場予想よりもやや強か
った。

大企業非製造業は予想通り小幅悪化。中小企業の景況感は全般的に
予想よりも弱めだった。

ただ大企業製造業の業績判断の前提為替レートは111円41銭であり、
また調査が6月だったことなど、割り引いて考える必要がある。

中国では6月のPMI(企業景況指数)が発表された。このうち民間調
査の財新・製造業PMIが48.6と予想49.2、前月49.2を下回り弱かっ
たことからやや不安感をもたらした。

海外市場では米国株が4日続伸。英国のEU離脱による下げ幅を埋め
た。米国景気への楽観が回復したこと、各国中銀によるサポート体
制などが支えとなった。

この日発表された米ISM非製造業景気指数(6月)は53.2と2015年2
月以来の高水準となり、予想51.4、前月51.3を上回る強い数字だっ
た。

NY連銀はGDP予想を発表し、第2四半期が前期比年率+2.1%、第3四半
期が同+2.2%としている。FRBフィッシャー副総裁は、5月の雇用統
計は極めて悪かったがその後の指標は米経済がかなり順調なことを
示している、と述べた。

また、ドルは年初に比べて弱くなった、英国のEU離脱の影響はこれ
から見極める必要がある、と述べている。米長期金利はアジア時間
から小幅持ち直し。ドル円相場は102円50銭〜60銭台でもみ合い、
そのまま50銭台で引けた。
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2016 年 6 月 27 日
MRA外国為替レポート(6月27日号)
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1.先週の市場総括
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先週は週初から木曜日まではイギリスのEU残留期待感の広がりで落
ち着いた相場展開だった。しかし木曜日から金曜日に市場は激震。
週初のドル円相場は104円台後半に上昇して始まった。

世論調査を受けてイギリスがEUに残留する可能性が高まったとの見
方から安心感が広がり市場は安定。

ドル円相場は一時103円台に下げる場面もあったが、木曜日の日中
までほぼ104円台でもみ合い推移。株価も底固く落ち着いた値動き
だった。

木曜日に投票が行われ、当初は残留の可能性が高まったとの見方か
ら、金曜日の朝方にかけて円売りが進みドル円相場は107円に接近
した。

しかし開票が進むにつれて離脱が確実となると市場は大混乱。急速
な円高・株安で、ドル円相場は100円を割り込み99円まで、実に8円
もの暴落。

日経平均は15,000円割れ前日比1,300円近い下げ。ポンドは対円で1
60円から一時133円に暴落。海外市場でも株価は急落したが、予想
された値動きで市場も次第に落ち着き、ドル円相場は一時103円ま
で戻し、NYの引けは102円20銭。



月曜日の東京市場のドル円相場は104円台後半に高寄り。週末の世
論調査でイギリスのEU残留が優勢に転じたと報じられ、市場に安心
感が広がってやや円安に戻した。

日経平均は高寄り後、16,000円近辺でもみ合い。ドル円相場もその
後はもみ合いとなった。海外市場に入ると再び離脱の可能性も高い
との見方が広がりドル円相場は104円割れで引け。

米国株は前週末比大幅高寄りの後はじり安。米長期金利は10年債利
回りが1.69%に上昇。



火曜日の東京市場のドル円相場は103円80銭〜90銭で始まった。そ
の後は一時103円60銭に下落したが、徐々に持ち直し、夕刻には104
円50銭近辺まで上昇した。

日経平均も上昇し16,200円に。海外市場でもドル円相場は堅調で10
5円をつけた。残留の可能性が残されていることから、円買いに動
いていた投機筋の手仕舞い、円売りに押し上げられたかたち。

米国株はもみ合い。米長期金利10年債利回りは小幅上昇し1.70%。
ドル円相場の引けは104円70銭。

この日、イエレン議長は上院で議会証言。経済に関して、米経済が
改善の兆しをいつ見せるのか、ではなく、見せるのかどうか、注視
している、と先日の経済に対する強気の見方を修正。またイギリス
がEU離脱となれば米経済に対する脅威となる可能性がある、と慎重
な見方を述べた。



水曜日のドル円相場は104円70銭で始まった後、小幅下落してその
後は104円50銭近辺で終始もみ合い。日経平均も16,000円〜16,200
円手前でもみ合い。

海外市場に入ってもイギリスの国民投票が近付くなか売買は手控え
られ小動き。米国株は上昇後に反落。米長期金利は横ばい推移。

ドル円相場は104円半ばでやや上値の重い展開となり104円40銭で引
けた。



木曜日の東京市場のドル円相場は値動きの荒い展開に。104円40銭
で始まった後に上昇し、一時105円をつけたが上値重く104円台後半
に、さらに104円ちょうど近辺に下落。日経平均はじり高となり16,
200円台に上昇。

海外市場に入るとイギリスの国民投票が開始された。出口調査で残
留の優勢との見方が強まるとドル円相場は105円50銭〜106円に上昇
した。米国株も上昇。米長期金利も上昇し、2年債利回りは小幅上
昇して0.78%、10年債利回りは1.75%に。



金曜日、東京市場に入ってもイギリスの投票結果を睨む展開。開票
が始まると当初一部で残留が過半となったとの結果を受けてドル円
相場は107円近くまで上昇。

しかしその後の開票で離脱過半数が続くと一転して円高となりその
後は大荒れの展開。103円、105円、で値が飛び、さらに報道で離脱
の可能性が高いと報じられると一気に円高に。ドル円相場は100円
を一時割り込み99円に接近。暴落となった。

その後も100円〜102円台で乱高下となり、ようやく夕方には落ち着
きを取り戻して一時103円をつけた。海外市場に入ると欧米株は急
落したが、すでに先物が急落していたことから想定内で、為替市場
には影響なし。

米国株は大幅安。米長期金利も大荒れ。リスク回避から債券に資金
が流入し、米10年債利回りは1.75%から一時1.40%に急低下、その後
は戻して1.56%。

2年債利回りは政策金利の影響が大きいため10年債ほどの動きはな
かったが、それでも一時0.50%まで低下、引けは0.65%〜0.63%。

ドル円相場は海外市場では102円台で落ち着いた推移となり、NYの
引けは102円20銭近辺。ポンドは週初からじり高となっていたが週
末に暴落。対ドルで1.50から1.33に、ポンド円相場は160円から133
円に急落。

ポンド円相場は140円ちょうど近辺で引け。ユーロもつれて下落し
対ドルでは1.14から1.09に。ユーロ円相場も122円から110円割れに
急落し、引けは113円台後半。

なお、中立国で安全通貨とされるスイスフランが急騰したため、ス
イス中銀はスイスフラン売りの為替介入を実施した。

また日本時間の金曜日夜にG7財務相・中央銀行総裁は緊急電話会議
を実施。市場の不測の混乱に備えて各国と緊密に協議し適切に協力
する決意を表明した共同声明を発表した。

声明では、英国民によって示されたEU離脱の意思を尊重する、とし
たうえで、為替レートの過度の変動や無秩序な動きは経済および金
融の安定に対して悪影響を与えうることを再認識する、と表明。

市場の動向と金融の安定を緊密に協議し、適切に協力する、として
いる。中央銀行は市場に十分な流動性を確保する万全の構えを示し
た。
詳細を見る
2016 年 6 月 20 日
MRA 外国為替レポート(6月20日版)
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1.先週の市場総括
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先週のドル円相場は107円ちょうど近辺で始まった後、すぐに106円
ちょうど近辺まで下落し、そのまま米FOMC、日銀金融政策決定会合
を前にもみ合い小動き。

日本時間木曜日未明に判明したFOMCの結果は予想通り政策据え置き。
ただ米金利先高感は後退したまま、またイギリスの国民投票を睨ん
でリスク回避が強まり長期金利は低下。ドル円相場を圧迫した。

さらに同日昼に判明した日銀金融政策決定会合の結果も据え置き、
追加緩和なし。一部にあった追加緩和期待が失望に転じてドル円相
場は105円台半ばから夕刻には一気に103円50銭近辺まで下落した。

その後はイギリスでEU残留派の国会議員が殺害されたことから同情
票で残留の可能性が高まったとの見方からリスク回避が緩和。ドル
円相場は乱高下しながら104円30銭まで反発した。

週末は一時104円80銭まで続伸したが、海外市場では上値重く反落
し、104円20銭近辺でもみ合いのなかNYの取引を終えた。



月曜日の東京市場のドル円相場は107円近辺で始まった後、急速に
円高が進み106円を割り込み、午後には105円75銭をつけた。引き続
きイギリスの国民投票でEU離脱の可能性が高まっていることから、
リスク回避を材料とする円買いが進んだ。

日経平均はイギリス問題および円高を嫌気して大幅安。ドル円相場
はその後海外市場にかけて持ち直し106円台半ばを回復した。ただ
上値も重く106円ちょうどから20銭でもみ合い20銭近辺で引け。

米国株はリスク回避が広がるなか大幅続落。イギリスで離脱派が
リードを広げているとの報道が嫌気された。米長期金利は安全な米
国債への資金流入が続き、10年債理あまりが1.61%に低下した。



火曜日の東京市場のドル円相場は106円ちょうど近辺に下落した後、
106円台前半で高下。その後夕方に105円60銭台に下落した。日経平
均は続落。欧州時間開始直後にさらにイギリスを巡る懸念が拡大し
ユーロは対ドルで1.13から1.12に大きく下落した。

この日から二日間にわたる米FOMCがスタート。結果待ちで次第に様
子見気運が高まるが、米国株はさらに続落しもみ合いに。米10年債
利回りは一時1.6%を割り込んだが引けは前日同水準の1.61%。

発表された米小売売上高(5月)は前月比+0.5%と予想+0.4%よりや
や強め。ドル円相場は106円ちょうど近辺に持ち直して引けた。



水曜日の東京市場のドル円相場は106円ちょうどで始まった後、30
銭台まで上昇。日経平均はドル円相場が落ち着いていることから15,
900円台に小幅上昇。ただ海外市場に入るとドル円相場はじり安と
なり106円を割り込んだ。

発表された米鉱工業生産(5月)は前月比▲0.4%とやや弱め。設備
稼働率も74.9%と前月75.4%から低下。一方、NY連銀製造業景気指数
(6月)は6.01と予想▲5.0より強かった。

生産者物価指数(5月)は上昇が加速。コア指数は前月比+0.3%(前
月は+0.1%)。

注目のFOMCの結果は予想通り政策金利は据え置き。声明では、経済
活動は上向いた、と景気判断は上方修正されたが、労働市場の改善
ペースは減速した、とされた。

委員による予測・政策金利見通しでは、年末時点中心値は0.875%と
年内2回の利上げ見通しが維持されたものの、年内利上げ回数を1回
とする見方が1人から6人に増えた。

4月の会合では、大半の委員が6月の利上げが適切となる可能性が高
い、としていたが、今回は大きく後退したことになる。また長期的
な金利水準の見通しは毎回低下しており今回は3.0%となった。

イエレン議長は会見で、4-6月期の指標は成長がかなり持ち直して
いることを示唆している、とし、労働市場では賃金の伸びが加速に
向かっている初期の兆しがみられる、とされた。

ただ引き続き海外情勢など不透明要因もあり、とくにイギリスの離
脱問題は今回の決定に影響したとしている。利上げ時期については
特定のタイミングの言及はなかったが、7月も含め、今後どの会合
でも可能性があるとした。

発表を受けて、ドル円相場は一時105円40銭近辺に下落して年初来
安値を更新したが、すぐに反発して106円に戻して引け。この日、
ユーロは下げ止まり、対ドルで1.12から1.126にユーロ高ドル安に。

米長期金利は引き続き資金流入による金利低下が続き、またFOMCの
声明がややハト派と受け止められたことも手伝って、10年債利回り
は1.57%に、2年債利回りは0.66%に。米国株は反発してもみ合いも、
引け際に下落した。



木曜日のドル円相場は106円ちょうどで始まった後、日銀金融政策
決定会合の結果発表を前に昼にかけてじり安となり105円50銭近辺
に下落。日経平均も15,900円近辺で寄り付いた後、じり安となり前
場引けは15,700円。

昼過ぎに発表された結果は政策据え置きとなり追加緩和は決定され
なかった。2〜3割程度は追加緩和が期待されていたため、この決定
を受けて一気に円高が進み、夕方4時頃にドル円相場は103円50銭近
辺まで下落した。

追加緩和見送りと円高を嫌気して日経平均は後場も続落となり結果
的に前日比約500円の大幅安となり15,400円近辺で引け。

欧州時間に入ると、イギリスでEU残留推進派の国会議員が殺害され
る事件が発生。キャメロン首相は離脱・残留双方の活動を停止する
よう命じた。

そうしたなか今回の事件を受けて同情票で残留が優位になるのでは
ないか、との見方が台頭。リスク回避が緩和した。

ユーロは一時対ドルで1.113に急落したが、その後持ち直して1.123、
引けは1.12台後半。ユーロ円相場も一時119円から115円50銭まで下
落したが117円台を回復した。

米国株は大幅安から持ち直し前日比プラスに。米10年債利回りは1.
56%から1.52%に低下したが1.58%に持ち直し。ドル円相場は乱高下
しつつ104円30銭まで上昇して引けた。

なおこの日発表された米消費者物価指数(5月)はコア指数で前月
比+0.2%、前年同月比+2.2%と予想通りだった。



金曜日の東京市場のドル円相場は104円30銭で始まった後、海外市
場での上昇の流れのまま104円80銭までドル高円安が進んだ。日経
平均は円高一服と米株高を受けて15,700円で高寄り。

ただその後ドル円相場は上値重く104円20銭に反落すると、株価も
じり安となり15,600円で引け。

この日は海外市場も動意は少なくドル円相場は104円20銭近辺でほ
ぼ横ばい、もみ合いのうちに引け。米国株は小幅反落。米10年債利
回りは小幅上昇して1.61%。2年債利回りは0.69%。ユーロ相場は対
ドルで1.28近辺まで戻し、週初よりやや持ち直して取引を終えた。
ユーロ円相場は117円台半ば。
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